営業の電話がかかってきたとき、
「断りたいけれど、なんて言えばいいんだろう?」
「きっぱり断ったら感じが悪いと思われそう」
と困ってしまうことはありませんか?
営業だとわかっていても、相手が丁寧に話しているとなかなか会話を終わらせにくいものです。
また、仕事中に会社へ営業電話がかかってきて、
「担当者につないだほうがいい?」
「勝手に断って大丈夫?」
と迷うこともありますよね。
ほかにも、メールで営業を受けたり、見積もりをお願いした後に断る必要が出てきたり、訪問営業が来たりと、「営業を断る場面」は意外とたくさんあります。
そんなときに覚えておきたいのが、
丁寧に断ることと、曖昧に返事をすることは違う
ということです。
相手に失礼にならないようにしようとして、
「ちょっと考えておきます」
「今は忙しいので……」
「また機会があれば……」
と曖昧に答えてしまうと、こちらとしては断ったつもりでも、相手には「今後なら可能性がある」と受け取られることがあります。
営業を断るときは、相手や商品を否定する必要はありません。
「ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
というように、
相手への配慮と、断る意思を分けて伝える
のがポイントです。
この記事では、営業電話や営業メール、訪問営業、会社にかかってくる営業電話など、場面別の断り方を初心者にもわかりやすく紹介します。
そのまま使いやすい例文もたくさん紹介しますので、
「断るのが苦手」
「いつも営業電話が長くなってしまう」
という方も、自分が使いやすい言葉を見つけてみてくださいね。
- 営業を上手に断る基本は「感謝→結論→必要なら一言」
- 角を立てにくい営業の断り方のコツ
- 営業の断り方は3段階で使い分けるとわかりやすい
- 営業電話を上手に断る方法
- 営業電話で避けたい曖昧な断り方
- 会社にかかってくる営業電話の断り方
- 会社への営業電話で使いやすい断り方の例文
- 営業メールを角を立てずに断る方法
- そのまま使いやすい営業お断りメールの例文
- 見積もりをもらった後に営業を断る方法
- 商談後の営業を角を立てずに断る方法
- 訪問営業を角を立てずに断る方法
- 相手との関係に合わせて営業の断り方を変えよう
- 保険・不動産・通信サービスなどの営業を断る場合
- 「すでに取引先がある」と伝えて営業を断る方法
- 営業を断ったのに理由を聞かれたときの返し方
- しつこい営業を断るときの会話例
- 個人への電話勧誘や訪問販売では断る意思を明確に伝えよう
- 営業を断る理由はどこまで説明すればいい?
- 営業を断るときに避けたい対応
- 営業を断るのが苦手な人が覚えておきたいこと
- 会社で営業電話を受けるなら受付ルールを決めておこう
- 営業電話や営業メールを減らすためにできること
- 興味がある営業でもその場で決めなくていい
- 営業を断るときに使える言い換えフレーズ集
- 電話・メール・訪問では営業の断り方をどう変える?
- 営業を断った後にまた連絡が来たときの対応
- 営業を断る前に確認したいチェックリスト
- 営業の断り方に関するよくある質問
- Q1.一番簡単な営業の断り方は?
- Q2.「結構です」だけでもいい?
- Q3.「検討します」は断ったことになる?
- Q4.営業電話は途中で終わらせてもいい?
- Q5.会社への営業電話を担当者につながなくてもいい?
- Q6.社長を名指しされた場合はどうする?
- Q7.担当者名を聞かれた場合は?
- Q8.営業メールには必ず返信したほうがいい?
- Q9.見積もりをもらった後でも断っていい?
- Q10.商談後に断ってもいい?
- Q11.断る理由を言わなくてもいい?
- Q12.他社に決めたことを伝えてもいい?
- Q13.「また連絡します」と言われたら?
- Q14.何度断っても営業電話が来る場合は?
- Q15.訪問営業がなかなか帰らない場合は?
- Q16.知り合いからの営業はどう断る?
- Q17.営業を断るのが申し訳なく感じるときは?
- Q18.断った後に理由を何度も聞かれたら?
- Q19.値下げされたらもう一度検討したほうがいい?
- Q20.営業を断るとき、一番大切なことは?
- まとめ|営業は相手を否定せず「今回は必要ありません」と伝えよう
営業を上手に断る基本は「感謝→結論→必要なら一言」

営業を断るとき、
「失礼にならない理由を考えなくちゃ」
と思っていませんか?
ですが、難しい理由を考える必要はありません。
まず覚えておきたい基本形は、
感謝
↓
断る結論
↓
必要なら短い一言
です。
たとえば、
「ご連絡ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
という伝え方です。
これだけでも、
相手に対する丁寧さ
と
提案を断る意思
の両方を伝えられます。
まず「今回は必要ありません」と結論を伝える
営業を断るうえで大切なのは、相手に結論が伝わることです。
たとえば、
「ありがとうございます。今回は見送ります」
「ご提案ありがとうございます。現在は必要としておりません」
などですね。
断るのが苦手な方ほど、
「相手を嫌な気持ちにさせたらどうしよう」
と考えて、結論を後回しにしてしまうことがあります。
しかし、長く説明した最後にようやく断るより、最初に結論を伝えたほうがお互いに話を進めやすくなります。
特に電話では、相手の説明が始まる前に、
「申し訳ありませんが、現在は必要ありません」
と伝えたほうが会話を短くまとめやすくなります。
理由を詳しく説明する必要はない
営業を断ると、
「理由も言ったほうがいいのかな?」
と悩むことがあります。
もちろん、伝えたい理由があるなら説明しても構いません。
ただし、断るためだけに詳しい理由を作る必要はありません。
たとえば、
「予算がなくて、時期も合わなくて、それに社内でもまだ話し合っていなくて……」
と理由をたくさん説明すると、相手がそれぞれについて別の提案をしてくることがあります。
「予算でしたら、もう少し安いプランがあります」
「時期でしたら来月はいかがでしょうか?」
という具合です。
その結果、断るために説明したはずなのに、会話が長くなってしまうこともあります。
必要がないのであれば、
「今回は必要ありません」
と短く伝える方法があります。
今後も不要なら次の連絡についても伝える
今回の提案だけを断りたいのか、今後の営業連絡も不要なのかによって言葉を変えましょう。
今回だけなら、
「今回は見送ります」
で十分な場合があります。
一方、
「今後も営業電話を受けたくない」
という場合は、
「今後の営業のお電話も不要です」
など、次回の連絡についても伝えたほうが意思がわかりやすくなります。
「今は必要ありません」
だけでは、
「では数か月後ならどうでしょう?」
と受け取られる可能性があります。
自分がどこまで断りたいのかを先に整理しておくと、言葉を選びやすくなります。
迷ったときに使える基本例文
何と言えばよいかわからなくなったら、次のような形を基本にしてみましょう。
やわらかく断りたい場合
「ご連絡ありがとうございます。申し訳ありませんが、今回は見送らせていただきます」
シンプルに断りたい場合
「ありがとうございます。現在は必要としておりません」
今後も営業連絡が不要な場合
「申し訳ありませんが、現在必要としておりません。今後の営業のご連絡も不要です」
必要になったときだけ連絡したい場合
「現在は予定しておりません。必要になりましたら、こちらからご連絡いたします」
難しい表現を使わなくても大丈夫です。
重要なのは、相手に断る意思が伝わることです。
営業の断り方早見表
状況ごとの基本的な考え方をまとめると、次のようになります。
| 状況 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 今回だけ断りたい | 「今回は見送ります」 |
| 現在必要ない | 「現在は必要としておりません」 |
| 今後も不要 | 「今後の営業連絡も不要です」 |
| 会社への営業電話 | 「営業のお電話は取り次いでおりません」 |
| 検討する可能性がある | 「必要になりましたらこちらから連絡します」 |
| 見積もり後に断る | 「検討の結果、今回は見送ることになりました」 |
| 商談後に断る | 「ご説明ありがとうございました。今回は見送らせていただきます」 |
すべて同じ言葉で断る必要はありません。
「今回だけなのか」「今後もなのか」
を基準に考えると、自分に合った表現を選びやすくなります。
角を立てにくい営業の断り方のコツ

「はっきり断ったほうがいい」
とわかっていても、
「冷たい人だと思われないかな」
と心配になる方もいるでしょう。
そんなときは、
断る意思は明確にしながら、言葉をやわらかくする
ことを意識してみてください。
最初に感謝を一言添える
いきなり、
「いりません」
だけで終わらせるより、
「ご連絡ありがとうございます」
「ご提案ありがとうございます」
などを最初に添えると、印象をやわらかくできます。
たとえば、
「ご提案ありがとうございます。ただ、今回は見送ります」
という形です。
感謝していることと、契約・購入するかどうかは別です。
感謝したからといって、提案を受け入れる必要はありません。
相手ではなく提案を断る
営業を断るときに意識したいのが、
相手自身を否定しない
ことです。
たとえば、
「その商品はよくないと思います」
「そんなサービスは必要ないです」
など、商品やサービスそのものを強く否定すると、相手が説明を始めるきっかけになる場合もあります。
それよりも、
「今回は利用する予定がありません」
「現在は必要としていません」
と、自分側の判断として伝えるほうが会話をまとめやすくなります。
断る結論を曖昧にしない
丁寧にしようとして、
「ちょっと難しいかもしれません」
「たぶん利用しないと思います」
という表現になることがあります。
しかし、
「かもしれません」
「たぶん」
が入ると、まだ可能性があるようにも聞こえます。
本当に断るのであれば、
「今回は見送ります」
「現在は必要ありません」
のように結論を伝えましょう。
言葉遣いを丁寧にすれば、結論までは曖昧にする必要はありません。
理由を付けるなら短くする
理由を伝えたい場合も、一言程度で構いません。
たとえば、
「現在、新しいサービスを導入する予定がないため、今回は見送ります」
「すでにお願いしている会社がありますので、今回は結構です」
などです。
理由を説明した後に、もう一度、
「そのため今回は見送ります」
と結論を付けるとわかりやすくなります。
「今回は」と「今後も」を使い分ける
「今回は見送ります」
と
「今後も必要ありません」
では意味が違います。
将来的には検討する可能性があるなら、
「今回は見送ります」
でよいでしょう。
一方、今後も同じ営業を受ける予定がないなら、
「今後のご案内も不要です」
と伝える方法があります。
断る前に、
今回だけ断りたい?
今後も断りたい?
と自分の希望を確認しておくと迷いにくくなります。
必要以上に謝り続けない
断るときに、
「本当にすみません」
「せっかくお電話いただいたのに申し訳ありません」
「お時間を使っていただいたのにすみません」
と何度も謝りたくなることがあります。
ですが、必要以上に謝り続けなくても大丈夫です。
丁寧にしたいなら、
「申し訳ありませんが、今回は見送ります」
程度でも十分です。
謝罪を重ねることより、結論をわかりやすく伝えること
を意識してみましょう。
営業の断り方は3段階で使い分けるとわかりやすい

