パン屋さんでミルクフランスやコッペパンを見ていると、「ミルククリーム」という名前を目にすることがありますよね。
白くてなめらかな見た目をしていると、
「ミルククリームって生クリームのこと?」
「ホイップクリームとは何が違うの?」
「練乳みたいに甘いもの?」
と、気になる方もいるのではないでしょうか。
さらに、自宅でパンやお菓子を作ろうとしてレシピを調べると、ミルククリームの材料としてバターや練乳を使っているものもあれば、牛乳や生クリームを使っているものもあります。
「同じミルククリームなのに、どうして材料がこんなに違うの?」
と迷ってしまいますよね。
実は、ミルククリームと呼ばれているものには、さまざまなタイプがあります。
そのため、ミルククリーム=生クリームと単純に考えるのではなく、それぞれの特徴や用途を分けて考えることが大切です。
パンに挟みやすい濃厚なミルククリームを作りたいのか、ケーキに使うふんわりしたクリームが欲しいのかによっても、選ぶものは変わってきます。
この記事では、
・ミルククリームとはどんなクリームなのか
・ミルククリームと生クリームの違い
・ホイップクリームや練乳との違い
・バタークリームやカスタードクリームとの違い
・パンに入っている白いクリームの正体
・用途に合わせたクリームの選び方
・ミルククリームと生クリームは代用できるのか
・ミルククリームの作り方
・手作りしたときに失敗しやすいポイント
などを、初めての方にもわかりやすく紹介していきます。
「名前が似ていて、どれを選べばいいのかわからない」という方も、ひとつずつ違いを整理していきましょう。
- ミルククリームとは?まずは基本をわかりやすく解説
- ミルククリームと生クリームの違いは?比較表でわかりやすくチェック
- ミルククリーム・生クリーム・ホイップクリーム・練乳の違いを整理しよう
- ミルククリームとバタークリーム・カスタードクリームは何が違う?
- ミルククリームにはどんなタイプがある?材料による違いを知っておこう
- パンやお菓子に入っている白いクリームは何?
- 結局どれを使えばいい?作りたいもの別にクリームを選ぼう
- スーパーで生クリームやホイップを選ぶときのチェックポイント
- ミルククリームと生クリームは代用できる?
- ミルククリームがないときに代用できるものは?
- パンやお菓子に入っている白いクリームは何?
- 結局どれを使えばいい?作りたいもの別にクリームを選ぼう
- スーパーで生クリームやホイップを選ぶときのチェックポイント
- ミルククリームと生クリームは代用できる?
- ミルククリームがないときに代用できるものは?
- 材料が足りない!ミルククリームを手作りするときの代用方法
- ミルククリームを手作りする前に知っておきたいポイント
- 簡単!ミルククリームの基本的な作り方
- ミルククリーム作りでよくある失敗と対処法
- 手作りミルククリームのおいしい使い方
- あなたが探しているのはどのクリーム?目的別早見表
- ミルククリームと生クリームについてよくある質問
- Q1.ミルククリームには必ず牛乳が入っている?
- Q2.ミルククリームと練乳は同じもの?
- Q3.ミルククリームとホイップクリームは同じ?
- Q4.生クリームをそのままパンに塗ってもいい?
- Q5.ミルククリームは泡立てるの?
- Q6.ミルクフランスのクリームは生クリーム?
- Q7.ミルククリームはバタークリームなの?
- Q8.ミルククリームはカスタードクリームと同じ?
- Q9.牛乳だけでミルククリームは作れる?
- Q10.練乳だけをパンに塗ってもミルククリームになる?
- Q11.植物性のホイップでもミルククリームの代わりになる?
- Q12.市販のミルククリームと手作りは同じ味になる?
- Q13.ミルククリームと生クリームは結局どちらを選べばいい?
- まとめ|ミルククリームと生クリームの違いを知って用途に合わせて選ぼう
ミルククリームとは?まずは基本をわかりやすく解説

「ミルククリーム」という名前を聞くと、
牛乳から作られたクリーム
というイメージを持つかもしれません。
もちろん、牛乳を使って作るミルククリームもあります。
しかし、実際にはそれだけではありません。
バターや練乳を使って作るもの、生クリームを使うものなど、さまざまなレシピがあります。
まずは、
「そもそもミルククリームとは何なの?」
というところから見ていきましょう。
ミルククリームはミルクの風味を楽しむ甘いクリームを指すことが多い
一般に「ミルククリーム」と呼ばれているものには、ミルクらしいまろやかな風味と甘さを楽しめるクリームが多くあります。
特に身近なのが、パンに使われているミルククリームではないでしょうか。
たとえば、
・ミルクフランス
・コッペパン
・菓子パン
・サンドタイプのパン
などに、白っぽいクリームが挟まれていることがあります。
口にすると甘く、ミルキーな風味が広がるタイプです。
こうしたクリームをまとめて「ミルククリーム」と呼んでいることがあります。
ただし、ここで覚えておきたいのが、
「ミルククリーム」という名前だけでは、どんな材料から作られているのかまではわからない
ということです。
「ミルク」と付いているからといって、必ず牛乳だけを煮詰めて作っているわけではありません。
バターや練乳などを組み合わせ、濃厚なミルク風味に仕上げているものもあります。
そのため、
「ミルククリームは○○から作るもの」
とひとつのレシピだけで覚えようとすると、かえって混乱してしまうことがあります。
ミルク感のある甘いクリームには、いろいろな作り方がある
くらいに考えておくとわかりやすいでしょう。
「ミルククリーム」には一つだけの決まった作り方があるわけではない
ミルククリームについて調べていると、
「このレシピではバターを使っているのに、別のレシピでは牛乳を使っている」
と気づくことがあります。
さらに、
「練乳を入れているものもある」
「生クリームを使っているレシピも見つかった」
となると、
「結局、どれが本当のミルククリームなの?」
と思ってしまいますよね。
ですが、どれかひとつだけが正解とは限りません。
家庭で作られるミルククリームにもさまざまなタイプがあります。
たとえば、バターと練乳を合わせれば、濃厚でしっかりとしたクリームを作りやすくなります。
牛乳、砂糖、薄力粉などを加熱して作れば、また違った口当たりになります。
生クリームを使えば、ふんわりとしたクリームに仕上げることもできます。
このように、作りたい味や食感、使い道によって材料や作り方が変わるのがポイントです。
ですから、レシピを探すときには「ミルククリーム」という名前だけを見るのではなく、
「パンに挟みたい」
「トーストに塗りたい」
「ふんわりしたクリームにしたい」
など、用途まで確認すると選びやすくなります。
使われる材料は商品やレシピによって違う
ミルククリームに使われることがある材料としては、
・牛乳
・生クリーム
・バター
・練乳
・砂糖
・薄力粉
などがあります。
もちろん、すべてを一緒に使うわけではありません。
どの材料を組み合わせるかは商品やレシピによって異なります。
たとえば、パンに挟むクリームなら、食べている途中に流れ出しにくいよう、ある程度しっかりした食感に作られているものがあります。
一方、パンケーキなどに添えるのであれば、少し柔らかめでも使いやすいでしょう。
つまり、
何に使うかによって、求められるクリームの固さや口当たりが違う
ということです。
材料が違えば、当然ながら味や食感も変わります。
「前に食べたミルククリームはかなり濃厚だったのに、今回のものはふんわりしている」
ということがあっても、不思議ではありません。
市販品と手作りのミルククリームでも違いがある
市販されているパンやお菓子のミルククリームと、家庭で手作りするミルククリームがまったく同じものになるとは限りません。
家庭で作る場合は、身近な材料を使って好みの甘さや固さに調整できます。
たとえば、
「ミルクフランスに挟みたいから少し固めにしよう」
「トーストに塗りたいから伸ばしやすくしよう」
といった調整ができます。
これも手作りならではの楽しさですね。
一方、市販の商品では、それぞれの商品に合わせたクリームが使われています。
そのため、
「パン屋さんで食べたミルククリームを家でも作りたい」
と思ってレシピを試しても、まったく同じ味や食感になるとは限りません。
家庭では、市販品を完全に再現することにこだわるより、
「自分が食べたいミルククリームに近づける」
と考えると作りやすくなります。
「ミルククリーム」という名前だけで中身を判断しない
ここまで見てきたように、ミルククリームにはさまざまなタイプがあります。
そのため、
「ミルククリームと書いてあるから、生クリームが使われているはず」
「ミルククリームだから、牛乳だけで作っているはず」
とは限りません。
市販の商品について材料が気になる場合は、パッケージなどに記載されている原材料表示を確認しましょう。
また、家庭で作る場合も、レシピ名だけではなく材料を確認することが大切です。
たとえば、
「ミルククリームの作り方」
という同じタイトルでも、
・バターと練乳を使うレシピ
・牛乳を加熱するレシピ
・生クリームを使うレシピ
では、仕上がりがかなり違うことがあります。
「作ってみたら想像していたものと違った」
という失敗を避けるためにも、材料と完成イメージを確認してから作ってみてくださいね。
そして、ミルククリームについて特に混同しやすいのが生クリームです。
どちらも白っぽいクリームなので、
「名前が違うだけで同じものなのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、ミルククリームと生クリームには大きな違いがあります。
ミルククリームと生クリームの違いは?比較表でわかりやすくチェック

ミルククリームについて調べていると、特に気になるのが生クリームとの違いではないでしょうか。
どちらも白っぽく、パンやお菓子に使われることがあるため、
「名前が違うだけで、ほとんど同じものなのでは?」
と思うかもしれません。
ですが、ミルククリームと生クリームは同じものとして考えないほうがわかりやすいでしょう。
大きな違いは、「ミルククリームは商品やレシピによって材料や作り方がさまざまなのに対し、生クリームは乳を原料としたクリームである」という点です。
また、生クリームそのものには基本的に砂糖が加えられていませんが、パンなどに使われるミルククリームは甘く作られているものが多くあります。
まずは、主な違いを簡単に比較してみましょう。
| 比較するポイント | ミルククリーム | 生クリーム |
|---|---|---|
| 主な材料 | 商品・レシピによってさまざま | 乳を原料とする |
| 甘さ | 甘く作られているものが多い | そのものは基本的に甘くない |
| 風味 | ミルキーで甘みのあるものが多い | 乳由来のコクがある |
| 食感 | しっかりしたものから柔らかいものまでさまざま | 液状で、泡立てるとふんわりする |
| 泡立て | 基本的に完成したクリームとして使うものが多い | 用途によって泡立てて使う |
| パンに挟む | 向いているものが多い | 泡立てれば使える |
| ケーキのデコレーション | タイプによる | 泡立てて使いやすい |
| 料理への使用 | タイプによる | 料理にも使われる |
ただし、ミルククリームは商品やレシピによって大きく異なります。
そのため、この表はあくまで大まかな違いをつかむためのものとして考えてください。
ここからは、それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
違い① 原材料
まず確認しておきたいのが原材料の違いです。
生クリームは、乳から乳脂肪分を取り出したクリームです。
スーパーなどでは紙パックに入った状態で販売されているものをよく見かけますよね。
購入した段階では液体で、そのまま料理に加えたり、泡立ててケーキなどに使ったりします。
一方、ミルククリームにはさまざまな作り方があります。
家庭で作る場合でも、
・牛乳
・バター
・練乳
・砂糖
・生クリーム
・薄力粉
などが使われることがあります。
たとえば、バターと練乳を混ぜて作るタイプなら、比較的濃厚でしっかりしたクリームに仕上げやすくなります。
牛乳や砂糖、薄力粉などを加熱して作るタイプなら、また違ったなめらかさになります。
つまり、生クリームとミルククリームを比較するときに大切なのは、
「生クリームはミルククリームを作るための材料として使われることもある」
という点です。
ミルククリームのレシピに生クリームが入っていることがあるため、
「やっぱり同じものなのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、これは同じものという意味ではありません。