営業の断り方は、大きく分けると、
やわらかく断る
↓
はっきり断る
↓
今後の連絡も断る
の3段階で考えることができます。
毎回強い言葉を使う必要はありません。
状況に合わせて選びましょう。
やわらかく断るなら「今回は見送ります」
今後も取引する可能性がある相手や、仕事上の付き合いがある相手なら、
「今回は見送らせていただきます」
という表現が使いやすいでしょう。
「今回は」と付けることで、今回の提案について断っていることが伝わります。
ただし、本当は今後も検討するつもりがないのに、関係を悪くしたくないという理由だけで毎回「今回は」と言うと、再び営業される可能性があります。
はっきり断るなら「必要ありません」
現在も将来も検討するつもりがない場合は、
「現在必要としておりません」
「申し訳ありませんが、必要ありません」
など、より明確な表現を使います。
少し強く感じるかもしれませんが、
相手を否定する言葉ではなく、自分に必要かどうかを伝えている
と考えると使いやすくなります。
今後も断るなら「今後の営業連絡も不要です」
何度も営業電話がかかってくるなど、
「もう連絡してほしくない」
という場合は、その希望まで伝えます。
たとえば、
「現在必要としておりませんので、今後の営業のお電話も不要です」
という形です。
今回の提案だけでなく、今後の連絡についても意思を示すのがポイントです。
どの段階を使えばいい?
迷ったときは、次のように考えてみましょう。
今後検討する可能性がある
→「今回は見送ります」
今のところ必要ない
→「現在は必要としておりません」
今後も連絡してほしくない
→「今後の営業連絡も不要です」
最初はやわらかく伝え、話が続くようなら少し明確な表現に変える方法もあります。
営業電話を上手に断る方法

営業電話は、その場で返事を求められるため、
「何と言えばいいかわからない」
と困りやすい場面です。
メールなら文章を考える時間がありますが、電話では会話がどんどん進んでいきます。
そのため営業電話では、
早めに結論を伝える
ことがポイントです。
営業電話だとわかった時点で断る場合
営業だとわかり、自分に必要がない場合は、説明がすべて終わるまで待たなくても構いません。
話の区切りで、
「ありがとうございます。ただ、現在は必要としておりません」
と伝えます。
「最後まで聞かないと失礼かな」
と思うかもしれませんが、必要のない提案について長時間説明を受け続ける必要はありません。
相手が話している途中なら、タイミングを見ながら、
「すみません、お話の途中ですが、現在そういったサービスを利用する予定がありません」
と伝える方法もあります。
「少しだけお時間ください」と言われた場合
営業電話では、
「1分だけで構いません」
「少しだけお時間よろしいですか?」
と言われることがあります。
聞くつもりがないなら、
「申し訳ありませんが、今回は結構です」
と断ります。
「1分なら……」
と思って話を聞き始めると、そのまま説明が続く場合があります。
興味がないことがわかっているなら、時間の長さではなく、
必要かどうか
で判断するとよいでしょう。
「説明だけでも」と言われた場合
断った後に、
「契約しなくても大丈夫なので、説明だけでも聞いてください」
と言われる場合があります。
聞くつもりがなければ、
「ありがとうございます。ただ、説明も今回は結構です」
と伝えます。
ここで新しい理由を考える必要はありません。
最初に断った結論を変えずに伝えれば十分です。
「無料なので」と言われた場合
「無料です」
「費用はかかりません」
と言われると、
「無料なら話だけでも聞いたほうがいいのかな?」
と思うかもしれません。
ですが、無料かどうかと、自分に必要かどうかは別です。
必要がなければ、
「ありがとうございます。ただ、現在必要としていません」
と伝えればよいでしょう。
「資料だけでも」と言われた場合
「それでは資料だけ送らせてください」
と言われることもあります。
本当に資料を見たいのであれば受け取っても構いません。
一方、
断りにくいからとりあえず資料をお願いする
という対応は、その後の連絡につながる場合があります。
必要がなければ、
「資料も今回は結構です」
と伝えます。
資料を受け取るかどうかも、
相手に悪いから
ではなく、
自分が確認したいか
を基準に考えましょう。
「また改めて電話します」と言われた場合
「今日はお忙しいようなので、また改めます」
と言われた場合、
「はい」
だけで終わらせると、次回の電話を了承したように受け取られることがあります。
今後も不要なら、
「申し訳ありませんが、今後のお電話も不要です」
と伝えましょう。
一方、本当に別の日なら話を聞きたいのであれば、連絡してもらう日時を決める方法もあります。
今後の電話も不要な場合
何度も営業電話が来て困っている場合は、
「今は忙しいです」
ではなく、
「今後の営業のお電話は不要です」
と伝えたほうが、自分の希望を明確にできます。
「忙しい」は、
今日は話せない
という意味にも取れます。
今後も必要ないのであれば、そのことまで伝えましょう。
営業電話を短く終わらせるコツ
営業電話がいつも長くなってしまう方は、
説明を全部聞いてから断ろうとしない
ことを意識してみてください。
営業だとわかり、必要がないと判断できた段階で、
「ありがとうございます。ただ、必要ありません」
と伝えます。
それでも話が続いたら、
「申し訳ありませんが、今回は結構です」
と同じ結論を繰り返します。
ここで、
「忙しいから」
「予算がないから」
「今はほかの商品を使っているから」
と理由を次々に追加すると、それぞれについて提案が続くことがあります。
営業電話を短く終えるためには、
理由を増やすより、結論を変えない
ことが大切です。
また、最後は、
「それでは失礼いたします」
と会話を締める言葉を使うと、電話を終える流れを作りやすくなります。
営業電話で避けたい曖昧な断り方

営業電話を早く終わらせたいとき、ついその場しのぎの言葉を使ってしまうことがあります。
しかし、自分では断ったつもりでも、
相手には「今後なら可能性がある」と伝わってしまう表現
もあります。
「今は忙しいです」
「今忙しいので」
は便利な言葉ですが、
「今は話せない」
という意味にもなります。
そのため、
「それでは明日改めます」
となる可能性があります。
今後も必要ないなら、
「今は忙しいので」ではなく、
「現在必要としていません」
と結論まで伝えましょう。
「担当者が不在です」
会社にかかってきた営業電話で、
「担当者は不在です」
とだけ答えると、
「何時頃戻りますか?」
「明日ならいますか?」
と次の連絡につながる場合があります。
会社として営業電話を取り次がない方針なら、
「営業のお電話は取り次いでおりません」
など、会社のルールに沿った伝え方をするほうがわかりやすくなります。
「検討しておきます」
本当に検討するなら問題ありません。
ただ、断る意味で、
「検討しておきます」
と言うのは避けたほうがわかりやすいでしょう。
相手からすると、
「検討している」
という状態なので、後日、
「その後いかがでしょうか?」
と確認の連絡が来ることがあります。
検討しないのであれば、
「今回は見送ります」
と伝えたほうが明確です。
「また機会があれば」
この言葉も便利ですが、
「次なら可能性がある」
という意味に聞こえることがあります。
本当に今後の可能性を残したい場合は使えます。
一方、今後も予定がないなら、
「現在は必要としておりません」
のように伝えたほうがよいでしょう。
「資料だけ送ってください」
営業を断るのが申し訳なくて、
「とりあえず資料だけお願いします」
と言ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、資料を受け取れば、
「資料はご覧いただけましたか?」
という次の連絡につながることがあります。
本当に読みたい資料なら問題ありませんが、断るためだけに受け取る必要はありません。
必要がなければ、
「資料も今回は結構です」
と伝えましょう。
ここまで覚えておけば、一般的な営業電話ではかなり対応しやすくなります。
ただ、会社にかかってくる営業電話の場合は、
「自分が必要かどうか」だけでは判断できない
ことがあります。
受付としてどこまで確認するのか、社長や担当者を名指しされたらどうするのかなど、個人への営業電話とは違った悩みがあります。
次章では、会社にかかってくる営業電話の断り方と、そのまま使いやすい受付用の例文を詳しく見ていきます。
会社にかかってくる営業電話の断り方

会社で電話を取っていると、
「○○のご担当者様はいらっしゃいますか?」
「代表者様をお願いします」
といった営業電話がかかってくることがありますよね。
自分宛ての電話なら自分で判断できますが、会社への電話では、
「勝手に断っていいのかな?」
「もしかしたら必要な取引先かもしれない」
と迷いやすくなります。
会社への営業電話で大切なのは、自分だけの判断で対応方法を決めないことです。
営業電話を取り次ぐかどうか、担当者名や在席状況をどこまで伝えるかなどは、会社によってルールが異なります。
まずは勤務先のルールを確認し、それに沿って対応しましょう。
受付で営業電話だとわかった場合
電話を受けた時点では、営業なのか取引先からの連絡なのかわからないことがあります。
その場合は、
「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」
と確認します。
相手から、
「業務効率化サービスのご案内です」
「新しいサービスについてご紹介したくて」
などと説明があれば、営業電話だと判断しやすくなります。
会社として営業電話を取り次がない方針なら、
「申し訳ございませんが、営業のお電話はお取り次ぎしておりません」
と伝えます。
ここで大切なのは、会社のルールとして断ることです。
自分で、
「たぶん必要ないと思います」
などと判断するより、
決められた受付対応をする
ほうが迷いにくくなります。
担当者への取り次ぎを求められた場合
営業電話では、
「○○のご担当者様をお願いします」
と言われることがあります。
担当者がわかっていても、会社として営業電話を取り次がないのであれば、
「申し訳ございませんが、営業のお電話についてはお取り次ぎしておりません」
と伝えます。
相手から、
「少しお話しするだけなのですが」
と言われても、ルールが変わらないのであれば、
「申し訳ございませんが、お取り次ぎいたしかねます」
と同じ結論を伝えます。
新しい理由を付け加える必要はありません。
社長や代表者を名指しされた場合
「社長をお願いします」
「代表の方はいらっしゃいますか?」
と言われると、
「重要な電話なのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
ですが、代表者を名指しされたからといって、必ず取り次ぐ必要があるとは限りません。
まず、
「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」
と確認します。
営業目的だとわかった場合は、会社のルールに沿って対応しましょう。
たとえば、
「申し訳ございませんが、営業のお電話については代表へのお取り次ぎを行っておりません」
という伝え方があります。
「以前お話ししました」と言われた場合
少し判断しにくいのが、
「以前、社長とお話しした件です」
「以前、担当者様へご説明しています」
と言われた場合です。
本当に過去にやり取りがあった可能性もあります。
そのため、わからないのに、
「営業だから断ろう」
と即断するのではなく、会社の確認方法に従いましょう。
必要なら、
「恐れ入りますが、お名前と会社名、ご用件を改めてお願いいたします」
と確認します。
そのうえで社内ルールに従って判断します。
担当者名を聞かれた場合
「採用の担当者様のお名前を教えてください」
「システム担当者のお名前をお願いします」
などと聞かれる場合があります。
ここでも、自分の判断で名前を伝えず、会社のルールを確認しましょう。
担当者名を外部へ案内しない方針なら、
「申し訳ございませんが、担当者名についてはご案内しておりません」
と伝えます。
相手から、
「名前だけで構いません」
と言われても、
「申し訳ございませんが、お伝えしておりません」
と対応できます。
担当者の戻り時間を聞かれた場合
「担当者は何時頃戻りますか?」
と聞かれることもあります。
これも会社によって対応が異なります。
戻り時間や勤務状況を外部へ伝えないルールなら、
「戻り時間についてはお答えしておりません」
など、決められた表現を使います。
営業電話を断るために、
「今日は戻りません」
「しばらく出張です」
などと事実と違う説明をする必要はありません。
「資料を送りたい」と言われた場合
電話で断った後、
「それでは資料だけでも送らせてください」
と言われることがあります。
会社として営業資料を受け付けていないなら、
「申し訳ございませんが、営業資料についてもお受けしておりません」
と伝えます。
一方、問い合わせフォームなど指定された窓口がある場合は、
「ご提案については、弊社ウェブサイトの問い合わせ窓口をご利用ください」
など、会社のルールに沿って案内します。
受付担当者が個人的に、
「では私宛てに送ってください」
と判断するのは避けたほうがよいでしょう。
何度も同じ会社から電話が来る場合
一度断った会社から何度も営業電話が来ることもあります。
その場合は、
「以前にもお伝えしておりますが、営業のお電話はお取り次ぎしておりません」
と伝えます。
同じ会社から繰り返しかかってくる場合は、受付担当者だけで抱え込まず、社内で共有しましょう。
会社として、
どのような電話が来たか
いつかかってきたか
どのように対応したか
を共有しておけば、別の人が電話を取ったときにも対応しやすくなります。
会社への営業電話で使いやすい断り方の例文

会社への営業電話では、その場で言葉を考えようとすると迷ってしまいます。
特に電話対応に慣れていないと、
「失礼にならないようにしなければ」
と考えるほど言葉が出てこなくなることがありますよね。
そんなときは、あらかじめ会社で使える定型文を決めておくと便利です。
「営業のお電話はお取り次ぎしておりません」
営業電話を担当者へつながない方針なら、
「申し訳ございませんが、営業のお電話についてはお取り次ぎしておりません」
と伝えます。
相手から、
「担当者様に確認だけしていただけませんか?」
と言われても、
「申し訳ございませんが、お取り次ぎはいたしかねます」
と結論を変えずに伝えます。
「新規のお取引は現在予定しておりません」
新しい取引先を探していない場合に使いやすい表現です。
「ご提案ありがとうございます。ただ、現在は新規のお取引を予定しておりません」
と伝えます。
ただし、本当に会社としてその方針なのかを確認してから使いましょう。
受付担当者が個人的な判断で、
「新規取引は全部断っています」
と決めるものではありません。
「必要になりましたらこちらからご連絡します」
現時点では必要ないものの、将来的な可能性まで完全に否定する必要がない場合には、
「現在は予定しておりません。必要になりましたらこちらからご連絡いたします」
という表現があります。
ここで、
「またお電話してください」
とは言っていない点がポイントです。
必要になった場合はこちらから連絡することを伝えています。
「担当者名についてはお伝えしておりません」
担当者の名前を聞かれた場合は、
「申し訳ございませんが、担当者名については外部へご案内しておりません」
など、会社のルールに沿って伝えます。
「どうしてですか?」
と聞かれても、細かな理由を説明する必要はありません。
「そのような対応となっております」
と伝えればよい場合もあります。
「今後のお電話はご遠慮ください」
繰り返し営業電話が来ており、会社として今後の連絡も不要だと判断している場合は、
「恐れ入りますが、今後の営業のお電話はご遠慮ください」
と伝える方法があります。
最初から強い言葉を使う必要はありませんが、何度も連絡が続いているなら、今後についても明確に伝えたほうがわかりやすくなります。
営業メールを角を立てずに断る方法

営業は電話だけではありません。
仕事をしていると、
「サービスをご紹介したい」
「一度オンラインでお話ししませんか?」
「資料をご覧いただけませんか?」
といった営業メールが届くこともあります。
メールの場合は電話と違って、その場ですぐ返事をする必要がありません。
文章を落ち着いて考えられるので、断るのが苦手な方にとっては対応しやすい方法ともいえます。
ただし、丁寧に書こうとして長文にしすぎる必要はありません。
営業メールを断る場合も、
感謝
↓
結論
↓
必要なら今後について一言
という基本は同じです。
営業メールには必ず返信したほうがいい?
営業メールが届くと、
「返信しないと失礼かな?」
と思うかもしれません。
しかし、すべての営業メールへ必ず返信しなければならないわけではありません。
自分とまったく関係のない一方的な営業メールであれば、会社や個人の方針に従って対応すればよいでしょう。
一方、
こちらから問い合わせた
資料をお願いした
すでに担当者とやり取りしている
商談をした
見積もりをお願いした
といった場合は、断ることが決まった時点で一言連絡すると、相手も状況を把握しやすくなります。
初めて営業メールが来た場合
初めて届いた営業メールへ返信して断るなら、簡潔な文章で構いません。
たとえば、
「ご連絡いただきありがとうございます。申し訳ございませんが、現在は導入を予定しておりませんので、今回は見送らせていただきます」
という形です。
長い理由は必要ありません。
一度やり取りした相手を断る場合
すでに何度かメールをしている相手なら、これまで対応してもらったことへの感謝を少し加えます。
「これまでご案内いただきありがとうございました。社内で検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました」
という形です。
一度やり取りしたからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。
検討した結果を伝えましょう。
提案を受けた後に断る場合
詳しい提案を受けた場合は、
「先日は詳しくご提案いただき、ありがとうございました」
と最初に感謝を伝えると自然です。
その後、
「検討いたしましたが、今回は見送らせていただきます」
と結論を続けます。
相手が時間を使ってくれたことへの感謝と、契約するかどうかは別に考えましょう。
今後の営業メールも不要な場合
今回だけでなく今後の案内も不要なら、
「恐れ入りますが、今後の営業に関するご案内についても停止していただけますと幸いです」
など、今後についても伝えます。
単に、
「今回は見送ります」
だけでは、しばらくして別の案内が来る可能性があります。
将来的には検討する可能性がある場合
本当に将来的な可能性があるなら、
「現時点では導入予定がないため、今回は見送らせていただきます。必要になりましたら、こちらから改めてご連絡いたします」
と伝える方法があります。
ここでも、
相手から再度連絡してもらうのか
必要になったら自分から連絡するのか
を区別しておきましょう。
今後も付き合いがある相手の場合
取引先など、営業を断った後も仕事で関係が続く相手には、
「今回は見送ります」
だけでなく、
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
と最後に添えると自然です。
断っているのは今回の提案であって、相手との関係そのものではないことを表現できます。
そのまま使いやすい営業お断りメールの例文

営業メールへの返信では、
「文章をどう組み立てればいいかわからない」
という方も多いでしょう。
ここでは状況別に使いやすい例文を紹介します。
会社名や内容などは、実際の状況に合わせて調整してくださいね。
シンプルに断る場合
ご連絡いただきありがとうございます。
ご提案いただいた内容について検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました。
せっかくご連絡いただいたところ恐縮ですが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
文章を長くしなくても、これだけで結論は伝わります。
丁寧に断りたい場合
お世話になっております。
このたびはご提案いただき、ありがとうございます。
ご案内いただいた内容について検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました。
お時間を割いてご説明いただいたところ恐縮ですが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
相手が時間をかけて説明してくれた場合などに使いやすい形です。
今回は見送る場合
ご連絡ありがとうございます。
ご提案について検討いたしましたが、現時点では導入の予定がないため、今回は見送らせていただきます。
ご案内いただきありがとうございました。
「現時点では」と入れることで、今回の判断であることがわかりやすくなります。
今後の営業連絡も断りたい場合
ご連絡いただきありがとうございます。
申し訳ございませんが、現在は該当するサービスの導入を予定しておりません。
また、今後の営業に関するご案内についても停止していただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
今後も不要なら、その点まで文章に入れておきます。
将来的な可能性を残したい場合
このたびはご提案いただきありがとうございます。
検討いたしましたが、現時点では導入予定がないため、今回は見送らせていただきます。
今後必要になりましたら、こちらから改めてご連絡いたします。
ご案内いただき、ありがとうございました。
本当に将来的な可能性がある場合に使いやすい表現です。
何度も営業メールが来る場合
ご連絡ありがとうございます。
以前にもお伝えしておりますとおり、現在は導入を予定しておりません。
恐れ入りますが、今後の営業に関するご連絡についても停止していただきますようお願いいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
何度もメールが来ている場合は、毎回違う理由を説明する必要はありません。
以前伝えた結論を繰り返す
という形で十分です。
見積もりをもらった後に営業を断る方法
営業を断りにくく感じる場面の一つが、
見積もりを作ってもらった後
です。
相手が自分のために見積もりを作ってくれたと思うと、
「ここまでしてもらったのに断っていいのかな」
と申し訳なく感じるかもしれません。
しかし、見積もりは条件を確認して検討するために依頼するものです。
見積もりを確認した結果、
「今回は依頼しない」
という結論になることもあります。
断る場合は、放置するのではなく、結論が決まった段階で伝えると相手も状況を把握しやすくなります。
見積もりをもらってから断ってもいい?
見積もりを依頼したからといって、それだけで必ず契約することになるわけではありません。
金額だけでなく、
条件
内容
時期
自分の希望
などを確認した結果、見送る場合もあります。
ただし、依頼時に個別の条件や取り決めがある場合は、その内容も確認してください。
予算が合わなかった場合
予算が理由なら、
「お見積もりをありがとうございました。検討いたしましたが、今回は予算との兼ね合いから見送らせていただくこととなりました」
という伝え方があります。
ただし、
「もう少し安ければ契約する」
という意味ではない場合、細かな予算額まで伝える必要はありません。
「予算との兼ね合いで今回は見送る」
という結論まで伝えれば十分です。
条件が合わなかった場合
金額以外の条件が合わなかった場合は、
「お見積もりありがとうございました。内容を検討いたしましたが、今回は希望する条件と合わなかったため、見送らせていただきます」
と伝えられます。
具体的な条件を相手へフィードバックしたい場合は説明しても構いません。
ただ、断ることだけが目的なら、細かな項目をすべて説明する必要はありません。
他社へ依頼することにした場合
複数社から見積もりを取った結果、別の会社へ依頼する場合もあります。
その場合は、
「検討の結果、今回は他社へお願いすることとなりました」
と伝える方法があります。
他社の会社名や詳しい金額まで伝えなくても構いません。
相手から理由を聞かれた場合も、答えたくないことまで説明する必要はありません。
計画自体を見送ることになった場合
比較した結果ではなく、
「そもそも計画自体がなくなった」
という場合もあります。
そのときは、
「お見積もりを作成いただきありがとうございました。事情により計画自体を見送ることとなりましたので、今回はお願いしないこととなりました」
と伝えるとわかりやすいでしょう。
見積もりを作ってもらったことへの感謝を伝える
見積もり後に断る場合は、
「見積もりを作っていただきありがとうございました」
という一言を入れると丁寧です。
そのうえで、
「今回は見送ります」
と結論を伝えます。
申し訳なさから曖昧にするより、
感謝は感謝、結論は結論
と分けるほうが相手にもわかりやすくなります。
商談後の営業を角を立てずに断る方法