たとえば、バターを使ってバタークリームを作るからといって、「バター=バタークリーム」ではありませんよね。
それと同じように、生クリームを材料のひとつとしてミルククリームを作る場合があっても、生クリームそのものと完成したミルククリームは分けて考えるとわかりやすいでしょう。
違い② 甘さ
次にわかりやすいのが甘さの違いです。
パンに挟まれているミルククリームを食べると、
「甘くておいしい」
と感じることが多いですよね。
ミルククリームは、パンやお菓子に合わせるために砂糖や練乳などを使い、甘く仕上げられているものが多くあります。
一方、生クリームそのものには、基本的に砂糖が加えられているわけではありません。
ここは、
「生クリーム=ケーキにのっている甘いクリーム」
と思っている方が混乱しやすいところです。
ショートケーキなどに使われている白くて甘いクリームは、生クリームなどに砂糖を加えて泡立てたものです。
そのため、生クリームのパックを買ってきてそのまま味見すると、
「思っていたより甘くない」
と感じるでしょう。
生クリームは、使う人が用途に合わせて砂糖などを加えて味を調整できます。
一方、ミルククリームは最初から甘いクリームとして作られていることが多いので、パンに塗ったり挟んだりしてそのまま楽しみやすいのが特徴です。
もちろん、ミルククリームの甘さも商品やレシピによって違います。
しっかり甘いタイプもあれば、ミルクの風味を生かして甘さを控えめにしたものもあります。
ですから、
「ミルククリームなら必ずこのくらい甘い」
と決まっているわけではありません。
違い③ ミルクの風味やコク
ミルククリームも生クリームも、ミルクらしい風味を楽しめるものがあります。
ただし、感じ方は同じではありません。
生クリームには乳脂肪由来のコクがあります。
料理やお菓子に加えると、まろやかさや濃厚さをプラスできます。
一方、ミルククリームは、材料の組み合わせによって風味が変わります。
たとえば、練乳を使ったタイプなら、甘くてミルキーな風味を感じやすくなります。
バターを使えば、コクのある濃厚な味わいになりやすいでしょう。
牛乳を中心に作るタイプなら、比較的やさしいミルク風味に仕上がることもあります。
このように、
ミルククリームの「ミルク感」は、使われている材料によって作られている
と考えるとわかりやすくなります。
そのため、
「前に食べたミルククリームと味が違う」
と感じることがあっても珍しくありません。
パン屋さんやメーカー、家庭のレシピによっても仕上がりは変わります。
違い④ 食感や口当たり
ミルククリームと生クリームでは、食感にも違いがあります。
購入したばかりの生クリームは基本的に液体です。
そのまま料理に加えることもできますし、泡立てれば空気を含んでふんわりとした状態になります。
泡立て具合によって、
「とろっと柔らかい状態」
から、
「形を保てるくらいしっかりした状態」
まで調整できます。
ケーキのデコレーションなどに使う場合は、目的に合わせて泡立て具合を変えます。
一方、ミルククリームは、最初からパンに塗ったり挟んだりできる状態に仕上げるものが多くあります。
特にミルクフランスなどに使う場合、クリームが柔らかすぎると食べている途中で流れ出してしまいます。
そのため、ある程度しっかりした食感に作られることがあります。
バターを使ったタイプなら、ねっとりとなめらかで濃厚な口当たりになりやすいでしょう。
牛乳を加熱して作ったタイプなら、それとは違う柔らかな食感になります。
つまり、
生クリームは泡立て方によって食感を調整するのに対し、ミルククリームは材料や作り方によって食感そのものが大きく変わる
という違いがあります。
違い⑤ クリームの固さ
パンやお菓子を作るときには、クリームの固さも重要です。
たとえば、ミルクフランスを作るとしましょう。
パンに切り込みを入れてクリームを挟む場合、あまりに柔らかいとパンから流れ出してしまいます。
そこで、パン用のミルククリームでは、ある程度形を保ちやすい固さが使いやすくなります。
一方、生クリームは液状で販売されているため、そのままではパンに挟むクリームとしては使いにくいでしょう。
パンに挟みたい場合は、砂糖などを加えて泡立てます。
ただし、泡立てた生クリームとバターなどを使ったミルククリームでは、同じくらいの固さに見えても口当たりは異なります。
泡立てた生クリームは、空気を含んだ軽い食感になりやすいのが特徴です。
それに対して、バターを使ったミルククリームは、密度のある濃厚な食感になりやすくなります。
そのため、
「どちらも白くて固いクリームだから同じ」
とは考えないほうがよいでしょう。
違い⑥ 泡立てて使うかどうか
生クリームとミルククリームの違いを理解するときには、「泡立てるかどうか」に注目するのもわかりやすい方法です。
生クリームは、目的に応じて泡立てて使います。
たとえばケーキなら、砂糖を加えた生クリームを泡立てて、スポンジの間に挟んだり表面に塗ったりします。
一方、家庭で作るミルククリームの多くは、材料を混ぜたり加熱したりして、完成したクリームそのものをパンなどに使うイメージです。
もちろん、ミルククリームにも生クリームを泡立てて作るタイプがあります。
ですから、
「ミルククリームは絶対に泡立てない」
という意味ではありません。
大切なのは、ミルククリームという名前だけを見て、
「生クリームと同じように泡立てればいい」
と判断しないことです。
レシピに書かれている材料や手順を確認して作りましょう。
違い⑦ 向いている使い方
ミルククリームと生クリームでは、得意な使い方も違います。
ミルククリームは、
・ミルクフランスに挟む
・コッペパンに挟む
・食パンやトーストに塗る
・パンケーキなどに添える
といった使い方がしやすいものがあります。
特に、甘くてある程度固さのあるミルククリームは、パンとの相性がよいでしょう。
一方、生クリームは、
・ケーキのデコレーション
・スポンジケーキの間に挟む
・お菓子作り
・料理に加える
など、幅広い用途があります。
ただし、
「パンなら絶対にミルククリーム」
「ケーキなら絶対に生クリーム」
という決まりがあるわけではありません。
パンに泡立てた生クリームを挟むこともできますし、ミルククリームを使ったお菓子もあります。
ここで重要なのは、
どんな仕上がりにしたいのか
を考えることです。
たとえば、
「ミルクフランスのような、しっかりした甘いクリームをパンに挟みたい」
のであれば、その用途に合ったミルククリームが使いやすいでしょう。
反対に、
「ふわふわで軽いクリームをケーキにたっぷり塗りたい」
のであれば、泡立てた生クリームなどが向いています。
名前だけで選ぶよりも、
「何を作りたいのか」「どんな食感にしたいのか」
から逆算して選ぶと失敗しにくくなりますよ。
ミルククリームと生クリームは同じものではない
ここまでの違いを整理すると、ミルククリームと生クリームは同じものではないことがわかります。
特に覚えておきたいのは、
ミルククリームは商品やレシピによって材料や作り方がさまざま
という点です。
ミルククリームの中には、生クリームを材料として使っているものもあります。
だからといって、
「ミルククリーム=生クリーム」
というわけではありません。
また、
「どちらのほうがおいしい?」
と迷うこともあるかもしれませんが、これは好みや用途によって変わります。
濃厚で甘いクリームをパンに挟みたいなら、バターや練乳などを使ったミルククリームが好みに合うかもしれません。
ふんわり軽いクリームが好きなら、泡立てた生クリームが使いやすいでしょう。
まずは、
「ミルククリームと生クリームは別のものとして考える」
ことから始めると、クリーム選びがぐっとわかりやすくなります。
ただ、ここで新たに気になるのが「ホイップクリーム」や「練乳」ですよね。
スーパーでは「生クリーム」と「ホイップ」が近くに並んでいることがありますし、ミルククリームのレシピでは練乳が使われることもあります。
ミルククリーム・生クリーム・ホイップクリーム・練乳の違いを整理しよう

ミルククリームと生クリームの違いがわかっても、
「じゃあ、ホイップクリームは?」
「練乳もミルククリームみたいに甘いけれど、何が違うの?」
と、新たな疑問が出てきますよね。
特に「生クリーム」と「ホイップクリーム」は見た目がよく似ています。
スーパーでも同じような紙パックに入って並んでいることがあるため、
「どちらを買っても同じなのかな?」
と迷いやすいものです。
さらに、ミルククリームのレシピを探すと練乳が材料として登場することもあります。
そこでここでは、
ミルククリーム・生クリーム・ホイップクリーム・練乳
の4つを整理してみましょう。
まずは、大まかな違いを表にすると次のようになります。
| 種類 | 特徴 | 甘さ | よくある使い方 |
|---|---|---|---|
| ミルククリーム | 材料や作り方がさまざま | 甘いものが多い | パンに塗る・挟むなど |
| 生クリーム | 乳を原料としたクリーム | そのものは基本的に甘くない | お菓子・料理など |
| ホイップクリーム | 植物性油脂などを使った商品もある | 商品や使い方による | ケーキ・お菓子など |
| 練乳 | 牛乳などを濃縮し、砂糖を加えたもの | しっかり甘い | フルーツ・お菓子・クリーム作りなど |
それぞれ役割が違うので、名前だけでなく「何を作りたいのか」を考えて選ぶことが大切です。
生クリームとは?
生クリームは、乳から乳脂肪分を取り出して作られたクリームです。
スーパーの乳製品売り場などで、紙パックに入った液状の商品を見たことがある方も多いでしょう。
そのままでは液体ですが、泡立てることでふんわりしたクリームになります。
ケーキを作るときには、生クリームに砂糖を加えて泡立てることがありますよね。
このため、
「生クリームは甘いもの」
というイメージがあるかもしれません。
ですが、パックに入った生クリームそのものが最初から甘いわけではありません。
砂糖などを加えることで、ケーキに使われているような甘いクリームに仕上げます。
また、生クリームはお菓子だけに使うものでもありません。
料理に加えてコクを出したり、ソースをまろやかに仕上げたりすることもできます。
つまり、生クリームは、
「甘いクリームとして完成しているもの」ではなく、料理やお菓子に幅広く使える乳由来のクリーム
と考えるとわかりやすいでしょう。
一方、ミルククリームは、砂糖や練乳などを加え、パンに塗ったり挟んだりできる甘いクリームとして作られているものが多くあります。
ここが大きな違いです。
ホイップクリームとは?
次に、少しわかりにくいのがホイップクリームです。
「ホイップ」という言葉は、泡立てるという意味で使われます。
そのため、日常会話では、生クリームに砂糖を加えて泡立てたものを「ホイップクリーム」と呼ぶこともあります。
一方、スーパーでは植物性油脂などを原料にした、泡立てて使うクリーム状の商品も販売されています。
見た目は生クリームに似ていますし、同じような紙パックに入っている商品もあるため、初めて選ぶと迷ってしまうかもしれません。
ここで大切なのは、
「生クリーム」と書かれている商品と、「ホイップ」などと書かれている商品では、原材料が異なる場合がある
ということです。
「白い液体で、泡立てればケーキに使えるなら全部生クリーム」
というわけではありません。
何から作られている商品なのか知りたい場合は、商品名だけではなくパッケージの表示を確認してみましょう。
また、
「ホイップクリーム=必ず甘い」
とも限りません。
泡立てる前の商品であれば、砂糖を自分で加えるタイプもあります。
反対に、すでに泡立てられた状態で販売されている商品には、そのまま使えるタイプもあります。
「ホイップ」という言葉だけで中身を決めつけず、どのような商品なのかを確認するのがポイントです。
練乳とは?
練乳も、ミルククリームと混同しやすいもののひとつです。
特に、いちごなどにかける白くて甘い練乳は、ミルクの風味が強いため、
「これもミルククリームなのでは?」
と思うかもしれません。
一般的によく知られている甘い練乳は、牛乳などを濃縮し、砂糖を加えて作られたものです。
とろりとしていて、しっかりした甘さがあります。
いちごなどのフルーツにかけたり、お菓子作りに使ったりできます。
ただし、ミルククリームと練乳は同じものではありません。
ミルククリームの材料として練乳を使うことはありますが、
「練乳=ミルククリーム」ではない
と覚えておきましょう。
たとえば、練乳とバターを混ぜることで、パンに挟みやすい濃厚なミルククリームを作る方法があります。
この場合、練乳はミルククリームを作るための材料のひとつです。
練乳だけでもパンに塗ることはできますが、とろりとしているため、バターなどを使ったミルククリームとは食感が違います。
「ミルキーな甘さ」という共通点はあっても、用途や仕上がりまで同じではありません。
4種類を比較すると何が違う?