見積もり以上に断りにくく感じることがあるのが、商談後です。
オンラインや対面で30分、1時間と説明してもらった後だと、
「せっかく時間を取ってもらったのに……」
と断りにくくなりますよね。
ですが、商談は内容を確認し、検討するための機会でもあります。
話を聞いた結果、
「自分たちには合わない」
という結論になることもあります。
商談後はなるべく結論を伝える
断ることが決まっているのに、
「もう少し考えます」
と先延ばしにすると、相手はまだ検討中だと考えます。
その結果、
「その後いかがでしょうか?」
という連絡が続くことがあります。
結論が決まったのであれば、
「社内で検討した結果、今回は見送ることとなりました」
と伝えましょう。
メールで断る場合
商談後にメールで断るなら、
「先日はお時間をいただき、ありがとうございました」
と最初に感謝を伝えます。
その後、
「ご提案いただいた内容について検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました」
と続けます。
最後に、
「詳しくご説明いただき、ありがとうございました」
などを添えると丁寧です。
電話で断る場合
電話で伝える場合も基本は同じです。
「先日はご説明いただきありがとうございました。社内で検討しましたが、今回は見送ることになりました」
と、最初に結論を伝えます。
相手から理由を聞かれた場合、伝えてもよい範囲で答えれば構いません。
すべてを細かく説明しなければならないわけではありません。
他社へ決めた場合
別の会社へ依頼することになった場合は、
「検討の結果、今回は別の会社へお願いすることとなりました」
と伝えられます。
相手から、
「決め手は何でしたか?」
と聞かれることもあります。
答えられるのであれば伝えてもよいですが、無理に他社との詳しい比較内容を説明する必要はありません。
今回は見送る場合
どの会社とも契約しない場合は、
「検討しましたが、現時点では導入を見送ることとなりました」
と伝えます。
「現時点では」を入れるのは、本当に将来的な可能性がある場合だけにしましょう。
今後も予定がないなら、
「今回は見送ります」
だけでも構いません。
今後も関係を残したい場合
取引先や仕事上の知り合いなど、今後も関係が続く相手なら、
「今回は見送らせていただきますが、今後ともよろしくお願いいたします」
と締める方法があります。
営業を断ることと、相手との関係を終わらせることは同じではありません。
今回の提案についての判断
だとわかる文章にすると伝えやすくなります。
訪問営業を角を立てずに断る方法

自宅に突然営業の人が来ると、
「どう対応したらいいの?」
と戸惑いますよね。
電話なら受話器を置けば終わりますが、訪問の場合は相手が目の前にいるため、より断りにくく感じることがあります。
ですが、興味がないのであれば、長く話を聞く必要はありません。
個人向けの訪問販売では、契約する意思がない場合は、曖昧な返答ではなく意思を明確に伝えることが大切です。
インターホン越しに断る
訪問者が営業目的だとわかり、興味がない場合は、インターホン越しに、
「申し訳ありませんが、必要ありません」
と伝える方法があります。
話を聞く予定がないなら、営業だからという理由だけで玄関を開ける必要はありません。
「説明だけでも」
と言われた場合も、
「説明も結構です」
と伝えます。
玄関を開けてしまった場合
営業だと気づかず玄関を開けてしまうこともあります。
その場合も、
「せっかく出てしまったから最後まで聞かないと」
と考える必要はありません。
営業だとわかった時点で、
「申し訳ありませんが、必要ありません」
と伝えます。
断った後は、そのまま話を続けるのではなく、会話を終える方向へ進めましょう。
「話だけでも」と言われた場合
「契約しなくてもいいので、話だけ聞いてください」
と言われる場合があります。
聞きたいのであれば構いませんが、必要ないとわかっているなら、
「ありがとうございます。ただ、お話も結構です」
と伝えます。
相手が、
「すぐ終わります」
と言っても同じです。
時間が短いかどうかではなく、自分が話を聞きたいかどうかで判断しましょう。
「すぐ終わります」と言われた場合
「5分だけです」
「簡単なご案内だけです」
と言われると、断るほうが面倒に感じることもあります。
しかし、聞くつもりがないなら、
「時間にかかわらず、今回は必要ありません」
と伝えて構いません。
「忙しいので」とだけ伝えると、
「それでは別の日に」
と話が続くことがあります。
「近所を回っています」と言われた場合
「近所の皆さんへご案内しています」
「この地域を順番に回っています」
などと言われることもあります。
周囲の人が説明を受けているかどうかと、自分が話を聞く必要があるかどうかは別です。
必要なければ、
「ありがとうございます。うちは結構です」
と伝えます。
帰ってほしいときの伝え方
すでに断っているのに話が続く場合は、
「必要ありませんので、お引き取りください」
など、会話を終えたい意思を明確に伝えます。
理由を追加して説得しようとする必要はありません。
同じ結論を繰り返し、
これ以上話を続けるつもりがないこと
を伝えます。
訪問販売については、特定商取引法上、契約しない意思を示した消費者に対して、その場で勧誘を続けたり、後から改めて勧誘したりすることを禁止する規定があります。
ただし、すべての訪問や取引が同じ扱いになるわけではないため、具体的なケースで困った場合は公的な相談窓口などで確認するとよいでしょう。
会社への飛び込み営業を断る場合
会社へ突然営業担当者が訪問してくることもあります。
この場合は個人宅への訪問販売とは分けて考え、会社の受付ルールに従います。
アポイントのない営業訪問を受け付けない会社なら、
「申し訳ございませんが、営業目的でのご訪問はお受けしておりません」
と伝えます。
「資料だけ渡したい」
と言われた場合も、資料を受け取るかどうかは会社の方針に従いましょう。
受付担当者がその場の雰囲気で判断するのではなく、
電話でも訪問でも共通したルールを決めておく
と対応しやすくなります。
相手との関係に合わせて営業の断り方を変えよう

営業を断るときは、内容だけでなく、
「誰から営業されているのか」
によっても言葉を選びたくなることがあります。
まったく知らない会社から突然営業電話が来た場合なら、
「必要ありません」
と比較的はっきり伝えやすいでしょう。
ところが、以前取引した会社や仕事上の知り合い、友人などから営業されると、
「断ったら今後の関係が悪くならないかな」
と心配になることがありますよね。
そんなときは、相手との関係と今回の提案を分けて考えるのがポイントです。
初めて連絡してきた相手の場合
初めて電話やメールをしてきた相手で、提案に興味がない場合は、シンプルに断って構いません。
たとえば、
「ご連絡ありがとうございます。申し訳ありませんが、現在は必要としておりません」
という伝え方です。
初めての相手だからといって、
「せっかく連絡してくれたから少しくらい聞かなければ」
と考える必要はありません。
必要かどうかを基準に判断しましょう。
以前取引したことがある相手の場合
以前取引したことがある会社から、新しいサービスなどを提案される場合があります。
過去にお世話になった相手だと、断りにくく感じますよね。
その場合は、
「以前は大変お世話になりました。今回もお声がけいただきありがとうございます。ただ、今回は見送らせていただきます」
というように、
過去への感謝と今回の判断
を分けて伝えると自然です。
以前利用したことがあるからといって、今回も利用しなければならないわけではありません。
知人や友人から営業された場合
知人や友人から商品やサービスを紹介されると、
「断ったら相手との関係まで悪くなりそう」
と心配になることがあります。
この場合は、
「声をかけてくれてありがとう。ただ、今回は利用しないことにするね」
というように、相手への感謝を伝えながら断る方法があります。
ここでも、
相手を断っているのではなく、今回の提案を断っている
と考えてみましょう。
「あなたからだから嫌」
ではなく、
「今回は利用しない」
と伝えることで、話を分けやすくなります。
仕事上の付き合いがある相手の場合
取引先など、今後も仕事で関わる相手なら、少し丁寧な表現が使いやすいでしょう。
「いつもお世話になっております。今回のご提案について検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
という形です。
「今後ともよろしくお願いいたします」
と最後に添えることで、
今回の提案は断るけれど、今後の関係まで断るわけではない
ことを表現できます。
今後も顔を合わせる相手の場合
近所の人や知人など、営業を断った後も顔を合わせる相手の場合もあります。
そんなときは、理由をたくさん並べるより、
「教えてくれてありがとう。でも今回はやめておくね」
など、普段の関係に合った自然な言葉で伝えるほうがよい場合があります。
相手との距離が近いからこそ、
「そのうちね」
「また考えておくね」
と曖昧にすると、再び話題にされる可能性があります。
本当に利用する予定がないなら、やわらかい言葉でも結論は伝えておきましょう。
保険・不動産・通信サービスなどの営業を断る場合

営業される内容によっては、その場ですぐに判断しにくいことがあります。
特に保険、不動産、通信サービスなどは説明する内容が多く、
「少し話を聞くだけのつもりだったのに、断るタイミングがわからなくなった」
ということもあるでしょう。
そんな場合でも、基本は変わりません。
必要がなければ、必要がないと伝える
ことが大切です。
保険営業を断る場合
保険について営業された場合、
「一度話だけでも聞きませんか?」
と言われることがあります。
必要がないのであれば、
「ありがとうございます。現在、新しく検討する予定はありませんので、今回は結構です」
と伝える方法があります。
すでに別の契約がある場合でも、その詳しい内容まで説明する必要はありません。
「現在は見直す予定がありません」
と伝えることもできます。
一方、本当に比較してから判断したい場合は、その場で結論を出さず、
「一度内容を確認してから考えます」
と持ち帰る方法もあります。
不動産営業を断る場合
不動産について、
「物件を購入しませんか?」
「投資についてお話ししませんか?」
などと電話が来ることがあります。
興味がないなら、
「申し訳ありませんが、現在検討しておりません」
と伝えます。
「将来はどうですか?」
と聞かれても、今後も検討する予定がないなら、
「今後も予定しておりませんので、ご案内は不要です」
と伝える方法があります。
断るために、
「お金がありません」
「家族に反対されています」
など、別の理由を作る必要はありません。
通信サービスの営業を断る場合
インターネット回線などのサービスについて、
「今より条件がよくなります」
「現在の契約について確認させてください」
などと案内されることがあります。
変更するつもりがないなら、
「現在の契約を変更する予定はありません」
と伝えます。
さらに説明が続く場合は、
「比較も今回は必要ありません」
と結論を変えずに伝えましょう。
知人から紹介された営業を断る場合
「知り合いを紹介するよ」
と言われ、営業担当者を紹介される場合もあります。
紹介者との関係を考えると断りにくく感じるかもしれません。
その場合は、
「紹介してくれてありがとう。ただ、今のところ利用する予定がないので、今回は大丈夫です」
と伝える方法があります。
紹介してくれたことへの感謝と、契約するかどうかは別です。
紹介されたから話を聞かなければならない
と考えすぎなくてもよいでしょう。
「すでに取引先がある」と伝えて営業を断る方法

会社への営業では、
「すでにお願いしている会社がある」
というケースも多いでしょう。
新しい会社へ切り替える予定がないなら、そのことを短く伝える方法があります。
ただし、断るためだけに架空の取引先を作る必要はありません。
既存の取引先がある場合
すでに取引先が決まっているなら、
「現在は既存の取引先へお願いしておりますので、新しい会社へ変更する予定はありません」
と伝えます。
これなら、
すでに取引先がある
+
変更する予定もない
という2点がわかります。
取引先の会社名まで伝える必要はない
相手から、
「ちなみにどちらの会社を利用されていますか?」
と聞かれることがあります。
答えても問題ない状況なら答えても構いませんが、営業を断るためだけに会社名まで伝える必要はありません。
「取引先についての詳細はお答えしておりません」
と伝える方法もあります。
会社の場合は、自社の情報をどこまで外部へ伝えるかというルールに従いましょう。
「切り替える予定はありません」と伝える
「すでに取引先があります」
だけでは、
「弊社と比較だけでもしていただけませんか?」
と話が続くことがあります。
切り替えるつもりがないのであれば、
「現在の取引先から切り替える予定はありません」
と結論まで伝えます。
それでも、
「比較するだけなら無料です」
と言われた場合は、
「比較についても今回は必要ありません」
と伝えればよいでしょう。
断るために架空の取引先を作る必要はない
営業を断りたいからと、
「もう別の会社と契約しています」
と事実ではない説明をする必要はありません。
その場では断りやすく感じても、
「どちらの会社ですか?」
「契約期間はいつまでですか?」
と質問が増えることがあります。
それより、「現在は必要ありません」と事実として自分の意思を伝えるほうがシンプルです。
営業を断ったのに理由を聞かれたときの返し方