ここまでの内容を、もう一度整理してみましょう。
ミルククリームは、パンなどに使われる甘いクリームとして身近ですが、材料や作り方にはさまざまなタイプがあります。
生クリームは乳を原料としたクリームで、そのままでは基本的に甘くありません。
砂糖を加えて泡立てれば、ケーキなどに使えるふんわりしたクリームになります。
ホイップクリームという言葉は、泡立てたクリームを指して使われることもありますが、市販品では植物性油脂などを使った商品もあります。
そして練乳は、牛乳などを濃縮して砂糖を加えた、甘くとろりとしたものです。
つまり、
「白くてミルク風味がある」というだけで、すべて同じクリームというわけではありません。
それぞれ、
・何から作られているのか
・最初から甘いのか
・泡立てて使うのか
・どんな食感なのか
・何に使いたいのか
という点が違います。
たとえば、
「ミルクフランスに挟むような濃厚な甘いクリームを作りたい」
という場合と、
「スポンジケーキにふんわりしたクリームを塗りたい」
という場合では、求めているものが違います。
前者ならパンに挟みやすいミルククリーム、後者なら泡立てた生クリームやホイップクリームなどが候補になります。
また、
「いちごに甘いミルク風味をプラスしたい」
という場合なら、練乳をそのままかける方法もあります。
このように、「どれが一番よいか」ではなく、「何に使うか」で選ぶことが大切です。
名前や見た目が似ていても同じものとは限らない
クリーム類がわかりにくく感じる大きな理由は、見た目が似ていることです。
たとえば、ケーキにのっている白いクリームを見ただけでは、
「これは生クリーム?」
「植物性のホイップ?」
と判断するのは難しいでしょう。
パンに挟まれている白いクリームについても同じです。
見た目が白く、甘くてミルキーだからといって、必ず生クリームが使われているとは限りません。
バターや練乳などを組み合わせたミルククリームかもしれませんし、その商品独自の配合で作られたクリームかもしれません。
ですから、
見た目だけでクリームの種類を判断しようとしなくても大丈夫です。
特に市販品は、商品によって使われている材料が異なります。
「このパンのクリームには何が使われているのかな?」
と気になった場合は、商品に記載されている表示を確認するのがわかりやすいでしょう。
スーパーで迷ったら商品の表示を確認しよう
ケーキやお菓子を作るためにスーパーへ行ったものの、
「生クリームとホイップが並んでいて、どっちを買えばいいかわからない」
と困ることもありますよね。
そんなときは、パッケージの大きな商品名だけで判断せず、表示を確認してみましょう。
特に、
原材料と使用方法
を確認すると選びやすくなります。
たとえば、レシピに「生クリーム」と指定されている場合は、レシピがどのような商品を想定しているのか確認してから選ぶと安心です。
「クリームならどれでも同じだろう」
と置き換えると、味や食感が想像と違ってしまう場合があります。
また、お菓子作りでは泡立ち方や仕上がりも大切です。
初めて作るレシピなら、自己判断で別の商品に置き換えるより、まずはレシピで指定されている材料を使ったほうが作りやすいでしょう。
一方、
「パンに塗る甘いミルククリームを作りたい」
という場合は、生クリームを買えば必ず目的のものが完成するわけではありません。
どんなミルククリームを作りたいのかによって、バターや練乳、牛乳など必要な材料が変わります。
名前が似ているから同じものと考えるのではなく、作りたいものから逆算して選ぶ。
これが、クリーム選びで迷いにくくなるポイントです。
ここまでで、ミルククリーム・生クリーム・ホイップクリーム・練乳の違いが少し整理できたのではないでしょうか。
ただ、パンやお菓子にはほかにも「バタークリーム」や「カスタードクリーム」があります。
特に白っぽいバタークリームはミルククリームと見た目が似ることもあり、
「これは何のクリーム?」
と迷うことがありますよね。
ミルククリームとバタークリーム・カスタードクリームは何が違う?

パン屋さんや洋菓子店には、いろいろな種類のクリームがあります。
ミルククリームや生クリーム、ホイップクリームだけでなく、
「バタークリーム」
「カスタードクリーム」
という名前もよく見かけますよね。
特にバターを使ったミルククリームは、バタークリームと材料が似ていることがあります。
そのため、
「バターが入っているなら、ミルククリームもバタークリームなの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
また、カスタードクリームは黄色っぽいものが多いので見分けやすそうですが、商品や作り方によって色や固さはさまざまです。
ここでは、ミルククリームとバタークリーム、カスタードクリームの違いを整理してみましょう。
ミルククリームとバタークリームの違い
バタークリームは、その名前のとおり、バターを使って作るクリームです。
砂糖などを合わせて作り、ケーキのデコレーションやお菓子などに使われます。
一方、ミルククリームにもバターを使うレシピがあります。
たとえば、家庭で作りやすいもののひとつが、
バター+練乳
を組み合わせたミルククリームです。
バターのコクと練乳のミルキーな甘さが合わさり、パンに挟みやすい濃厚なクリームになります。
ここで、
「それならバタークリームと同じなのでは?」
と思いますよね。
確かに、材料や作り方によっては似た部分があります。
ただし、ミルククリームにはバターを使わないレシピもあります。
牛乳を中心に作るものもあれば、生クリームを使うものもあります。
そのため、
「バターを使ったミルククリームがある=すべてのミルククリームがバタークリーム」
というわけではありません。
ミルククリームは、ミルキーな風味や甘さを楽しめるクリームとして、さまざまな材料で作られています。
一方、バタークリームは、バターを中心に作られるクリームです。
名前だけで判断しにくい場合は、
「何が主な材料なのか」
を見ると違いを理解しやすくなります。
ミルククリームとカスタードクリームの違い
カスタードクリームも、パンやお菓子でよく使われるクリームです。
クリームパンに入っているものとして思い浮かべる方も多いでしょう。
一般的なカスタードクリームは、
・牛乳
・卵
・砂糖
・小麦粉やでんぷん類など
を使い、加熱して作ります。
なめらかで、とろりとした口当たりが特徴です。
一方、ミルククリームには卵を使わないレシピも多くあります。
たとえば、牛乳・砂糖・薄力粉などを加熱して作るタイプや、バターと練乳を合わせるタイプなどです。
そのため、
「牛乳と砂糖を使っているからカスタードクリーム」
とは限りません。
材料の一部が共通していても、作り方や仕上がりは違います。
味の印象にも違いがあります。
カスタードクリームは、卵や牛乳などを使ったまろやかな風味があります。
それに対してミルククリームは、ミルクらしい風味を前面に出したものが多く、バターや練乳を使ったタイプなら、より濃厚な味わいになることもあります。
パンに使う場合も、
「クリームパンのようなカスタードを入れたい」
のか、
「ミルクフランスのような甘いミルククリームを挟みたい」
のかによって、選ぶクリームが変わります。
どちらもパンによく合いますが、同じものとして置き換えると、味や食感は大きく変わるでしょう。
白いクリームだからミルククリームとは限らない
パンやお菓子に白いクリームが使われていると、
「これはミルククリームかな?」
と思うことがありますよね。
ですが、白いという理由だけでミルククリームと判断することはできません。
白っぽいクリームには、
・ミルククリーム
・泡立てた生クリーム
・ホイップクリーム
・バタークリーム
など、いろいろなものがあります。
また、それぞれのクリームにもさまざまな作り方があります。
たとえば、バタークリームも作り方によって見た目や口当たりが変わります。
ミルククリームについても同じです。
真っ白に近いものもあれば、使う材料によって少し色味が付いているものもあります。
そのため、
「白い=ミルククリーム」
「ふわふわ=生クリーム」
といった見た目だけの判断は難しいのです。
パンやお菓子を食べながら、
「この白いクリームは何だろう?」
と気になったときも、見た目だけで無理に判断する必要はありません。
市販品なら、パッケージに書かれている商品説明や原材料表示などを確認してみましょう。
見た目だけでクリームの種類を判断するのは難しい
クリームを見分けるとき、
「色」
「柔らかさ」
「ふわふわしているか」
などを確認したくなるかもしれません。
確かに、ある程度の特徴はあります。
たとえば、一般的なカスタードクリームは黄色みがあり、泡立てた生クリームは白くふんわりしています。
バターを使ったミルククリームなら、少ししっかりした食感になることもあります。
しかし、これらはあくまで目安です。
作り方や材料の配合によって見た目や食感は変わります。
たとえば、同じ「ミルククリーム」という名前でも、
「ふんわり柔らかい」
「ねっとり濃厚」
「なめらかで塗りやすい」
「パンに挟んでも形を保ちやすい」
など、仕上がりはさまざまです。
ですから、
「以前食べたミルククリームと全然違うから、これはミルククリームではないのでは?」
と考える必要はありません。
大切なのは、クリームの名前だけで材料や食感をひとつに決めつけないことです。
特に自宅でミルククリームを作る場合は、この点を知っておくとレシピ選びで失敗しにくくなります。
検索して出てきたレシピが、必ずしも自分のイメージしているミルククリームとは限らないからです。
「ミルクフランスに挟む濃厚なクリームを作りたい」
「トーストに塗りやすい柔らかなクリームがいい」
「生クリームを使ってふんわり仕上げたい」
など、先に完成イメージを決めておきましょう。
そうすると、数あるレシピの中から自分に合ったものを選びやすくなります。
ここまでさまざまなクリームを比較してきましたが、
「そもそもミルククリーム自体には、どんな種類があるの?」
という疑問も出てきますよね。
実はミルククリームは、使う材料によって味や食感がかなり変わります。
ミルククリームにはどんなタイプがある?材料による違いを知っておこう

ここまで読んで、
「ミルククリームにはいろいろな作り方があるのはわかったけれど、具体的にはどんな種類があるの?」
と思った方もいるのではないでしょうか。
ミルククリームのレシピを探してみると、使われている材料がかなり違うことがあります。
あるレシピではバターと練乳を使っているのに、別のレシピでは牛乳を加熱して作っていることもあります。
さらに、生クリームを使ったレシピもあります。
これだけ違うと、
「どれを作ればいいの?」
と迷ってしまいますよね。
そんなときは、「正しいミルククリームはどれ?」と考えるより、「自分がどんなクリームを作りたいのか」で選ぶのがおすすめです。
使う材料によって、甘さやコク、柔らかさ、口当たりなどが変わるからです。
ここでは、家庭で見かけることの多いミルククリームを、材料や仕上がりの違いから整理していきます。
バターを使ったコクのあるタイプ
パンに挟むミルククリームを作りたいときに使いやすいのが、バターを使ったタイプです。
バターをやわらかくして砂糖や練乳などを混ぜ、なめらかなクリームに仕上げます。
バターを使うことでコクが出やすく、比較的しっかりとしたクリームになります。
そのため、
「ミルクフランスのようなパンを作りたい」
「コッペパンに甘いクリームを挟みたい」
というときにも使いやすいでしょう。
生クリームを泡立てたものとは食感が異なり、ふわふわというよりも、なめらかで濃厚な口当たりになりやすいのが特徴です。
また、ある程度固さがあるので、パンに挟んだときにクリームが流れにくいというメリットもあります。
ただし、バターは温度によって固さが変わります。
冷たい状態では固く、室温が高くなるとやわらかくなります。
そのため、作っている途中で、
「バターが固くてほかの材料とうまく混ざらない」
ということもあります。
そんなときに無理に混ぜると、なめらかなクリームになりにくいことがあります。
バターを使うレシピでは、レシピに指定されている状態までバターをやわらかくしてから作ることが大切です。
反対に、バターを必要以上に溶かしてしまうと、想像していたクリームとは違う仕上がりになることがあります。
「やわらかくする」と「完全に溶かす」は違うので、初めて作るときはレシピの手順を確認しながら進めましょう。
練乳を使ったミルキーなタイプ
「ミルクらしい甘さをしっかり感じたい」
という方に人気なのが、練乳を使ったタイプです。
練乳は甘さが強く、ミルキーな風味があります。
そのため、ミルククリームに加えると、
「これこれ、このミルキーな感じ!」
と思えるような味に仕上がりやすくなります。
特にバターと練乳を組み合わせる方法は、家庭でも作りやすいミルククリームのひとつです。
バターのコクに練乳の甘さが加わり、パンと合わせやすい濃厚なクリームになります。
ここで注意したいのは、
練乳を使ったからといって、練乳そのものとミルククリームが同じになるわけではない
ということです。
練乳だけなら、とろりとした液状に近い状態です。
そのままパンにかけたり塗ったりすることもできますが、たっぷり挟むと流れやすくなります。
バターなどと組み合わせることで、パンに挟みやすい固さや口当たりに変えることができます。
また、練乳自体にしっかりした甘さがあるため、ほかの甘味料を加える場合は量にも注意しましょう。
「もっと甘くしたい」と最初からたくさん加えるのではなく、味を確認しながら調整するほうが失敗しにくくなります。
牛乳を加熱して作るやさしいタイプ
「家に牛乳ならある」
というときに作りやすいのが、牛乳を使ったミルククリームです。
牛乳に砂糖や薄力粉などを合わせて加熱し、とろみをつけて作る方法があります。
バターを中心に作るタイプとは、かなり違う仕上がりになります。
バターを使ったミルククリームが濃厚でしっかりした口当たりになりやすいのに対し、牛乳を使って加熱するタイプは、なめらかでやさしい口当たりに仕上げることができます。
牛乳の風味を生かしやすいため、
「濃厚すぎないミルククリームがいい」
というときにも選択肢になります。
ただし、加熱して作るタイプには少しコツがあります。
粉類を使う場合、混ぜ方によってはダマになってしまうことがあるからです。
また、加熱時間によって固さも変わります。
「まだ柔らかいから」
と必要以上に加熱すると、冷めたときに思っていた以上に固くなることがあります。
反対に加熱が足りなければ、パンに挟んだときに流れやすい仕上がりになることもあります。
初めて作る場合は、自己流で材料の量や加熱時間を大きく変えず、まずはレシピどおりに作ってみるとよいでしょう。
生クリームを使ったふんわりタイプ
ミルククリームには、生クリームを使って作るタイプもあります。
生クリームを使うことで、バター中心のクリームとは違った、なめらかで軽い口当たりに仕上げることができます。
作り方によっては、ふんわりとした食感を楽しめます。
ここで、
「生クリームを使うなら、結局ミルククリームと生クリームは同じなのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、前の章でも説明したように、材料として生クリームを使うことと、生クリームそのものを使うことは別です。
生クリームに砂糖などを加えたり、ほかの材料と組み合わせたりすることで、目的に合わせたミルク風味のクリームに仕上げることができます。
また、生クリームを使ったミルククリームは、バターを多く使ったものと比べると軽い食感になりやすいため、
「濃厚すぎるクリームは少し重く感じる」
という方にも使いやすいでしょう。
ただし、ふんわりしたタイプは、パンに挟む用途では柔らかすぎる場合があります。
何に使いたいのかを考えて、レシピを選びましょう。
パンに挟みやすいしっかりしたタイプ
ミルククリームと聞いて、ミルクフランスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
少しかためのパンに、甘くて濃厚な白いクリームが挟まれていると、とても相性がいいですよね。
パンに挟むことを目的にするなら、
「おいしいかどうか」だけでなく、「挟みやすい固さかどうか」
も重要になります。
たとえば、とても柔らかいクリームをコッペパンにたっぷり挟むと、食べたときに横から流れ出してしまうことがあります。
パンに塗ったそばから垂れてしまうと、扱いにくいですよね。
そのため、パン用なら、ある程度形を保ちやすいミルククリームが使いやすくなります。
バターを使ったタイプなどは、比較的しっかりした仕上がりにしやすいため、パンに挟む用途と相性があります。
ただし、
「パンに使うミルククリームは必ずバター入り」
というわけではありません。
材料の配合や作り方によって、ほかのタイプでもパンに挟みやすい固さに仕上げることはできます。
レシピを選ぶときには、材料だけを見るのではなく、
「パン用」
「ミルクフランス用」
「コッペパンに」
など、用途について書かれているかも確認してみましょう。
同じ「ミルククリーム」でも味や食感が違うのはなぜ?
ここまで見てきたように、ミルククリームにはいろいろなタイプがあります。
そのため、
「お店で食べたものと家で作ったものが全然違う」
「前に買ったパンのミルククリームは濃厚だったのに、別の商品は軽い感じがした」
ということがあっても不思議ではありません。
違いが生まれる大きな理由は、使われている材料や配合、作り方が違うからです。
たとえば、
・バターを使えばコクのある仕上がりになりやすい
・練乳を使えばミルキーな甘さを出しやすい
・牛乳を使えばやさしいミルク風味に仕上げやすい
・生クリームを使えばなめらかで軽い食感にしやすい
といった違いがあります。
さらに、同じ材料を使っていても、量のバランスが違えば仕上がりは変わります。
ですから、
「ミルククリームはこういう味、こういう固さ」
とひとつに決める必要はありません。
むしろ、自分で作る場合は、いろいろなタイプがあることを知ったうえで、
「私はどんなミルククリームを食べたい?」
と考えてみるとよいでしょう。
ミルクフランスのような濃厚なクリームが好きなら、パンに挟みやすいしっかりしたタイプ。
ふんわり軽いクリームが好きなら、生クリームを使ったタイプ。
牛乳のやさしい風味を楽しみたいなら、牛乳を加熱して作るタイプ。
というように、好みや用途に合わせて選べます。
「ミルククリームのレシピがたくさんありすぎて選べない」
と困ったときには、
材料ではなく、まず完成したときの食感や使い道を見る
のがポイントですよ。
そして、ミルククリームについて知っていくと、もうひとつ気になってくるのが、
「パンに入っている白いクリームは、結局何なの?」
ということではないでしょうか。
ミルクフランスやコッペパン、菓子パンなどには、白いクリームが使われています。
しかし、白いからといって、すべてが生クリームやミルククリームとは限りません。
パンやお菓子に入っている白いクリームは何?

パン屋さんに並んでいるミルクフランスやコッペパンを見ると、パンの間に白いクリームがたっぷり挟まれていることがありますよね。
見た目だけを見ると、
「これは生クリーム?」
「ホイップクリームなのかな?」
「ミルククリームと書いてあるけれど、何でできているの?」
と気になることもあるでしょう。
特に、白くてなめらかなクリームを見ると、生クリームを思い浮かべる方は多いかもしれません。
しかし、パンやお菓子に使われている白いクリームが、すべて生クリームというわけではありません。
ミルククリームの場合もありますし、ホイップクリームやバターを使ったクリームなどの場合もあります。
また、同じ「ミルククリームパン」という名前の商品でも、使われている材料やクリームの作り方が同じとは限りません。
ここでは、パンやお菓子でよく見かける白いクリームについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
白いクリームがすべて生クリームとは限らない
ケーキに使われている白くてふんわりしたクリームを見て、
「生クリームだ」
と思うことがありますよね。
そのイメージから、パンに挟まれている白いクリームについても、
「これも生クリームかな?」
と思ってしまうかもしれません。
ですが、クリームの色だけで種類を判断することはできません。
パンやお菓子に使われる白っぽいクリームには、
・ミルククリーム
・生クリームを泡立てたもの
・ホイップクリーム
・バターを使ったクリーム
・練乳などを使ったクリーム
など、さまざまなものがあります。
また、これらを組み合わせて作られることもあります。
見た目が似ていても、口に入れたときの食感はかなり違います。
たとえば、生クリームを泡立てたものなら、空気を含んだふんわりと軽い口当たりになりやすいでしょう。
一方、バターを使ったミルククリームなら、なめらかでありながら、もう少し密度のある濃厚な食感になりやすくなります。
ただし、食感だけでも確実に見分けられるわけではありません。
材料の配合や作り方によって、柔らかさや口当たりは変わるからです。
そのため、
「白いクリーム=生クリーム」
とは考えず、いろいろなクリームがあると覚えておくとよいでしょう。
ミルクフランスのクリームは何でできている?
ミルククリームと聞いて、真っ先にミルクフランスを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
少し歯ごたえのあるパンと、甘くてミルキーなクリームの組み合わせがおいしいですよね。
ミルクフランスに使われるクリームにも、さまざまなタイプがあります。
家庭で作る場合によく見られるのが、バターと練乳などを使ったクリームです。
バターのコクと練乳のミルキーな甘さを組み合わせることで、パンに負けない濃厚な味わいに仕上げやすくなります。
また、バターを使うことで、パンに挟みやすい固さにも調整しやすくなります。
とはいえ、
「ミルクフランスのクリームは必ずバターと練乳で作られている」
という意味ではありません。
パン屋さんや商品によって、使われる材料や配合は異なります。
牛乳を使ったものもあれば、乳製品や油脂、砂糖などを組み合わせて作られているものもあります。
そのため、お店で食べたミルクフランスを自宅で再現しようとして、
「レシピどおりに作ったのに、お店のクリームと違う」
となっても不思議ではありません。
お店ごとにクリームの味や食感に違いがあることも、ミルクフランスの楽しみのひとつです。
家庭で作る場合は、
「お店とまったく同じにしなければ」
と考えるより、
「濃厚なタイプが好き」
「もう少し柔らかいほうが好き」
「甘さを少し控えたい」
など、自分の好みに合わせてレシピを選んでみましょう。
コッペパンに挟まれている白いクリームは?
コッペパンにも、白いクリームを挟んだ商品がありますよね。
ミルククリームやホイップクリームなど、商品によってさまざまなクリームが使われています。
ここでも、
「コッペパンの白いクリーム=○○」
とひとつに決めることはできません。
たとえば、ミルキーで濃厚なクリームを挟んだ商品もあれば、ふんわり軽いホイップ系のクリームを使った商品もあります。
さらに、ほかの味を組み合わせたクリームが使われることもあります。
コッペパンはシンプルな味わいなので、クリームの違いを感じやすいパンでもあります。
濃厚なミルククリームを挟めば、しっかりした甘さを楽しめます。
ふんわりしたクリームを挟めば、軽い口当たりになります。
家庭でコッペパンにクリームを挟みたい場合も、
「どんな食感にしたいか」
から選ぶとよいでしょう。
たとえば、
「パン屋さんで売っているミルククリームパンのような、少ししっかりしたクリームにしたい」
という場合は、パンに挟みやすい固さのミルククリームが向いています。
反対に、
「ふわっとしたクリームをたっぷり挟みたい」
のであれば、泡立てた生クリームやホイップクリームなども選択肢になります。
同じコッペパンでも、クリームを変えるだけで印象が大きく変わりますよ。
菓子パンのミルククリームは商品によって材料が違う
スーパーやコンビニなどでも、「ミルククリーム入り」と書かれた菓子パンを見かけることがあります。
こうした商品についても、ミルククリームの材料がすべて同じとは限りません。
商品ごとに、求める味や食感が違うからです。
たとえば、
「ミルクの風味を強く感じられるようにしたい」
「なめらかな口当たりにしたい」
「パンとのバランスを考えて濃厚にしたい」
など、商品によってクリームに求められる特徴は変わります。
そのため、
「前に食べたミルククリームパンはかなり濃厚だったのに、今回の商品は軽い」
と感じることもあるでしょう。
これは、どちらかが間違ったミルククリームということではありません。
同じミルククリームという名前でも、材料や配合によって味や食感が変わる
ということです。
この点を知っておくと、市販のミルククリームパンを食べ比べるときにも、
「このクリームはしっかりしたタイプだな」
「こちらはなめらかで軽いな」
と、それぞれの違いを楽しみやすくなります。
パン屋さんのミルククリームも作り方はさまざま
パン屋さんで販売されているミルククリームパンについても、クリームの作り方はお店によって異なります。
そのお店ならではの味になるように、材料の組み合わせや甘さ、固さなどが工夫されていることがあります。
たとえば、同じミルクフランスでも、
「クリームがかなり濃厚」
「口に入れるとすっとなじむ」
「ミルキーな甘さが強い」
「バターのコクを感じる」
など、お店によって印象が違うことがあります。
パン自体との組み合わせも重要です。
しっかり噛みごたえのあるパンなら、濃厚なクリームがよく合うことがあります。
柔らかなパンなら、なめらかなクリームとの組み合わせを楽しめるでしょう。
つまり、
ミルククリームだけを見るのではなく、パンとのバランスまで考えて作られていることがある
ということです。
自宅で作るときにも、この考え方は役立ちます。
「人気のレシピだから」
という理由だけで選ぶのではなく、自分が用意したパンに合いそうなクリームを選んでみましょう。
たとえば、しっかりしたパンには濃厚なクリーム、柔らかなパンには口当たりのやさしいクリームなど、好みに合わせて組み合わせることができます。
気になる場合は商品表示などを確認する
市販のパンを食べて、
「このミルククリーム、おいしいけれど何が入っているんだろう?」
と思ったら、商品に記載されている表示を確認してみましょう。
見た目や味だけでは、使われている材料を正確に判断するのは難しいからです。
特に、
「白いから生クリームだと思った」
「ミルククリームと書いてあるから牛乳だけで作っていると思った」
と決めつけないことが大切です。
商品によって材料は異なります。
反対に、自宅でミルククリームパンを作るときは、
自分の好きなタイプを選べる
という楽しさがあります。
濃厚なミルクフランスにしたいなら、バターや練乳を使ったタイプ。
もう少しやさしい口当たりにしたいなら、牛乳を使って作るタイプ。
ふんわり軽くしたいなら、生クリームを使ったタイプ。
このように、完成イメージからレシピを選んでみましょう。
ここまでさまざまなクリームについて見てくると、
「違いはだいたいわかったけれど、結局どれを使えばいいの?」
という疑問が残るかもしれません。
実際にパンやお菓子を作るときには、クリームの名前を覚えることよりも、作りたいものに合ったクリームを選ぶことのほうが大切です。
結局どれを使えばいい?作りたいもの別にクリームを選ぼう

ミルククリーム、生クリーム、ホイップクリーム、練乳など、それぞれの違いがわかってくると、
「では、実際にパンやお菓子を作るときはどれを使えばいいの?」
と思いますよね。
クリーム選びで迷ったときは、名前だけを比べるよりも、
「何を作りたいのか」「どんな食感に仕上げたいのか」
から考えると選びやすくなります。
たとえば、同じパンに使う場合でも、
「ミルクフランスのような濃厚なクリームを挟みたい」
場合と、
「ふわふわのホイップをたっぷり挟みたい」
場合では、向いているクリームが違います。
まずは、大まかな目安を見てみましょう。
| 作りたいもの・使い方 | 選択肢の例 | 仕上がりのイメージ |
|---|---|---|
| ミルクフランス | ミルククリーム | 濃厚でパンに挟みやすい |
| コッペパン | ミルククリーム・ホイップなど | 好みに合わせやすい |
| トースト | 塗りやすいミルククリームなど | 甘くミルキー |
| ケーキ | 生クリーム・ホイップなど | ふんわり軽い |
| パンケーキ | ホイップ・ミルククリームなど | 好みで選べる |
| スコーン | ミルククリームなど | ミルキーな甘さをプラス |
| フルーツ | ホイップ・練乳など | 甘さや食感で選べる |
| 料理 | 料理に適した生クリームなど | コクやまろやかさを加える |
これはあくまで目安です。
実際にはレシピによって使うクリームが異なるため、作るものに合わせて確認してくださいね。
ミルクフランスを作りたい場合
ミルクフランスを作りたいなら、パンに挟みやすいミルククリームが使いやすいでしょう。
ミルクフランスの魅力は、パンと甘く濃厚なクリームの組み合わせです。
そのため、
「ふわふわしたクリーム」
というより、
なめらかで、ある程度しっかりしたクリーム
をイメージしている方も多いのではないでしょうか。
家庭で作る場合は、バターと練乳などを使ったミルククリームが選択肢になります。
バターを使うことでコクが出やすく、パンに挟んだときにも形を保ちやすくなります。
練乳を加えれば、ミルキーな甘さも出しやすくなります。