営業を断った後、
「ちなみに、今回見送られる理由は何でしょうか?」
と聞かれることがあります。
このとき、
「何かちゃんとした理由を言わなければ」
と焦る必要はありません。
答えてもよい理由なら説明できますが、断るために相手を納得させる必要まではありません。
「なぜ必要ないのですか?」と聞かれた場合
「必要ありません」
と伝えた後、
「なぜでしょうか?」
と聞かれることがあります。
説明したくないなら、
「現在必要としていないためです」
とシンプルに返す方法があります。
それでも理由を求められた場合は、
「申し訳ありませんが、今回は検討しておりません」
と結論へ戻します。
「どこが気になりましたか?」と聞かれた場合
商談後などに、
「どの部分が合いませんでしたか?」
と聞かれる場合があります。
相手が今後の参考として確認していることもあります。
伝えたいことがあるなら、
「今回は○○の条件が合いませんでした」
などと答えても構いません。
一方、細かく説明したくない場合は、
「総合的に検討した結果、今回は見送ることにしました」
と伝える方法があります。
「予算の問題ですか?」と聞かれた場合
「予算が理由ですか?」
と聞かれ、
「はい」
と答えると、
「それなら割引できます」
「もっと安いプランがあります」
と提案が続くことがあります。
本当に安くなれば検討したいのであれば、話を聞いてもよいでしょう。
しかし、価格にかかわらず契約するつもりがないなら、
「予算だけの問題ではなく、今回は見送ることにしています」
と伝える方法があります。
「条件を変えればどうですか?」と言われた場合
断った後、
「では、この条件ならいかがでしょうか?」
と新しい提案を受ける場合があります。
その条件なら検討したいと思うのであれば、話を聞いても構いません。
一方、もう断ると決めているなら、
「ありがとうございます。ただ、条件にかかわらず今回は見送ります」
と伝えます。
相手が条件を変更するたびに新しい断る理由を考える必要はありません。
「いつなら検討できますか?」と聞かれた場合
「今は必要ありません」
と答えると、
「半年後ならどうですか?」
「来年度なら検討できますか?」
と聞かれることがあります。
本当に時期の問題なら、希望する時期を伝えてもよいでしょう。
しかし、今後も予定がないなら、
「今のところ今後も予定しておりません」
と伝えます。
わからないのに、
「半年後なら……」
と答えてしまうと、その時期に再び連絡が来る可能性があります。
理由を何度も説明しなくてもよい
営業を断るときに大切なのは、
相手を説得することではありません。
こちらが、
「今回は利用しません」
と決めたことを伝えることです。
相手から何度も理由を聞かれても、
「先ほどお伝えしたとおり、今回は見送ります」
と結論へ戻して構いません。
説明を増やすほど、そこから新しい提案が始まることがあります。
しつこい営業を断るときの会話例

営業を断ったのに、
「でも……」
「それでしたら……」
と話が続くことがあります。
断るのが苦手な方ほど、
「相手の質問には全部答えなければ」
と思ってしまいがちです。
しかし、すでに断ることが決まっているなら、
新しい理由を追加せず、同じ結論を繰り返す
という方法があります。
「もう少しだけ聞いてください」と言われた場合
相手:
「あと1分だけ説明させてください」
自分:
「申し訳ありませんが、今回は必要ありませんので大丈夫です」
相手:
「本当にすぐ終わります」
自分:
「ありがとうございます。ただ、今回は結構です。それでは失礼いたします」
ポイントは、
「時間がないから」
という理由に変えないことです。
「時間がない」と言うと、
「では改めます」
となる可能性があります。
「今回だけ特別です」と言われた場合
「今回だけ特別な条件をご案内できます」
と言われることもあります。
条件に興味がないなら、
「ありがとうございます。ただ、今回は利用する予定がありません」
と返します。
特別かどうかではなく、
自分に必要かどうか
で判断しましょう。
「皆さん利用しています」と言われた場合
「近くの方も利用されています」
「多くの企業様に導入いただいています」
と言われる場合があります。
その場合も、
「そうなんですね。ただ、こちらでは必要ありません」
と伝えればよいでしょう。
ほかの人が利用していることと、自分が必要かどうかは別です。
値下げを提案された場合
「価格が問題なら値下げできます」
と言われることがあります。
価格が下がれば利用したいのであれば検討できます。
しかし、価格に関係なく必要がないなら、
「ありがとうございます。ただ、価格にかかわらず今回は見送ります」
と伝えます。
これで、
価格が断る理由ではない
ことがわかります。
別の商品を提案された場合
「こちらが必要ないなら、別のサービスはいかがですか?」
と話が切り替わることもあります。
興味がなければ、
「ほかの商品についても現在は検討しておりません」
と伝えます。
商品が変わるたびに、一つずつ理由を考える必要はありません。
何度断っても電話が来る場合
一度だけではなく、何度も同じ営業電話が来る場合は、
「以前にもお伝えしておりますが、今後の営業のお電話は不要です」
と、今後の連絡についても伝えます。
会社への営業なら、日時や会社名などを必要に応じて社内で共有しておくと対応しやすくなります。
同じ結論を繰り返して会話を終える
しつこい営業への対応では、
理由を変えるのではなく、結論を変えない
ことがポイントです。
たとえば、
「必要ありません」
↓
「理由は何ですか?」
↓
「今回は必要ありません」
↓
「安くできますよ」
↓
「ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
↓
「それでは別の商品は?」
↓
「そちらも検討しておりません。それでは失礼いたします」
という流れです。
相手の提案一つひとつに新しい断り文句を考えなくても構いません。
個人への電話勧誘や訪問販売では断る意思を明確に伝えよう

自宅への電話勧誘や訪問販売の場合、
「断ったつもりなのに話が続いてしまった」
ということがあります。
そんなときは、
契約する意思がないことをわかりやすく伝える
ことが大切です。
会社への営業電話と、消費者として受ける電話勧誘や訪問販売では状況が異なるため、分けて考えましょう。
「必要ありません」「契約しません」と伝える
契約するつもりがないのであれば、
「必要ありません」
「契約しません」
「今回はお断りします」
など、意思が伝わる言葉を使います。
「ちょっと……」
「今は……」
だけでは、何を断っているのかわかりにくくなることがあります。
「今は忙しい」だけで終わらせない
「今忙しいです」
という言葉は、
今は話せない
という意味にも受け取れます。
そのため、
「では夕方に電話します」
「明日また伺います」
となる場合があります。
今後も必要ないなら、
「忙しいので」ではなく、
「必要ありません」
と結論まで伝えたほうが明確です。
断った後も勧誘が続く場合
消費者向けの電話勧誘販売や訪問販売には、特定商取引法によるルールがあります。
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、電話勧誘販売について、契約しない意思を示した相手への勧誘継続や再勧誘を禁止する規定が説明されています。
訪問販売についても、契約する意思がないことを示した相手に、その場で勧誘を続けたり、後から改めて勧誘したりすることを禁止する規定があります。
困った場合は、一人で相手を説得しようとするのではなく、公的な相談窓口を利用する方法もあります。
会社への一般的な営業とは分けて考える
ここで注意したいのが、
すべての営業電話に同じルールがそのまま当てはまるわけではない
ということです。
たとえば、会社に業務用サービスを売り込む一般的なBtoB営業と、消費者個人への電話勧誘販売では状況が異なります。
そのため、
「営業電話は法律で全部こうなっている」
という考え方ではなく、
誰が、どのような立場で、どのような取引について勧誘を受けているのか
を分けて考えることが大切です。
営業を断る理由はどこまで説明すればいい?

営業を断るとき、
「理由を言わないと失礼かな?」
と悩む方は少なくありません。
ですが、理由を説明することばかりに意識を向けると、かえって断りにくくなることがあります。
まず大切なのは、
利用するのか、利用しないのか
という結論です。
詳しい理由を説明しなくてもよい
たとえば、
「今回は見送ります」
と伝えた後、
「理由を教えてください」
と言われたとします。
答えたいのであれば説明しても構いません。
しかし、細かい事情まで話したくない場合は、
「総合的に検討して今回は見送ることにしました」
と伝える方法があります。
断る理由を相手が納得するまで説明し続ける必要はありません。
「予算がない」と伝える場合
本当に予算が理由なら、
「現在は予算の都合で導入を予定しておりません」
と伝えることができます。
ただし、
「予算がない」
と言うと、
「もっと安いプランがあります」
と提案されることがあります。
安くなっても契約する予定がないなら、
「予算にかかわらず今回は見送ります」
と伝えたほうが話を終えやすくなります。
「時間がない」と伝える場合
「今は時間がありません」
も断る理由として使いやすい言葉ですが、
「ではいつなら時間がありますか?」
と聞かれる可能性があります。
本当に時間だけが問題なら、都合のよい時期を伝えても構いません。
一方、今後も話を聞く予定がないなら、
「時間の問題ではなく、今回は必要ありません」
と結論を伝えます。
「上司に確認します」と伝える場合
会社で営業を受けたとき、
「上司に確認しておきます」
と言いたくなることがあります。
本当に確認するのであれば問題ありません。
ただし、断るためだけに使うと、
「確認していただけましたか?」
と後日連絡が来る可能性があります。
確認する予定がないなら、
「今回は見送ります」
など、実際の結論を伝えたほうがよいでしょう。
「家族に相談します」と伝える場合
個人への営業では、
「家族に相談します」
という返事をすることもあります。
本当に相談したいのであれば構いません。
一方、断るためだけに使うと、
「ご家族は何とおっしゃっていましたか?」
と再度連絡される場合があります。
利用する予定がないなら、
「今回は契約しません」と自分の意思を伝えたほうがわかりやすくなります。
嘘の理由を作る必要はない
断りにくいと、
「転勤する予定なので」
「もう別の商品を買ったので」
「家族が反対しているので」
など、相手が納得しそうな理由を考えたくなることがあります。
ですが、嘘の理由を作ると、その説明を続けなければならなくなる場合があります。
営業を断るために必要なのは、
完璧な理由ではなく、利用しないという結論
です。
理由がなくても、
「今回は必要ありません」
と伝えることはできます。
営業を断るときに避けたい対応

営業を断るときは、
「何と言えば失礼にならないかな?」
と考えることが多いですよね。
もちろん、相手に配慮した言葉を選ぶことは大切です。
ただ、丁寧にしようとするあまり、こちらの意思が伝わらなくなってしまうと、
「まだ検討してもらえるかもしれない」
と相手に受け取られることがあります。
ここでは、営業を断るときに避けたい対応を整理しておきましょう。
「検討します」と曖昧に終わらせる
本当に検討するのであれば、
「検討します」
と伝えて問題ありません。
しかし、
本当は断るつもりなのに、断りにくいから「検討します」と言う
のは注意したいところです。
相手からすると、まだ検討中です。
そのため後日、
「その後、ご検討状況はいかがでしょうか?」
と連絡が来る可能性があります。
もう利用しないと決めているなら、
「検討します」
ではなく、
「今回は見送ります」
と伝えたほうがわかりやすいでしょう。
必要以上に謝り続ける
断るのが苦手な方ほど、
「本当にすみません」
「せっかくご連絡いただいたのに申し訳ありません」
「いろいろ説明してもらったのにすみません」
と何度も謝ってしまうことがあります。
ですが、何度も謝る必要はありません。
丁寧にしたいなら、
「申し訳ありませんが、今回は見送ります」
程度でも十分です。
見積もりや商談など、相手が時間を使ってくれた場合は、
「ご対応いただきありがとうございました」
と感謝を伝える方法もあります。
謝ることと感謝することを使い分ける
と、文章や会話も自然になります。
相手の商品や会社を批判する
断るために、
「その商品は魅力がありません」
「そのサービスは使いにくそうです」
など、商品そのものを強く否定する必要はありません。
相手から、
「その点についてご説明します」
と話が続くこともあります。
また、今後仕事などで関係する可能性がある相手なら、不要な摩擦につながることも考えられます。
営業を断るときは、
「商品が悪い」
ではなく、
「今回は利用しない」
という自分側の判断として伝えるほうがシンプルです。
断る理由を作り込みすぎる
「ちゃんとした理由がないと断れない」
と思うと、細かな理由を考えたくなります。
しかし、
「今月は予算がなくて、来月も忙しくて、その後も社内の予定がわからなくて……」
と説明を重ねるほど、会話が長くなることがあります。
営業担当者から、
「それでは再来月にご連絡します」
「予算については別のプランがあります」
などと提案されるかもしれません。
利用しないと決めているのであれば、
「今回は見送ります」
で結論を伝えましょう。
不要なのに資料をお願いする
断りにくいと、
「とりあえず資料だけお願いします」
と言って会話を終わらせたくなることがあります。
本当に資料を見たいなら問題ありません。
しかし、読む予定がないのにお願いすると、
「資料はご覧いただけましたか?」
と次の連絡につながることがあります。
資料が不要なら、
「資料についても今回は結構です」
と伝えましょう。
自分から質問を増やす
断るつもりなのに、
「ちなみに料金はいくらですか?」
「ほかにはどんなプランがありますか?」
などと質問を続けると、相手には興味があるように伝わる場合があります。
もちろん、本当に知りたいことなら聞いて構いません。
ただ、
断ると決めているのに会話をつなぐためだけに質問する
必要はありません。
営業電話を早く終えたいのであれば、新しい質問を増やさず結論を伝えましょう。
断った後も説明を聞き続ける
一度、
「必要ありません」
と伝えた後も相手が説明を続けると、
「途中で止めたら悪いかな」
と思うかもしれません。
ですが、聞く予定がないのであれば、
「申し訳ありませんが、今回は結構です。それでは失礼いたします」
と会話を終える方向へ進めましょう。
丁寧に断ることと、相手の説明を最後まで聞くことは同じではありません。
営業を断るのが苦手な人が覚えておきたいこと

営業を断る方法を知っていても、
「実際に電話が来ると断れない」
という方もいるでしょう。
特に相手が丁寧だったり、一生懸命説明してくれたりすると、
「ここで断ったら申し訳ない」
と感じることがありますよね。
そんなときは、断ることの考え方を少し変えてみると楽になります。
「断る=相手に失礼」とは限らない
営業を断ること自体が、必ずしも失礼になるわけではありません。
営業では、
提案する側
と
その提案を検討する側
がいます。
提案されたからといって、必ず利用する必要はありません。
必要なら利用し、必要なければ断る。
それも一つの判断です。
大切なのは、断ることそのものより、どのように伝えるかです。
相手を否定することと提案を断ることは別
「断ったら相手を否定することになる」
と感じる方もいるかもしれません。
ですが、
「今回は利用しません」
という言葉は、
「あなたが嫌いです」
という意味ではありません。
断っているのは、
今回の商品やサービスを利用すること
です。
この二つを分けて考えると、少し断りやすくなります。
説明をすべて聞いてから判断しなくてもよい
営業の人が、
「説明を聞いてから決めてください」
と言うことがあります。
もちろん、自分が興味を持っているのであれば、詳しい説明を聞いてから判断してもよいでしょう。
一方、
「今の時点で必要ないとわかっている」
のであれば、すべての説明を聞いてから断らなければならないわけではありません。
電話なら、
「申し訳ありませんが、現在は必要としておりません」
と早い段階で伝える方法があります。
定型文を一つ決めておく
断るのが苦手な方におすすめなのが、
自分用の断り文句を一つ決めておくこと
です。
たとえば、
「ありがとうございます。ただ、現在は必要としておりません」
と決めておきます。
営業電話が来るたびに、
「今日はなんて言おう?」
と考える必要がなくなります。
話が続いたら、
「申し訳ありませんが、今回は結構です」
ともう一度伝えます。
この二つだけでも、多くの場面で使いやすいでしょう。
迷っているならその場で即答しない
反対に、
「少し興味はあるけれど、契約してよいかわからない」
という場合もあります。
そんなときは、その場で無理に「はい」「いいえ」を決める必要はありません。
「一度内容を確認してから判断します」
と伝え、必要な情報を整理する方法があります。
ただし、断るためだけに「考えます」と言うのではなく、
本当に検討したい場合に使う
ことがポイントです。
会社で営業電話を受けるなら受付ルールを決めておこう

会社への営業電話で困りやすい理由の一つが、
電話を取った人によって対応が変わること
です。
ある人は担当者へ取り次ぎ、
別の人は断る。
また別の人は担当者名や戻り時間まで伝える。
このように対応がバラバラだと、受付担当者自身も判断に迷ってしまいます。
営業電話が多い会社では、簡単な受付ルールを決めておくと対応しやすくなります。
取り次ぐ電話の基準を決める
まず、
どのような電話を取り次ぐのか
を社内で決めます。
たとえば、
「既存の取引先は取り次ぐ」
「新規営業は取り次がない」
などです。
もちろん、実際の基準は会社によって異なります。
大切なのは、受付担当者がその場で毎回判断しなくてもよい状態にすることです。
受付で確認する内容を統一する
営業なのか判断できない場合に確認する内容も決めておくと便利です。
基本的には、
会社名
名前
用件
などを確認します。
「○○様をお願いします」
と言われただけで取り次ぐのではなく、
「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」
と確認する流れを統一しておく方法があります。
担当者名をどこまで伝えるか決める
「担当者のお名前を教えてください」
と営業電話で聞かれることがあります。
このとき、
「名前くらいならいいかな」
と個人の判断で答えるのではなく、会社として方針を決めておきましょう。
外部へ担当者名を伝えないのであれば、
「担当者名についてはご案内しておりません」
という定型文を用意しておくと便利です。
在席情報の扱いを決める
「担当者は今日いますか?」
「何時に戻りますか?」
「明日は出社していますか?」
などと聞かれることもあります。
こうした情報をどこまで伝えるかも会社ごとに決めておきましょう。
営業電話を断るために、事実と違う不在情報を伝える必要はありません。
伝えない方針なら、
「予定についてはお答えしておりません」
など、統一した対応ができます。
営業電話用の定型文を用意する
電話対応に慣れていない人ほど、その場で言葉を考えるのは難しいものです。
そこで、
「申し訳ございませんが、営業のお電話はお取り次ぎしておりません」
など、会社として使う定型文を決めておきます。
相手からさらに話を続けられた場合の、
「申し訳ございませんが、お取り次ぎいたしかねます」
という二段階目の表現も用意しておくと便利です。
繰り返し電話が来た場合の対応を共有する
同じ会社から何度も営業電話が来る場合は、受付担当者同士で情報を共有します。
簡単に、
会社名
日時
用件
どのように対応したか
を記録しておく方法があります。
そうすれば別の人が電話を受けても、
「以前にもお断りしています」
と状況を把握しやすくなります。
営業電話や営業メールを減らすためにできること

営業を上手に断ることも大切ですが、
「毎日のように営業対応をするのが大変」
という場合は、営業連絡そのものを整理する方法も考えてみましょう。
特に会社では、営業電話や営業メールへの対応に時間を取られることがあります。
問い合わせ窓口の案内をわかりやすくする
会社のウェブサイトに問い合わせ窓口がある場合は、
どのような問い合わせをどこで受け付けているのか
をわかりやすくしておく方法があります。
営業提案を受け付ける専用窓口があるなら、そこへ案内できるようにします。
電話受付の人が一件ずつ判断するより、
「営業のご提案はこちらへお願いします」
と窓口を統一できれば、対応しやすくなります。
営業メールを振り分ける
営業メールが多い場合は、メールの振り分け機能を使う方法もあります。
ただし、自動で分類すると必要なメールまで振り分けられる可能性があるため、条件は慎重に設定しましょう。
特に仕事用メールでは、
「営業っぽいから全部削除」
ではなく、必要な問い合わせを見落とさない運用が大切です。
不要なメールは配信停止方法を確認する
継続的に送られてくる案内メールで、正規の配信停止方法が用意されている場合は、その手続きを確認する方法があります。
ただし、見覚えのない不審なメールに記載されたリンクを安易に開くのではなく、送信元や内容を確認しましょう。
会社の場合は、社内のメール利用ルールに従って対応します。
会社なら営業電話の対応履歴を共有する
何度も同じ会社から電話が来る場合は、
「前回誰が対応したかわからない」
という状態を避けるだけでも対応しやすくなります。
必要な範囲で記録を共有し、
「すでに営業電話は断っている」
ということがわかれば、次回も同じ対応ができます。
繰り返し連絡が来た場合の対応を決める
一度断っても連絡が続く場合について、
誰へ報告するか
どのように記録するか
どの言葉で断るか
を決めておくと安心です。
受付担当者一人が毎回対応方法を考えるのではなく、会社として対応を統一しましょう。
興味がある営業でもその場で決めなくていい