ただし、ミルクフランスのクリームに決まったレシピがひとつだけあるわけではありません。
牛乳や生クリームなどを使ったレシピもあります。
ですから、レシピを探すときには、
「ミルククリーム」
だけでなく、
「ミルクフランス用」
と書かれているものを選ぶと、イメージに近い仕上がりを探しやすいでしょう。
また、パンに挟む場合はクリームの柔らかさも大切です。
柔らかすぎると食べるときに横から出やすくなるため、挟みやすい固さに仕上がるレシピを選びましょう。
コッペパンにクリームを挟みたい場合
コッペパンの場合は、選択肢がさらに広がります。
シンプルなパンなので、濃厚なミルククリームも、ふんわりしたホイップ系のクリームも合わせやすいからです。
「甘くてミルキーなクリームパンにしたい」
のであれば、ミルククリームが使いやすいでしょう。
一方、
「ふわふわした軽いクリームをたっぷり挟みたい」
なら、泡立てた生クリームやホイップクリームなども選択肢になります。
ここでも大切なのは、
コッペパンだからこのクリーム、と決めつけないこと
です。
食感の好みから選んでみてください。
たとえば、
「パンと一緒にしっかり噛んで味わいたい」
なら、濃厚でなめらかなミルククリーム。
「口に入れたときにふわっと軽く感じるほうが好き」
なら、ホイップ系のクリーム。
というように考えるとわかりやすいですよ。
食パンやトーストに塗りたい場合
食パンやトーストに使う場合は、パンに挟むときほどクリームの固さを気にしなくてもよいでしょう。
むしろ、
パンの表面に塗り広げやすいか
がポイントになります。
ミルククリームを塗れば、いつもの食パンを甘いパンのように楽しめます。
朝食やちょっと甘いものが食べたいときにも使いやすいですね。
ただし、パンに挟むために作った固めのミルククリームは、冷たい状態だと塗りにくいことがあります。
無理に塗ろうとすると、柔らかい食パンの表面が破れてしまうこともあります。
塗って使うことが目的なら、最初から塗りやすい柔らかさのレシピを選ぶのもよいでしょう。
また、
「ミルク感は欲しいけれど、濃厚すぎないものがいい」
という場合は、牛乳を使ったタイプなども候補になります。
同じミルククリームでも、パンに「挟む」のか「塗る」のかによって、使いやすい固さが違うことを覚えておきましょう。
ケーキをデコレーションしたい場合
スポンジケーキの表面をきれいに覆ったり、絞り袋を使って飾り付けたりしたい場合は、泡立てた生クリームやホイップクリームなどが一般的な選択肢になります。
ふんわりしたクリームはスポンジとの相性もよく、ケーキらしい軽い口当たりに仕上げやすいでしょう。
ここで、
「ミルククリームではダメなの?」
と思うかもしれません。
もちろん、ミルククリームを使ったお菓子もあります。
ただし、バターと練乳などで作った濃厚なミルククリームを、一般的なデコレーションケーキの生クリームとまったく同じ感覚で使うと、想像していた仕上がりとは違うことがあります。
味が濃厚になったり、食感が重く感じられたりすることもあるでしょう。
また、クリームの固さによっては、スポンジ全体へ薄く塗り広げるのが難しい場合もあります。
「ショートケーキのような、ふわっとしたクリームを使いたい」
という場合は、生クリームや用途に合ったホイップを選ぶほうがイメージに近づけやすくなります。
パンケーキやスコーンに添えたい場合
パンケーキやスコーンに添えるクリームは、好みに合わせて比較的自由に選べます。
たとえばパンケーキに、
「ふわふわしたクリームをたっぷり添えたい」
なら、泡立てた生クリームやホイップクリームなどが合わせやすいでしょう。
一方、
「少量でもしっかりミルクの甘さを感じたい」
のであれば、濃厚なミルククリームを添える方法もあります。
スコーンの場合も同じです。
ミルククリームを少量のせながら食べれば、ミルキーな甘さをプラスできます。
ここでは、パンに挟む場合と違って、
クリームが多少柔らかくても使いやすい
というメリットがあります。
そのため、
「作ったミルククリームが思ったより柔らかくなってしまった」
というときでも、パンケーキなどに添えて楽しめる場合があります。
用途を少し変えるだけで、無理なく使えることもありますよ。
フルーツに合わせたい場合
いちごやバナナなどのフルーツに甘いものを合わせたい場合も、いくつかの選択肢があります。
ふんわりした食感を楽しみたいなら、泡立てた生クリームやホイップクリームなどを添える方法があります。
もっと手軽にミルキーな甘さを足したいなら、練乳をかける方法もありますね。
ミルククリームを少量添えることもできます。
ただし、濃厚なミルククリームを使うと、フルーツよりクリームの味を強く感じることがあります。
そのため、
「フルーツを主役にしたい」
のか、
「クリームの甘さもしっかり楽しみたい」
のかで量を調整するとよいでしょう。
ここでも、
どれが正解というより、求める食感と甘さで選ぶ
のがポイントです。
お菓子作りに使いたい場合
クッキーや焼き菓子、ケーキなどのお菓子作りでは、レシピによってクリームの役割が異なります。
そのため、
「家にミルククリームがあるから、生クリームの代わりに入れてしまおう」
と自己判断で置き換えるのはおすすめできません。
生クリームを材料として生地に混ぜ込むレシピと、完成したお菓子にミルククリームを挟むレシピでは、クリームの役割がまったく違うからです。
初めて作るお菓子なら、まずはレシピで指定されている材料を使うほうが失敗しにくいでしょう。
一方、焼き上がったお菓子にクリームを添える場合は、比較的自由に楽しめます。
「ふんわり軽くしたい」
「濃厚なミルク風味を加えたい」
など、好みに合わせて選んでみてください。
料理に使いたい場合
料理にクリームを使うときは、パンやお菓子の場合とは考え方が変わります。
料理のレシピに「生クリーム」と書かれている場合は、料理に適した生クリームなど、レシピが想定しているものを使いましょう。
たとえば、ソースなどに生クリームを加えるのは、コクやまろやかさを出すことが目的の場合があります。
そこへ甘いミルククリームを代わりに入れると、料理全体の味が大きく変わってしまう可能性があります。
特に、バターや練乳、砂糖などを使って甘く仕上げたミルククリームは、
料理用の生クリームと同じ感覚では使えません。
「白いクリームだから似ている」
という理由だけで置き換えないようにしましょう。
料理に使う場合は、レシピの材料表示を確認することが大切です。
迷ったら「名前」ではなく「完成形」から選ぼう
ここまで用途別に見てきましたが、クリーム選びで迷ったときに一番わかりやすいのは、
完成したものを想像すること
です。
たとえば、
「ミルクフランスのように、濃厚なクリームをパンに挟みたい」
なら、パンに挟みやすいミルククリーム。
「ショートケーキのように、ふんわりした白いクリームにしたい」
なら、生クリームやホイップクリームなど。
「フルーツに手軽にミルキーな甘さを加えたい」
なら、練乳。
というように考えます。
クリームの名前を全部覚えてから選ぼうとすると、かえって難しく感じてしまうかもしれません。
「何を作りたい?」
「ふんわり?濃厚?」
「塗る?挟む?料理に混ぜる?」
この3つを考えるだけでも、かなり選びやすくなります。
そして実際にスーパーへ買い物に行くと、
「生クリームとホイップが同じ棚に並んでいて、また迷ってしまった」
ということもありますよね。
スーパーで生クリームやホイップを選ぶときのチェックポイント

ミルククリームや生クリームの違いがわかっても、実際にスーパーへ行くと、
「似たような商品がたくさんあって、結局どれを買えばいいの?」
と迷ってしまうことがありますよね。
特に生クリームやホイップ系の商品は、同じ冷蔵コーナーに並んでいることが多く、パッケージも似ていることがあります。
そんなときは、商品名や見た目だけで決めるのではなく、「何を作るために買うのか」から考えて、パッケージの表示を確認するのがポイントです。
商品名だけで判断しない
売り場では「クリーム」「ホイップ」など、似た言葉が使われた商品が並んでいることがあります。
パッケージの雰囲気も似ていると、
「どれも泡立てれば同じようになるのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、商品によって使われている原材料は異なります。
そのため、大きく書かれている商品名だけで判断せず、パッケージの表示まで確認してみましょう。
特にレシピに「生クリーム」と書かれている場合は、
「クリームと書いてある商品なら何でもいい」
と考えず、どのような商品なのか確認してから選ぶと安心です。
原材料を確認する
迷ったときに確認したいのが原材料です。
見た目が似ている商品でも、乳を原料としたものもあれば、植物性油脂などを使用したものもあります。
「生クリームとホイップって何が違うんだろう?」
と売り場で迷ったら、まず原材料を見比べてみると違いがわかりやすくなります。
また、市販のパンに入っているミルククリームについて、
「この白いクリームは何でできているのかな?」
と気になったときも、見た目だけで判断するのではなく表示を確認しましょう。
同じ「ミルククリーム」という名前でも、商品によって使われている材料は異なります。
乳脂肪分などの表示も確認する
生クリームを選ぶときには、乳脂肪分の表示を目にすることがあります。
「数字が違うけれど、何が変わるの?」
と戸惑うかもしれません。
乳脂肪分が違えば、クリームのコクや仕上がりにも違いが出ます。
ただ、初めてお菓子を作るときに、
「何%を選べば絶対に正解なの?」
と難しく考えすぎる必要はありません。
まずは、作りたいレシピに乳脂肪分の指定があるか確認しましょう。
指定されている場合は、それに近い商品を選ぶと作りやすくなります。
特にケーキのデコレーションなど、クリームの状態が仕上がりに影響しやすいものは、自己流で大きく変えず、レシピを参考にするほうが安心です。
加糖か無糖かを確認する
クリームを選ぶときには、甘さについても確認しておきましょう。
「ケーキに使う白いクリーム=最初から甘い」
と思ってしまいがちですが、生クリームそのものには基本的に砂糖が入っていません。
ケーキなどに使うときは、自分で砂糖を加えて泡立てることがあります。
一方、すでに甘みが付いていて、そのまま使いやすいホイップ商品などもあります。
ここを確認せずに、
「レシピどおり砂糖を加えたら、思っていたより甘くなった」
となることは避けたいですよね。
購入するときは、その商品がどのような状態で使うものなのか、パッケージを確認しておきましょう。
泡立てて使うタイプなのか確認する
クリーム売り場には、液状の商品だけでなく、すでに泡立てた状態で使える商品もあります。
そのため、
「買ったらすぐケーキに塗れると思っていたら、泡立てる必要があった」
ということもあります。
反対に、そのまま絞って使えるタイプなら、泡立てる作業は必要ありません。
初めて購入する商品なら、
「このまま使うのか、それとも泡立てるのか」
を確認しておきましょう。
特にお菓子作りでは、レシピが液状のクリームを想定しているのか、泡立てたクリームを想定しているのかによっても扱い方が変わります。
何を作りたいのか決めてから選ぶ
売り場で迷わないために一番大切なのは、
買い物へ行く前に「何を作るのか」を決めておくこと
です。
たとえば、
「ミルクフランスを作りたい」
「ショートケーキを作りたい」
「パンに塗る甘いミルククリームを作りたい」
では、必要な材料が違います。
ミルクフランス用のクリームを作るレシピなら、バターや練乳などが必要かもしれません。
ショートケーキなら、生クリームやホイップ用の商品などが候補になります。
牛乳を使ってミルククリームを作るレシピなら、生クリーム自体が必要ない場合もあります。
つまり、
「ミルククリームを作りたいから、とりあえず生クリームを買おう」
ではなく、先にレシピを確認することが大切です。
材料を確認してから買い物に行けば、
「生クリームを買ってきたけれど、作りたかったレシピには使わなかった」
ということも防ぎやすくなります。
また、商品選びで迷ったときには、パッケージに記載された使用方法なども参考になります。
クリーム類は名前や見た目が似ているため、初心者ほど迷いやすいものです。
でも、
商品名
→ 原材料
→ 甘さ
→ 使い方
→ 作りたいもの
という順番で確認すると、少しずつ選びやすくなりますよ。
そして、商品を選ぶときと同じくらい迷いやすいのが「代用」です。
「ミルククリームが必要なのに生クリームしかない」
「生クリームの代わりにミルククリームを使えないかな?」
という場面もありますよね。
ミルククリームと生クリームは代用できる?
ミルククリームと生クリームが違うものだとわかると、次に気になるのが、
「家に生クリームがあるけれど、ミルククリームの代わりに使える?」
「反対に、ミルククリームを生クリームの代わりにできないかな?」
ということではないでしょうか。
わざわざ材料を買い足さなくても、家にあるもので代用できたら便利ですよね。
結論からいうと、用途によっては代用できる場合がありますが、そのまま入れ替えれば同じ仕上がりになるとは限りません。
ミルククリームと生クリームでは、甘さや固さ、食感、使われている材料などが違うからです。
代用を考えるときは、
「クリームだから置き換えられるかな?」
ではなく、
「そのクリームが料理やお菓子の中でどんな役割をしているのか」
を考えることが大切です。
ミルククリームの代わりに生クリームは使える?
ミルククリームがないとき、生クリームを代わりに使える場合はあります。
ただし、生クリームをパックから出して、そのままミルククリームと同じように使えるとは限りません。
生クリームは基本的に液状です。
一方、パンに使うミルククリームは、塗ったり挟んだりしやすい固さになっているものが多くあります。
そのため、ミルクフランスのようなパンに生クリームをそのまま挟もうとしても、流れてしまいます。
また、生クリームそのものは基本的に甘くありません。
甘いミルククリームの代わりに使うなら、砂糖を加えて泡立てるなど、目的に合った状態にする必要があります。
ただし、泡立てた生クリームにしても、バターや練乳を使ったミルククリームと同じ食感にはなりません。
泡立てた生クリームは、空気を含んでふんわりと軽い口当たりになります。
一方、バターなどを使ったミルククリームは、より濃厚で密度のある食感になることがあります。
ですから、
「同じ白い甘いクリームになるから完全に同じ」
ではなく、
「別のクリームになるけれど、その仕上がりでよければ使える場合がある」
と考えるとわかりやすいでしょう。
生クリームの代わりにミルククリームは使える?
反対に、生クリームが必要なところへミルククリームを使う場合は、さらに注意が必要です。
生クリームは、お菓子だけでなく料理にも使われます。
また、お菓子作りでも、
・泡立ててデコレーションに使う
・生地に加える
・ほかの材料と混ぜる
など、さまざまな役割があります。
そこへ完成した甘いミルククリームを入れると、味や食感が大きく変わってしまうことがあります。
たとえば、生クリームを使う料理に、砂糖や練乳などが入った甘いミルククリームを加えれば、料理そのものの味が変わってしまいますよね。
また、ケーキのデコレーションに使う生クリームの代わりとして、バターを使った固めのミルククリームを使えば、口当たりも大きく変わります。
そのため、
「生クリームがないからミルククリームを同量入れれば大丈夫」
とは考えないほうがよいでしょう。
代用できるかどうかは、何を作るのかによって判断する必要があります。
パンに使う場合は代用できる?
パンに塗ったり挟んだりする場合は、比較的アレンジしやすいでしょう。
たとえば、
「ミルククリームを挟む予定だったけれど、材料がない」
という場合に、砂糖を加えて泡立てた生クリームを挟むことはできます。
ただし、完成するのはミルククリームを使ったパンとは違うものです。
ミルククリームなら濃厚でしっかりした食感になるところが、泡立てた生クリームなら、ふんわり軽いパンに仕上がります。
どちらがおいしいかは好みです。
大切なのは、
「代用したら別の仕上がりになる」
と理解したうえで使うことです。
また、パンに挟むならクリームの固さも確認しましょう。
柔らかすぎるクリームは、パンを持ったときに横から出てしまうことがあります。
パンに塗るだけなら多少柔らかくても使いやすいので、代用の幅も広がります。
ケーキに使う場合は代用できる?
ケーキの場合は、どこに使うのかによって判断が変わります。
たとえば、
「焼いたケーキの横に甘いクリームを少し添えたい」
というだけなら、ミルククリームを添えることもできます。
生クリームとは違う味わいになりますが、ミルキーな甘さを楽しめるでしょう。
一方、
「スポンジケーキ全体をクリームで覆いたい」
「絞り袋でデコレーションしたい」
という場合は、その用途に適したクリームを使うことが大切です。
バターと練乳などで作ったミルククリームは、一般的なデコレーション用の生クリームとは固さや口当たりが違います。
そのまま置き換えると、
「思っていたケーキと違う」
となる可能性があります。
初めて作るケーキなら、レシピに指定されているクリームを使うほうが安心でしょう。
お菓子作りでは代用できる?
お菓子作りで代用を考える場合は、特に慎重に判断しましょう。
完成したお菓子にクリームを「添える」「挟む」のであれば、好みに合わせて別のクリームへ変更しやすいことがあります。
しかし、生地やクリームの材料として生クリームを使うレシピでは、単純な置き換えが難しい場合があります。
たとえば、生クリームを生地に混ぜ込むレシピで、代わりに甘いミルククリームを入れれば、
・甘さ
・水分量
・油脂の量
・生地の固さ
などが変わる可能性があります。
その結果、焼き上がりまで変わってしまうことがあります。
初心者の場合は、
「仕上げに添えるクリームはアレンジしやすいけれど、生地の材料は自己流で置き換えない」
と考えておくと失敗を減らしやすいでしょう。
料理では代用できる?
料理で生クリームを使う場合、甘いミルククリームへの代用は基本的に向きません。
たとえば、生クリームを使ってソースを作るレシピに、砂糖や練乳が入ったミルククリームを加えれば、味のバランスが変わってしまいます。
また、ミルククリームにバターや砂糖などが含まれていれば、生クリームとは成分や固さも違います。
「乳製品っぽいクリームだから大丈夫かな?」
と考えず、料理の場合は特にレシピに合った材料を選びましょう。
ミルククリームは、パンや甘いお菓子などで楽しむものとして考えるとわかりやすいですね。
代用すると味や食感が変わることがある
ミルククリームと生クリームを代用するときに、もっとも覚えておきたいのが、
味や食感は変わる
ということです。
たとえば、ミルクフランス用の濃厚なミルククリームを、泡立てた生クリームに変えたとします。
パンに白いクリームが挟まれているという見た目は似ていても、食べたときの印象はかなり違います。
ミルククリームなら、
「濃厚でなめらか」
と感じるところが、生クリームなら、
「ふわっと軽い」
と感じるかもしれません。
甘さについても同じです。
最初から甘く作られているミルククリームと違い、生クリームは加える砂糖の量によって甘さを調整できます。
代用品を使う場合は、
「元の味を完全に再現する」
のではなく、
「別の仕上がりとして楽しむ」
と考えると使いやすくなります。
完全に同じ仕上がりになるとは限らない
代用という言葉を見ると、
「元の材料と同じように使える」
と思ってしまいがちです。
しかし、ミルククリームと生クリームの場合は、必ずしもそうではありません。
そもそもミルククリーム自体にさまざまなタイプがあるため、
「ミルククリームの代用品はこれ」
とひとつに決めることも難しいのです。
バターと練乳で作った濃厚なミルククリームを再現したい場合と、牛乳を使った柔らかなミルククリームを再現したい場合では、適した代用品も変わります。
代用を考えるときは、
「元の材料は何?」
「どんな固さ?」
「どのくらい甘い?」
「何に使う?」
という4点を確認してみましょう。
そして、完全に同じにならなくても、
「パンに塗れれば大丈夫」
「ふんわりしたクリームになってもOK」
という場合なら、代用できる選択肢は増えます。
反対に、
「レシピどおりの仕上がりにしたい」
という場合は、指定された材料を用意するのが確実です。
ここまで、ミルククリームと生クリームをお互いに代用する場合について見てきました。
しかし、
「そもそもミルククリームが家にない」
「生クリーム以外にも代わりになるものはある?」
と気になる方もいますよね。
ミルククリームがないときに代用できるものは?

パンにミルククリームを挟もうと思ったのに、
「ミルククリームがない!」
と気づくこともありますよね。
そんなときでも、作りたいものによっては、家にある材料で代わりのクリームを用意できることがあります。
ただし、これまで説明してきたように、ミルククリームにはさまざまなタイプがあります。
そのため、
「これさえあれば、どんなミルククリームでも完全に代用できる」
という材料があるわけではありません。
濃厚なミルクフランス用のクリームを作りたいのか、食パンに塗れる甘いクリームが欲しいのかによって、選び方は変わります。
代用品を選ぶときは、
「元のミルククリームとまったく同じにする」より、「今回の用途に使えるクリームを用意する」
と考えると選びやすくなりますよ。
生クリームと砂糖で代用する
生クリームが家にあるなら、砂糖を加えて泡立て、甘いクリームとして使う方法があります。
パンに挟んだり、パンケーキに添えたりするのであれば使いやすいでしょう。
ただし、これはバターや練乳などを使った濃厚なミルククリームとは別の仕上がりです。
泡立てた生クリームは空気を含むため、ふんわり軽い食感になります。
そのため、
「ミルクフランスのような、ねっとり濃厚なクリームが欲しい」
という場合には、少しイメージが違うかもしれません。
反対に、
「パンに甘い白いクリームを挟めればOK」
「ふんわりしたクリームも好き」
という場合なら、代用品として楽しみやすいでしょう。
パンに挟む場合は、柔らかすぎると横から出やすいため、用途に合った状態に泡立てることも大切です。
牛乳を加熱して作るやさしいタイプ
「家に牛乳ならある」
というときに作りやすいのが、牛乳を使ったミルククリームです。
牛乳に砂糖や薄力粉などを合わせて加熱し、とろみをつけて作る方法があります。
バターを中心に作るタイプとは、かなり違う仕上がりになります。
バターを使ったミルククリームが濃厚でしっかりした口当たりになりやすいのに対し、牛乳を使って加熱するタイプは、なめらかでやさしい口当たりに仕上げることができます。
牛乳の風味を生かしやすいため、
「濃厚すぎないミルククリームがいい」
というときにも選択肢になります。
ただし、加熱して作るタイプには少しコツがあります。
粉類を使う場合、混ぜ方によってはダマになってしまうことがあるからです。
また、加熱時間によって固さも変わります。
「まだ柔らかいから」
と必要以上に加熱すると、冷めたときに思っていた以上に固くなることがあります。
反対に加熱が足りなければ、パンに挟んだときに流れやすい仕上がりになることもあります。
初めて作る場合は、自己流で材料の量や加熱時間を大きく変えず、まずはレシピどおりに作ってみるとよいでしょう。
生クリームを使ったふんわりタイプ
ミルククリームには、生クリームを使って作るタイプもあります。
生クリームを使うことで、バター中心のクリームとは違った、なめらかで軽い口当たりに仕上げることができます。
作り方によっては、ふんわりとした食感を楽しめます。
ここで、
「生クリームを使うなら、結局ミルククリームと生クリームは同じなのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、前の章でも説明したように、材料として生クリームを使うことと、生クリームそのものを使うことは別です。
生クリームに砂糖などを加えたり、ほかの材料と組み合わせたりすることで、目的に合わせたミルク風味のクリームに仕上げることができます。
また、生クリームを使ったミルククリームは、バターを多く使ったものと比べると軽い食感になりやすいため、
「濃厚すぎるクリームは少し重く感じる」
という方にも使いやすいでしょう。
ただし、ふんわりしたタイプは、パンに挟む用途では柔らかすぎる場合があります。
何に使いたいのかを考えて、レシピを選びましょう。
パンに挟みやすいしっかりしたタイプ
ミルククリームと聞いて、ミルクフランスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
少しかためのパンに、甘くて濃厚な白いクリームが挟まれていると、とても相性がいいですよね。
パンに挟むことを目的にするなら、
「おいしいかどうか」だけでなく、「挟みやすい固さかどうか」
も重要になります。
たとえば、とても柔らかいクリームをコッペパンにたっぷり挟むと、食べたときに横から流れ出してしまうことがあります。
パンに塗ったそばから垂れてしまうと、扱いにくいですよね。
そのため、パン用なら、ある程度形を保ちやすいミルククリームが使いやすくなります。
バターを使ったタイプなどは、比較的しっかりした仕上がりにしやすいため、パンに挟む用途と相性があります。
ただし、
「パンに使うミルククリームは必ずバター入り」
というわけではありません。
材料の配合や作り方によって、ほかのタイプでもパンに挟みやすい固さに仕上げることはできます。
レシピを選ぶときには、材料だけを見るのではなく、
「パン用」
「ミルクフランス用」
「コッペパンに」
など、用途について書かれているかも確認してみましょう。
同じ「ミルククリーム」でも味や食感が違うのはなぜ?