ここまで営業の断り方を中心に紹介してきましたが、
「話を聞いてみたら少し興味が出てきた」
ということもありますよね。
営業だからといって、すべて断る必要があるわけではありません。
大切なのは、
自分が本当に必要だと思っているか
です。
興味があっても、その場ですぐ決める必要がない場合もあります。
興味があることと契約することは別
「ちょっと便利そう」
と思うことと、
「契約する」
ことは別です。
気になるのであれば、まず必要な情報を確認します。
そして、
「本当に必要なのか」
「自分の希望に合っているのか」
を考えましょう。
興味を持ったからといって、その場で契約まで進める必要はありません。
必要な情報だけ確認する
検討したい場合は、
内容
条件
契約期間
解約に関する条件
必要な手続き
など、自分が判断するために必要な情報を確認します。
わからないことがあれば、その場で質問しても構いません。
ただし、内容を十分理解できていない状態なら、すぐに結論を出さず持ち帰って確認する方法もあります。
検討する期限を自分で決める
営業担当者から、
「いつ頃お返事いただけますか?」
と聞かれる場合があります。
本当に検討するなら、
「○日頃までに確認します」
など、自分が無理なく判断できる時期を伝えます。
その場の雰囲気に流されて、
「今日中に決めます」
と無理な約束をする必要はありません。
必要ならこちらから連絡すると伝える
じっくり考えたい場合は、
「こちらで確認し、必要であれば改めてご連絡します」
と伝える方法があります。
ただし、この言葉は、
本当に自分から連絡するつもりがある場合
に使うと自然です。
相手からの連絡を希望しないなら、
「こちらから連絡しますので、いったんご連絡は不要です」
と伝える方法もあります。
曖昧な約束をしない
興味はあるけれど判断できない場合でも、
「たぶん契約すると思います」
など、まだ決まっていないことを約束する必要はありません。
「現在検討中です」
「確認してから判断します」
と、今の状態をそのまま伝えましょう。
断る場合も検討する場合も、実際の意思と違う返事をしない
ことが、その後のやり取りをわかりやすくするポイントです。
営業を断るときに使える言い換えフレーズ集

営業を断るとき、
「必要ありません、だけでは少し強いかな?」
と感じることがありますよね。
同じ意味でも、言葉を少し変えることで印象を調整できます。
ここでは、場面に合わせて使いやすい言い換えをまとめます。
「必要ありません」のやわらかい言い換え
「必要ありません」を少しやわらかくしたいなら、
「現在は必要としておりません」
「今のところ利用する予定はありません」
「今回は結構です」
「今回は見送らせていただきます」
などがあります。
今後の可能性を残したいなら、
「現時点では予定しておりません」
という表現も使えます。
ただし、本当に今後も必要ないのであれば、可能性があるような表現を無理に使う必要はありません。
「今回は見送ります」の言い換え
ビジネスでは、
「今回は見送らせていただきます」
が使いやすい表現です。
ほかにも、
「今回はお願いしないこととなりました」
「今回は導入を控えさせていただきます」
「検討の結果、今回は利用しないこととなりました」
など、状況に合わせて変えられます。
見積もりや商談の後なら、
「検討の結果」
を加えると自然です。
「検討しません」の言い換え
「検討しません」
が少し強く感じる場合は、
「現在は検討しておりません」
「新たに導入する予定はありません」
「今回は検討を見送ります」
などがあります。
ただし、
「検討します」
と
「検討しません」
では意味が反対です。
断るつもりなら、丁寧さを意識しすぎて「検討します」と言わないようにしましょう。
「今後の連絡は不要です」の言い換え
今後の営業も断りたい場合は、
「今後の営業に関するご連絡も不要です」
「今後のご案内についてはご遠慮いただけますと幸いです」
「営業目的での今後のご連絡はお控えください」
などがあります。
電話なら、
「今後のお電話も不要です」
と短く伝えてもよいでしょう。
「担当者へ取り次げません」の言い換え
会社の受付では、
「営業のお電話についてはお取り次ぎしておりません」
「申し訳ございませんが、担当者へのお取り次ぎはいたしかねます」
などがあります。
相手から理由を聞かれても、
「そのような受付対応となっております」
と会社のルールとして説明できます。
「こちらから連絡します」の言い換え
将来的に必要になる可能性はあるものの、相手から繰り返し連絡してほしくない場合は、
「必要になりましたら、こちらからご連絡いたします」
「検討することになりましたら、こちらから改めてご連絡します」
「現時点では予定しておりませんので、必要になった際はこちらからご相談します」
などがあります。
言い換えを整理すると、次のようになります。
| 伝えたいこと | やわらかい表現 | はっきりした表現 |
|---|---|---|
| 今回断る | 今回は見送らせていただきます | 今回は利用しません |
| 現在不要 | 現在は必要としておりません | 必要ありません |
| 今後も不要 | 今後のご案内はご遠慮いただけますと幸いです | 今後の営業連絡も不要です |
| 取り次がない | お取り次ぎいたしかねます | 営業のお電話は取り次いでおりません |
| 自分から連絡する | 必要になりましたらこちらからご連絡します | 今後こちらから必要に応じて連絡します |
自分が言いやすい表現を一つか二つ決めておくと、突然営業されたときにも使いやすくなります。
電話・メール・訪問では営業の断り方をどう変える?

ここまでさまざまな断り方を紹介してきましたが、
「結局、電話とメールでは何が違うの?」
と思う方もいるでしょう。
基本となる、
感謝
↓
結論
↓
必要なら今後について伝える
という流れは同じです。
ただし、連絡方法によって意識したいポイントが少し変わります。
電話は早めに結論を伝える
電話では会話がその場で進むため、説明を最後まで聞いていると長くなりやすい特徴があります。
必要がないとわかった段階で、
「ありがとうございます。ただ、現在は必要ありません」
と早めに伝えます。
話が続いた場合も、新しい理由を増やすより、
「今回は結構です」
と結論を繰り返すほうがわかりやすくなります。
メールは短く文章をまとめる
メールでは文章を丁寧にしようとして、長く書きすぎることがあります。
ですが、
「ご連絡ありがとうございます」
「今回は見送ります」
「必要になればこちらから連絡します」
という3点程度でも十分伝わります。
見積もりや商談後など、相手に時間を取ってもらった場合は、そのことへの感謝を少し加えると自然です。
訪問では会話を長引かせない
訪問営業では相手が目の前にいるため、電話以上に断りにくく感じることがあります。
しかし、必要がないなら、
「申し訳ありませんが、必要ありません」
と伝えます。
断った後に説明が続く場合も、
「今回は結構です」
と意思を変えずに伝えましょう。
自宅への訪問販売で困った場合は、一人で相手を説得し続けるのではなく、公的な相談窓口を利用する方法もあります。
商談後は感謝を添えて結論を伝える
商談の場合は、相手が時間を取って説明してくれています。
そのため、
「先日は詳しくご説明いただき、ありがとうございました」
と感謝を伝えてから、
「検討の結果、今回は見送らせていただきます」
と結論を伝えると自然です。
営業の断り方は、電話・メール・訪問で多少表現が変わります。
ただ、どの場面でも共通しているのは、
丁寧にするために結論を曖昧にしない
ということです。
相手への配慮は言葉遣いで表し、
「利用するのか、しないのか」
については、わかりやすく伝えるようにしましょう。
営業を断った後にまた連絡が来たときの対応

営業をきちんと断ったつもりでも、
「また同じ会社から電話が来た」
「今度は別の担当者からメールが届いた」
ということがあります。
そんなとき、
「前回ちゃんと断れていなかったのかな?」
と不安になるかもしれません。
ですが、再び連絡が来たからといって、毎回最初から長い説明をする必要はありません。
以前に断っているのであれば、そのことを伝えたうえで、今回も結論は変わらないことを伝えましょう。
再び同じ相手から連絡が来た場合
一度断った担当者から再び連絡が来た場合は、
「以前にもお伝えしましたが、現在は必要としておりません」
と伝えます。
今後も営業連絡を希望しないのであれば、
「以前にもお伝えしましたが、今後の営業に関するご連絡も不要です」
と、今後についても伝えましょう。
ここで、
「前回も言いましたよね?」
と強く責める必要はありません。
まずは、
以前断ったこと
+
現在も結論は変わらないこと
を簡潔に伝えます。
別の担当者から連絡が来た場合
同じ会社でも担当者が変わり、再び営業されることがあります。
新しい担当者は、以前のやり取りを把握していない場合もあるでしょう。
その場合は、
「以前、御社の別のご担当者様にもお伝えしましたが、現在は利用を予定しておりません」
と説明します。
今後の営業も不要なら、
「恐れ入りますが、今後の営業連絡についても不要です」
と付け加えます。
相手が変わったからといって、最初からすべての説明を聞き直す必要はありません。
別の商品を提案された場合
一つの商品を断った後、
「それでしたら別のサービスはいかがでしょうか?」
と提案されることがあります。
別の商品には興味があるなら、もちろん話を聞いて構いません。
しかし、
「営業そのものを今回は断りたい」
のであれば、
「ほかの商品についても現在は検討しておりません」
と伝えます。
一つずつ商品について断る理由を考える必要はありません。
メールと電話の両方で連絡が来る場合
営業メールを断った後に電話が来たり、電話を断った後にメールが届いたりすることもあります。
その場合は、
「先日メールでもお伝えしましたが、今回は見送ります」
「先日のお電話でもお伝えしましたとおり、現在は必要としておりません」
と、すでに断っていることを伝えます。
今後の連絡も不要なら、その意思も改めて伝えましょう。
会社なら対応履歴を共有する
会社への営業電話では、担当者が変わるたびに同じ説明を繰り返すことがあります。
受付担当者が複数いるなら、
会社名
連絡があった日
用件
どのように対応したか
など、必要な範囲で共有しておくと対応しやすくなります。
たとえば、
「○月○日、新規サービスの営業電話。営業電話は取り次がない旨を案内」
程度でも状況を確認できます。
次に電話を受けた人が、
「前回どうしたんだろう?」
と悩みにくくなります。
必要になったらこちらから連絡する
現時点では必要ないものの、将来的には利用する可能性がある場合は、
「必要になりましたらこちらからご連絡します」
と伝える方法があります。
この言葉を使った場合、必要になったときに改めて自分から問い合わせればよいでしょう。
逆に、
「こちらから連絡します」
と伝えたのに繰り返し営業される場合は、
「必要な際はこちらからご連絡しますので、営業のご連絡は不要です」
と改めて伝えることができます。
営業を断る前に確認したいチェックリスト

ここまでさまざまな営業の断り方を紹介してきました。
ですが、実際に電話がかかってきたり、営業メールへ返信したりするときは、
「結局どう言えばいいんだっけ?」
と迷ってしまうこともありますよね。
そんなときは、次の項目を順番に確認してみましょう。
今回だけ不要?それとも今後も不要?
最初に考えたいのが、
どこまで断りたいのか
です。
今回だけなら、
「今回は見送ります」
でよいでしょう。
今後も必要ないなら、
「今後の営業連絡も不要です」
と伝えます。
ここが曖昧だと、
「今回はダメだったけれど、次回なら可能性がある」
と受け取られることがあります。
断る意思を明確に伝えられている?
自分では断っているつもりでも、
「ちょっと難しいかもしれません」
「今のところは……」
だけでは結論がわかりにくい場合があります。
断ると決めているなら、
「今回は見送ります」
「必要ありません」
「契約しません」
など、結論がわかる言葉を使いましょう。
理由を説明しすぎていない?
営業を断るとき、相手に納得してもらおうとして理由をたくさん説明していませんか?
理由を一つ伝えるたびに、
「それなら別の方法があります」
と新しい提案につながることがあります。
利用しないと決めているなら、詳しい説明を続けなくても、
「今回は見送ります」
と結論へ戻すことができます。
不要なのに「検討します」と言っていない?
「検討します」は便利な言葉ですが、本当に検討する場合に使ったほうがわかりやすいでしょう。
断る意味で使うと、
「その後いかがでしょうか?」
という連絡につながることがあります。
検討するつもりがないなら、
「今回は見送ります」
と伝えます。
今後の連絡が必要か伝えた?
営業を断るときは、
次の連絡をどうしたいのか
も考えてみましょう。
今後の連絡が不要なら、
「今後の営業連絡も不要です」
と伝えます。
将来的に必要になる可能性があり、自分から問い合わせたいなら、
「必要になりましたらこちらから連絡します」
という方法があります。
相手の商品を否定する言い方になっていない?
断るために、
「その商品はよくない」
「魅力がない」
と評価する必要はありません。
「自分には必要ない」
「今回は利用しない」
という伝え方なら、相手の商品を否定せずに断れます。
営業を断る前に迷ったら、
相手への感謝は伝えた?
結論はわかりやすい?
理由を説明しすぎていない?
今後の連絡について伝えた?
という4点を確認してみてください。
営業の断り方に関するよくある質問