ここまで見てきたように、ミルククリームにはいろいろなタイプがあります。
そのため、
「お店で食べたものと家で作ったものが全然違う」
「前に買ったパンのミルククリームは濃厚だったのに、別の商品は軽い感じがした」
ということがあっても不思議ではありません。
違いが生まれる大きな理由は、使われている材料や配合、作り方が違うからです。
たとえば、
- バターを使えばコクのある仕上がりになりやすい
- 練乳を使えばミルキーな甘さを出しやすい
- 牛乳を使えばやさしいミルク風味に仕上げやすい
- 生クリームを使えばなめらかで軽い食感にしやすい
といった違いがあります。
さらに、同じ材料を使っていても、量のバランスが違えば仕上がりは変わります。
ですから、
「ミルククリームはこういう味、こういう固さ」
とひとつに決める必要はありません。
むしろ、自分で作る場合は、いろいろなタイプがあることを知ったうえで、
「私はどんなミルククリームを食べたい?」
と考えてみるとよいでしょう。
ミルクフランスのような濃厚なクリームが好きなら、パンに挟みやすいしっかりしたタイプ。
ふんわり軽いクリームが好きなら、生クリームを使ったタイプ。
牛乳のやさしい風味を楽しみたいなら、牛乳を加熱して作るタイプ。
というように、好みや用途に合わせて選べます。
「ミルククリームのレシピがたくさんありすぎて選べない」
と困ったときには、
材料ではなく、まず完成したときの食感や使い道を見る
のがポイントですよ。
そして、ミルククリームについて知っていくと、もうひとつ気になってくるのが、
「パンに入っている白いクリームは、結局何なの?」
ということではないでしょうか。
ミルクフランスやコッペパン、菓子パンなどには、白いクリームが使われています。
しかし、白いからといって、すべてが生クリームやミルククリームとは限りません。
パンやお菓子に入っている白いクリームは何?
パン屋さんに並んでいるミルクフランスやコッペパンを見ると、パンの間に白いクリームがたっぷり挟まれていることがありますよね。
見た目だけを見ると、
「これは生クリーム?」
「ホイップクリームなのかな?」
「ミルククリームと書いてあるけれど、何でできているの?」
と気になることもあるでしょう。
特に、白くてなめらかなクリームを見ると、生クリームを思い浮かべる方は多いかもしれません。
しかし、パンやお菓子に使われている白いクリームが、すべて生クリームというわけではありません。
ミルククリームの場合もありますし、ホイップクリームやバターを使ったクリームなどの場合もあります。
また、同じ「ミルククリームパン」という名前の商品でも、使われている材料やクリームの作り方が同じとは限りません。
ここでは、パンやお菓子でよく見かける白いクリームについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
白いクリームがすべて生クリームとは限らない
ケーキに使われている白くてふんわりしたクリームを見て、
「生クリームだ」
と思うことがありますよね。
そのイメージから、パンに挟まれている白いクリームについても、
「これも生クリームかな?」
と思ってしまうかもしれません。
ですが、クリームの色だけで種類を判断することはできません。
パンやお菓子に使われる白っぽいクリームには、
- ミルククリーム
- 生クリームを泡立てたもの
- ホイップクリーム
- バターを使ったクリーム
- 練乳などを使ったクリーム
など、さまざまなものがあります。
また、これらを組み合わせて作られることもあります。
見た目が似ていても、口に入れたときの食感はかなり違います。
たとえば、生クリームを泡立てたものなら、空気を含んだふんわりと軽い口当たりになりやすいでしょう。
一方、バターを使ったミルククリームなら、なめらかでありながら、もう少し密度のある濃厚な食感になりやすくなります。
ただし、食感だけでも確実に見分けられるわけではありません。
材料の配合や作り方によって、柔らかさや口当たりは変わるからです。
そのため、
「白いクリーム=生クリーム」
とは考えず、いろいろなクリームがあると覚えておくとよいでしょう。
ミルクフランスのクリームは何でできている?
ミルククリームと聞いて、真っ先にミルクフランスを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
少し歯ごたえのあるパンと、甘くてミルキーなクリームの組み合わせがおいしいですよね。
ミルクフランスに使われるクリームにも、さまざまなタイプがあります。
家庭で作る場合によく見られるのが、バターと練乳などを使ったクリームです。
バターのコクと練乳のミルキーな甘さを組み合わせることで、パンに負けない濃厚な味わいに仕上げやすくなります。
また、バターを使うことで、パンに挟みやすい固さにも調整しやすくなります。
とはいえ、
「ミルクフランスのクリームは必ずバターと練乳で作られている」
という意味ではありません。
パン屋さんや商品によって、使われる材料や配合は異なります。
牛乳を使ったものもあれば、乳製品や油脂、砂糖などを組み合わせて作られているものもあります。
そのため、お店で食べたミルクフランスを自宅で再現しようとして、
「レシピどおりに作ったのに、お店のクリームと違う」
となっても不思議ではありません。
お店ごとにクリームの味や食感に違いがあることも、ミルクフランスの楽しみのひとつです。
家庭で作る場合は、
「お店とまったく同じにしなければ」
と考えるより、
「濃厚なタイプが好き」
「もう少し柔らかいほうが好き」
「甘さを少し控えたい」
など、自分の好みに合わせてレシピを選んでみましょう。
コッペパンに挟まれている白いクリームは?
コッペパンにも、白いクリームを挟んだ商品がありますよね。
ミルククリームやホイップクリームなど、商品によってさまざまなクリームが使われています。
ここでも、
「コッペパンの白いクリーム=○○」
とひとつに決めることはできません。
たとえば、ミルキーで濃厚なクリームを挟んだ商品もあれば、ふんわり軽いホイップ系のクリームを使った商品もあります。
さらに、ほかの味を組み合わせたクリームが使われることもあります。
コッペパンはシンプルな味わいなので、クリームの違いを感じやすいパンでもあります。
濃厚なミルククリームを挟めば、しっかりした甘さを楽しめます。
ふんわりしたクリームを挟めば、軽い口当たりになります。
家庭でコッペパンにクリームを挟みたい場合も、
「どんな食感にしたいか」
から選ぶとよいでしょう。
たとえば、
「パン屋さんで売っているミルククリームパンのような、少ししっかりしたクリームにしたい」
という場合は、パンに挟みやすい固さのミルククリームが向いています。
反対に、
「ふわっとしたクリームをたっぷり挟みたい」
のであれば、泡立てた生クリームやホイップクリームなども選択肢になります。
同じコッペパンでも、クリームを変えるだけで印象が大きく変わりますよ。
菓子パンのミルククリームは商品によって材料が違う
スーパーやコンビニなどでも、「ミルククリーム入り」と書かれた菓子パンを見かけることがあります。
こうした商品についても、ミルククリームの材料がすべて同じとは限りません。
商品ごとに、求める味や食感が違うからです。
たとえば、
「ミルクの風味を強く感じられるようにしたい」
「なめらかな口当たりにしたい」
「パンとのバランスを考えて濃厚にしたい」
など、商品によってクリームに求められる特徴は変わります。
そのため、
「前に食べたミルククリームパンはかなり濃厚だったのに、今回の商品は軽い」
と感じることもあるでしょう。
これは、どちらかが間違ったミルククリームということではありません。
同じミルククリームという名前でも、材料や配合によって味や食感が変わる
ということです。
この点を知っておくと、市販のミルククリームパンを食べ比べるときにも、
「このクリームはしっかりしたタイプだな」
「こちらはなめらかで軽いな」
と、それぞれの違いを楽しみやすくなります。
パン屋さんのミルククリームも作り方はさまざま
パン屋さんで販売されているミルククリームパンについても、クリームの作り方はお店によって異なります。
そのお店ならではの味になるように、材料の組み合わせや甘さ、固さなどが工夫されていることがあります。
たとえば、同じミルクフランスでも、
「クリームがかなり濃厚」
「口に入れるとすっとなじむ」
「ミルキーな甘さが強い」
「バターのコクを感じる」
など、お店によって印象が違うことがあります。
パン自体との組み合わせも重要です。
しっかり噛みごたえのあるパンなら、濃厚なクリームがよく合うことがあります。
柔らかなパンなら、なめらかなクリームとの組み合わせを楽しめるでしょう。
つまり、
ミルククリームだけを見るのではなく、パンとのバランスまで考えて作られていることがある
ということです。
自宅で作るときにも、この考え方は役立ちます。
「人気のレシピだから」
という理由だけで選ぶのではなく、自分が用意したパンに合いそうなクリームを選んでみましょう。
たとえば、しっかりしたパンには濃厚なクリーム、柔らかなパンには口当たりのやさしいクリームなど、好みに合わせて組み合わせることができます。
気になる場合は商品表示などを確認する
市販のパンを食べて、
「このミルククリーム、おいしいけれど何が入っているんだろう?」
と思ったら、商品に記載されている表示を確認してみましょう。
見た目や味だけでは、使われている材料を正確に判断するのは難しいからです。
特に、
「白いから生クリームだと思った」
「ミルククリームと書いてあるから牛乳だけで作っていると思った」
と決めつけないことが大切です。
商品によって材料は異なります。
反対に、自宅でミルククリームパンを作るときは、
自分の好きなタイプを選べる
という楽しさがあります。
濃厚なミルクフランスにしたいなら、バターや練乳を使ったタイプ。
もう少しやさしい口当たりにしたいなら、牛乳を使って作るタイプ。
ふんわり軽くしたいなら、生クリームを使ったタイプ。
このように、完成イメージからレシピを選んでみましょう。
ここまでさまざまなクリームについて見てくると、
「違いはだいたいわかったけれど、結局どれを使えばいいの?」
という疑問が残るかもしれません。
実際にパンやお菓子を作るときには、クリームの名前を覚えることよりも、作りたいものに合ったクリームを選ぶことのほうが大切です。
結局どれを使えばいい?作りたいもの別にクリームを選ぼう

ミルククリーム、生クリーム、ホイップクリーム、練乳など、それぞれの違いがわかってくると、
「では、実際にパンやお菓子を作るときはどれを使えばいいの?」
と思いますよね。
クリーム選びで迷ったときは、名前だけを比べるよりも、
「何を作りたいのか」「どんな食感に仕上げたいのか」
から考えると選びやすくなります。
たとえば、同じパンに使う場合でも、
「ミルクフランスのような濃厚なクリームを挟みたい」
場合と、
「ふわふわのホイップをたっぷり挟みたい」
場合では、向いているクリームが違います。
まずは、大まかな目安を見てみましょう。
| 作りたいもの・使い方 | 選択肢の例 | 仕上がりのイメージ |
|---|---|---|
| ミルクフランス | ミルククリーム | 濃厚でパンに挟みやすい |
| コッペパン | ミルククリーム・ホイップなど | 好みに合わせやすい |
| トースト | 塗りやすいミルククリームなど | 甘くミルキー |
| ケーキ | 生クリーム・ホイップなど | ふんわり軽い |
| パンケーキ | ホイップ・ミルククリームなど | 好みで選べる |
| スコーン | ミルククリームなど | ミルキーな甘さをプラス |
| フルーツ | ホイップ・練乳など | 甘さや食感で選べる |
| 料理 | 料理に適した生クリームなど | コクやまろやかさを加える |
これはあくまで目安です。
実際にはレシピによって使うクリームが異なるため、作るものに合わせて確認してくださいね。
ミルクフランスを作りたい場合
ミルクフランスを作りたいなら、パンに挟みやすいミルククリームが使いやすいでしょう。
ミルクフランスの魅力は、パンと甘く濃厚なクリームの組み合わせです。
そのため、
「ふわふわしたクリーム」
というより、
なめらかで、ある程度しっかりしたクリーム
をイメージしている方も多いのではないでしょうか。
家庭で作る場合は、バターと練乳などを使ったミルククリームが選択肢になります。
バターを使うことでコクが出やすく、パンに挟んだときにも形を保ちやすくなります。
練乳を加えれば、ミルキーな甘さも出しやすくなります。