最後に、営業を断るときに迷いやすい疑問をQ&A形式でまとめます。
Q1.一番簡単な営業の断り方は?
迷ったら、
「ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
という形が使いやすいでしょう。
最初に一言感謝を伝え、その後に結論を伝えます。
仕事上の相手など、もう少し丁寧にしたい場合は、
「ご提案ありがとうございます。申し訳ございませんが、今回は見送らせていただきます」
と表現できます。
重要なのは、長い理由ではなく、断る意思が相手に伝わることです。
Q2.「結構です」だけでもいい?
日常会話では、
「結構です」
と断ることがあります。
ただ、言い方や状況によっては意味が伝わりにくく感じる場合もあります。
よりわかりやすくしたいなら、
「今回は結構です」
「必要ありません」
「今回はお断りします」
など、何について断っているのかわかる形にするとよいでしょう。
Q3.「検討します」は断ったことになる?
「検討します」は通常、
これから考える
という意味に受け取られる可能性があります。
そのため、本当は利用しないと決めている場合の断り文句としては、あまり明確ではありません。
相手から後日、
「ご検討状況はいかがでしょうか?」
と連絡が来ることもあります。
断ると決めているなら、
「検討しましたが、今回は見送ります」
と伝えるほうがわかりやすいでしょう。
Q4.営業電話は途中で終わらせてもいい?
必要がないと判断したのであれば、相手の長い説明がすべて終わるまで待たずに、話の区切りで断る方法があります。
たとえば、
「申し訳ありません、お話の途中ですが、現在は必要としておりません」
と伝えます。
その後も説明が続くなら、
「今回は結構です。それでは失礼いたします」
と会話を終える方向へ進めましょう。
Q5.会社への営業電話を担当者につながなくてもいい?
会社によって対応ルールが異なります。
営業電話を取り次がない会社なら、そのルールに従って、
「営業のお電話はお取り次ぎしておりません」
と伝えます。
反対に、内容によって担当者が確認する会社もあるでしょう。
受付担当者が自分の判断だけで決めるのではなく、勤務先のルールを確認することが大切です。
Q6.社長を名指しされた場合はどうする?
「社長をお願いします」
と言われても、すぐに取り次がず、
「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」
と確認する方法があります。
営業だとわかった後の対応は、会社のルールに従います。
代表者を名指しされたからといって、必ず取り次がなければならないとは限りません。
Q7.担当者名を聞かれた場合は?
担当者名を外部へ伝えるかどうかも会社のルールによります。
伝えない方針なら、
「申し訳ございませんが、担当者名についてはご案内しておりません」
と伝えます。
営業を断るために架空の担当者名を伝える必要はありません。
Q8.営業メールには必ず返信したほうがいい?
一方的に届いたすべての営業メールへ必ず返信しなければならないわけではありません。
一方、
自分から問い合わせた
資料をお願いした
見積もりをお願いした
商談をした
など、すでにやり取りをしている場合は、見送ることが決まった段階で連絡すると相手も状況を把握しやすくなります。
Q9.見積もりをもらった後でも断っていい?
見積もりを確認した結果、条件が合わず依頼を見送ることはあります。
その場合は、
「お見積もりをありがとうございました。検討いたしましたが、今回は見送らせていただきます」
と伝えます。
ただし、見積もり依頼時などに個別の条件や取り決めがある場合は、その内容も確認しましょう。
Q10.商談後に断ってもいい?
商談は内容を確認し、検討するための場でもあります。
話を聞いた結果、
「今回は利用しない」
という判断になることもあります。
その場合は、
「先日は詳しくご説明いただきありがとうございました。検討の結果、今回は見送らせていただきます」
と伝えると丁寧です。
Q11.断る理由を言わなくてもいい?
営業を断るために、必ず詳しい理由を説明しなければならないわけではありません。
「今回は見送ります」
「現在は必要としておりません」
と結論を伝える方法があります。
理由を聞かれた場合も、答えたくない事情まで説明する必要はありません。
「総合的に検討した結果、今回は見送ります」
と伝えることもできます。
Q12.他社に決めたことを伝えてもいい?
実際に他社へ依頼することになったのであれば、
「検討の結果、今回は他社へお願いすることとなりました」
と伝える方法があります。
ただし、断るためだけに架空の会社を作る必要はありません。
また、相手から他社名や詳しい条件を聞かれても、伝えたくない情報まで答える必要はありません。
Q13.「また連絡します」と言われたら?
今後の連絡を希望しているなら、そのままでも構いません。
しかし、もう連絡が必要ないなら、
「申し訳ありませんが、今後の営業連絡も不要です」
と伝えます。
自分から必要になったときに問い合わせたい場合は、
「必要になりましたらこちらからご連絡します」
という言い方もあります。
Q14.何度断っても営業電話が来る場合は?
まず、
「以前にもお伝えしましたが、今後の営業のお電話は不要です」
と明確に伝えます。
会社への営業電話なら、会社名や日時、対応内容などを必要な範囲で社内共有しておくとよいでしょう。
個人への電話勧誘販売などで、断った後も勧誘が続いて困っている場合は、公的な相談窓口へ相談する方法もあります。
Q15.訪問営業がなかなか帰らない場合は?
契約するつもりがないなら、
「必要ありません」
「契約しません」
と意思を明確に伝えます。
さらに、
「お引き取りください」
など、帰ってほしいことも伝えましょう。
個人向けの訪問販売では、特定商取引法上、契約しない意思を示した消費者への勧誘継続や再勧誘を禁止する規定があります。
身の危険を感じるなど通常の営業対応を超える状況では、無理に自分だけで対応を続けないことも大切です。
Q16.知り合いからの営業はどう断る?
知り合いだからこそ、短く自然に伝える方法があります。
たとえば、
「声をかけてくれてありがとう。でも今回は利用しないことにするね」
という形です。
相手との関係を否定するのではなく、今回の商品やサービスについて断ります。
本当に利用するつもりがないなら、
「また考えておくね」
と曖昧にするより、やわらかくても結論を伝えたほうが、その後も話題になりにくくなります。
Q17.営業を断るのが申し訳なく感じるときは?
相手が丁寧だったり、一生懸命説明してくれたりすると、断ることを申し訳なく感じることがありますよね。
そんなときは、
相手への感謝
と
契約するかどうか
を分けて考えてみましょう。
「詳しく説明していただき、ありがとうございました」
と感謝したうえで、
「今回は見送ります」
と伝えることができます。
説明してもらったことへの感謝を伝えることと、商品を購入したりサービスを契約したりすることは別です。
Q18.断った後に理由を何度も聞かれたら?
一度理由を伝えても、
「ほかに気になる点はありませんか?」
「条件を変えればどうでしょう?」
と質問が続くことがあります。
もう結論が変わらないなら、
「ありがとうございます。ただ、今回は見送ることに決めています」
と伝えましょう。
相手の質問が変わるたびに、新しい断る理由を作る必要はありません。
Q19.値下げされたらもう一度検討したほうがいい?
値下げされたことで、
「この条件なら利用したい」
と思ったのであれば、改めて検討しても構いません。
一方、そもそも必要のない商品やサービスなら、価格が下がったからといって検討する必要はありません。
「ありがとうございます。ただ、価格にかかわらず今回は見送ります」
と伝えることができます。
Q20.営業を断るとき、一番大切なことは?
一番意識したいのは、
相手への丁寧さと、自分の結論を分けて考えること
です。
丁寧に話すことはできます。
感謝も伝えられます。
それでも、
「利用しません」
という結論を伝えることはできます。
断ることを申し訳なく感じて曖昧にするより、
やわらかい言葉ではっきり伝える
ことを意識すると対応しやすくなるでしょう。
まとめ|営業は相手を否定せず「今回は必要ありません」と伝えよう
営業の電話やメールが来ると、
「断ったら失礼かな」
「もっとちゃんとした理由を言わないといけないのかな」
「相手が一生懸命説明してくれているから、途中では断りにくい」
と感じることがあります。
特に断ることが苦手な方は、相手への配慮を優先するあまり、
「検討しておきます」
「今は忙しいので」
「また機会があれば」
と、少し曖昧な言葉を使ってしまうこともあるでしょう。
ですが、営業を断るときに難しい理由を用意する必要はありません。
基本は、
感謝
↓
断る結論
↓
必要なら短い理由
↓
今後の連絡について伝える
という流れです。
たとえば、
「ご連絡ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
という短い言葉でも、感謝と結論の両方を伝えられます。
今回だけ見送りたいなら、
「今回は見送ります」
現在必要ないなら、
「現在は必要としておりません」
今後も営業連絡を受けたくないなら、
「今後の営業連絡も不要です」
と、自分の希望に合わせて言葉を変えてみましょう。
営業電話の場合は、必要がないとわかった段階で早めに結論を伝えると、会話を長引かせにくくなります。
会社への営業電話なら、受付担当者が一人で判断するのではなく、
取り次ぐ基準
担当者名の扱い
在席情報の扱い
営業電話用の定型文
などを会社で決めておくと対応しやすくなります。
営業メールでは、長い文章を書く必要はありません。
「ご提案ありがとうございます」
「今回は見送ります」
「必要になりましたらこちらからご連絡します」
など、必要な内容を簡潔にまとめると伝わりやすくなります。
見積もりや商談の後なら、
対応してもらったことへの感謝
を一言添えると丁寧です。
また、営業を断った後に、
「理由は何ですか?」
「値下げしたらどうですか?」
「別の商品はいかがですか?」
と話が続くことがあります。
そんなときも、新しい理由を次々と考える必要はありません。
「ありがとうございます。ただ、今回は見送ります」
と、同じ結論へ戻ることができます。
断る理由を増やすほど、相手からその理由に合わせた別の提案が出てきて、かえって会話が長くなる場合があります。
そして覚えておきたいのが、
営業を断ることと、相手そのものを否定することは別
ということです。
「商品が悪い」
「サービスに魅力がない」
と伝えなくても、
「今回は自分には必要ない」
という形で断ることができます。
知人や仕事上の付き合いがある相手なら、
「声をかけてくれてありがとう。でも今回は利用しないことにします」
「今回は見送りますが、今後ともよろしくお願いいたします」
など、関係性に合わせて言葉を調整してみましょう。
営業を上手に断るために大切なのは、強い言葉を使うことではありません。
相手への配慮は残しながら、自分の意思を曖昧にしないこと
です。
何と言えばいいかわからなくなったら、まずは、
「ありがとうございます。ただ、今回は必要ありません」
という基本の形を思い出してみてください。
自分が言いやすい断り文句を一つ決めておくだけでも、突然の営業電話や訪問に対応しやすくなります。