ただし、ミルクフランスのクリームに決まったレシピがひとつだけあるわけではありません。
牛乳や生クリームなどを使ったレシピもあります。
ですから、レシピを探すときには、
「ミルククリーム」
だけでなく、
「ミルクフランス用」
と書かれているものを選ぶと、イメージに近い仕上がりを探しやすいでしょう。
また、パンに挟む場合はクリームの柔らかさも大切です。
柔らかすぎると食べるときに横から出やすくなるため、挟みやすい固さに仕上がるレシピを選びましょう。
コッペパンにクリームを挟みたい場合
コッペパンの場合は、選択肢がさらに広がります。
シンプルなパンなので、濃厚なミルククリームも、ふんわりしたホイップ系のクリームも合わせやすいからです。
「甘くてミルキーなクリームパンにしたい」
のであれば、ミルククリームが使いやすいでしょう。
一方、
「ふわふわした軽いクリームをたっぷり挟みたい」
なら、泡立てた生クリームやホイップクリームなども選択肢になります。
ここでも大切なのは、
コッペパンだからこのクリーム、と決めつけないこと
です。
食感の好みから選んでみてください。
たとえば、
「パンと一緒にしっかり噛んで味わいたい」
なら、濃厚でなめらかなミルククリーム。
「口に入れたときにふわっと軽く感じるほうが好き」
なら、ホイップ系のクリーム。
というように考えるとわかりやすいですよ。
食パンやトーストに塗りたい場合
食パンやトーストに使う場合は、パンに挟むときほどクリームの固さを気にしなくてもよいでしょう。
むしろ、
パンの表面に塗り広げやすいか
がポイントになります。
ミルククリームを塗れば、いつもの食パンを甘いパンのように楽しめます。
朝食やちょっと甘いものが食べたいときにも使いやすいですね。
ただし、パンに挟むために作った固めのミルククリームは、冷たい状態だと塗りにくいことがあります。
無理に塗ろうとすると、柔らかい食パンの表面が破れてしまうこともあります。
塗って使うことが目的なら、最初から塗りやすい柔らかさのレシピを選ぶのもよいでしょう。
また、
「ミルク感は欲しいけれど、濃厚すぎないものがいい」
という場合は、牛乳を使ったタイプなども候補になります。
同じミルククリームでも、パンに「挟む」のか「塗る」のかによって、使いやすい固さが違うことを覚えておきましょう。
ケーキをデコレーションしたい場合
スポンジケーキの表面をきれいに覆ったり、絞り袋を使って飾り付けたりしたい場合は、泡立てた生クリームやホイップクリームなどが一般的な選択肢になります。
ふんわりしたクリームはスポンジとの相性もよく、ケーキらしい軽い口当たりに仕上げやすいでしょう。
ここで、
「ミルククリームではダメなの?」
と思うかもしれません。
もちろん、ミルククリームを使ったお菓子もあります。
ただし、バターと練乳などで作った濃厚なミルククリームを、一般的なデコレーションケーキの生クリームとまったく同じ感覚で使うと、想像していた仕上がりとは違うことがあります。
味が濃厚になったり、食感が重く感じられたりすることもあるでしょう。
また、クリームの固さによっては、スポンジ全体へ薄く塗り広げるのが難しい場合もあります。
「ショートケーキのような、ふわっとしたクリームを使いたい」
という場合は、生クリームや用途に合ったホイップを選ぶほうがイメージに近づけやすくなります。
パンケーキやスコーンに添えたい場合
パンケーキやスコーンに添えるクリームは、好みに合わせて比較的自由に選べます。
たとえばパンケーキに、
「ふわふわしたクリームをたっぷり添えたい」
なら、泡立てた生クリームやホイップクリームなどが合わせやすいでしょう。
一方、
「少量でもしっかりミルクの甘さを感じたい」
のであれば、濃厚なミルククリームを添える方法もあります。
スコーンの場合も同じです。
ミルククリームを少量のせながら食べれば、ミルキーな甘さをプラスできます。
ここでは、パンに挟む場合と違って、
クリームが多少柔らかくても使いやすい
というメリットがあります。
そのため、
「作ったミルククリームが思ったより柔らかくなってしまった」
というときでも、パンケーキなどに添えて楽しめる場合があります。
用途を少し変えるだけで、無理なく使えることもありますよ。
フルーツに合わせたい場合
いちごやバナナなどのフルーツに甘いものを合わせたい場合も、いくつかの選択肢があります。
ふんわりした食感を楽しみたいなら、泡立てた生クリームやホイップクリームなどを添える方法があります。
もっと手軽にミルキーな甘さを足したいなら、練乳をかける方法もありますね。
ミルククリームを少量添えることもできます。
ただし、濃厚なミルククリームを使うと、フルーツよりクリームの味を強く感じることがあります。
そのため、
「フルーツを主役にしたい」
のか、
「クリームの甘さもしっかり楽しみたい」
のかで量を調整するとよいでしょう。
ここでも、
どれが正解というより、求める食感と甘さで選ぶ
のがポイントです。
お菓子作りに使いたい場合
クッキーや焼き菓子、ケーキなどのお菓子作りでは、レシピによってクリームの役割が異なります。
そのため、
「家にミルククリームがあるから、生クリームの代わりに入れてしまおう」
と自己判断で置き換えるのはおすすめできません。
生クリームを材料として生地に混ぜ込むレシピと、完成したお菓子にミルククリームを挟むレシピでは、クリームの役割がまったく違うからです。
初めて作るお菓子なら、まずはレシピで指定されている材料を使うほうが失敗しにくいでしょう。
一方、焼き上がったお菓子にクリームを添える場合は、比較的自由に楽しめます。
「ふんわり軽くしたい」
「濃厚なミルク風味を加えたい」
など、好みに合わせて選んでみてください。
料理に使いたい場合
料理にクリームを使うときは、パンやお菓子の場合とは考え方が変わります。
料理のレシピに「生クリーム」と書かれている場合は、料理に適した生クリームなど、レシピが想定しているものを使いましょう。
たとえば、ソースなどに生クリームを加えるのは、コクやまろやかさを出すことが目的の場合があります。
そこへ甘いミルククリームを代わりに入れると、料理全体の味が大きく変わってしまう可能性があります。
特に、バターや練乳、砂糖などを使って甘く仕上げたミルククリームは、
料理用の生クリームと同じ感覚では使えません。
「白いクリームだから似ている」
という理由だけで置き換えないようにしましょう。
料理に使う場合は、レシピの材料表示を確認することが大切です。
迷ったら「名前」ではなく「完成形」から選ぼう
ここまで用途別に見てきましたが、クリーム選びで迷ったときに一番わかりやすいのは、
完成したものを想像すること
です。
たとえば、
「ミルクフランスのように、濃厚なクリームをパンに挟みたい」
なら、パンに挟みやすいミルククリーム。
「ショートケーキのように、ふんわりした白いクリームにしたい」
なら、生クリームやホイップクリームなど。
「フルーツに手軽にミルキーな甘さを加えたい」
なら、練乳。
というように考えます。
クリームの名前を全部覚えてから選ぼうとすると、かえって難しく感じてしまうかもしれません。
「何を作りたい?」
「ふんわり?濃厚?」
「塗る?挟む?料理に混ぜる?」
この3つを考えるだけでも、かなり選びやすくなります。
そして実際にスーパーへ買い物に行くと、
「生クリームとホイップが同じ棚に並んでいて、また迷ってしまった」
ということもありますよね。
スーパーで生クリームやホイップを選ぶときのチェックポイント

ミルククリームや生クリームの違いがわかっても、実際にスーパーへ行くと、
「似たような商品がたくさんあって、結局どれを買えばいいの?」
と迷ってしまうことがありますよね。
特に生クリームやホイップ系の商品は、同じ冷蔵コーナーに並んでいることが多く、パッケージも似ていることがあります。
そんなときは、商品名や見た目だけで決めるのではなく、「何を作るために買うのか」から考えて、パッケージの表示を確認するのがポイントです。
商品名だけで判断しない
売り場では「クリーム」「ホイップ」など、似た言葉が使われた商品が並んでいることがあります。
パッケージの雰囲気も似ていると、
「どれも泡立てれば同じようになるのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、商品によって使われている原材料は異なります。
そのため、大きく書かれている商品名だけで判断せず、パッケージの表示まで確認してみましょう。
特にレシピに「生クリーム」と書かれている場合は、
「クリームと書いてある商品なら何でもいい」
と考えず、どのような商品なのか確認してから選ぶと安心です。
原材料を確認する
迷ったときに確認したいのが原材料です。
見た目が似ている商品でも、乳を原料としたものもあれば、植物性油脂などを使用したものもあります。
「生クリームとホイップって何が違うんだろう?」
と売り場で迷ったら、まず原材料を見比べてみると違いがわかりやすくなります。
また、市販のパンに入っているミルククリームについて、
「この白いクリームは何でできているのかな?」
と気になったときも、見た目だけで判断するのではなく表示を確認しましょう。
同じ「ミルククリーム」という名前でも、商品によって使われている材料は異なります。
乳脂肪分などの表示も確認する
生クリームを選ぶときには、乳脂肪分の表示を目にすることがあります。
「数字が違うけれど、何が変わるの?」
と戸惑うかもしれません。
乳脂肪分が違えば、クリームのコクや仕上がりにも違いが出ます。
ただ、初めてお菓子を作るときに、
「何%を選べば絶対に正解なの?」
と難しく考えすぎる必要はありません。
まずは、作りたいレシピに乳脂肪分の指定があるか確認しましょう。
指定されている場合は、それに近い商品を選ぶと作りやすくなります。
特にケーキのデコレーションなど、クリームの状態が仕上がりに影響しやすいものは、自己流で大きく変えず、レシピを参考にするほうが安心です。
加糖か無糖かを確認する
クリームを選ぶときには、甘さについても確認しておきましょう。
「ケーキに使う白いクリーム=最初から甘い」
と思ってしまいがちですが、生クリームそのものには基本的に砂糖が入っていません。
ケーキなどに使うときは、自分で砂糖を加えて泡立てることがあります。
一方、すでに甘みが付いていて、そのまま使いやすいホイップ商品などもあります。
ここを確認せずに、
「レシピどおり砂糖を加えたら、思っていたより甘くなった」
となることは避けたいですよね。
購入するときは、その商品がどのような状態で使うものなのか、パッケージを確認しておきましょう。
泡立てて使うタイプなのか確認する
クリーム売り場には、液状の商品だけでなく、すでに泡立てた状態で使える商品もあります。
そのため、
「買ったらすぐケーキに塗れると思っていたら、泡立てる必要があった」
ということもあります。
反対に、そのまま絞って使えるタイプなら、泡立てる作業は必要ありません。
初めて購入する商品なら、
「このまま使うのか、それとも泡立てるのか」
を確認しておきましょう。
特にお菓子作りでは、レシピが液状のクリームを想定しているのか、泡立てたクリームを想定しているのかによっても扱い方が変わります。
何を作りたいのか決めてから選ぶ
売り場で迷わないために一番大切なのは、
買い物へ行く前に「何を作るのか」を決めておくこと
です。
たとえば、
「ミルクフランスを作りたい」
「ショートケーキを作りたい」
「パンに塗る甘いミルククリームを作りたい」
では、必要な材料が違います。
ミルクフランス用のクリームを作るレシピなら、バターや練乳などが必要かもしれません。
ショートケーキなら、生クリームやホイップ用の商品などが候補になります。
牛乳を使ってミルククリームを作るレシピなら、生クリーム自体が必要ない場合もあります。
つまり、
「ミルククリームを作りたいから、とりあえず生クリームを買おう」
ではなく、先にレシピを確認することが大切です。
材料を確認してから買い物に行けば、
「生クリームを買ってきたけれど、作りたかったレシピには使わなかった」
ということも防ぎやすくなります。
また、商品選びで迷ったときには、パッケージに記載された使用方法なども参考になります。
クリーム類は名前や見た目が似ているため、初心者ほど迷いやすいものです。
でも、
商品名
→ 原材料
→ 甘さ
→ 使い方
→ 作りたいもの
という順番で確認すると、少しずつ選びやすくなりますよ。
そして、商品を選ぶときと同じくらい迷いやすいのが「代用」です。
「ミルククリームが必要なのに生クリームしかない」
「生クリームの代わりにミルククリームを使えないかな?」
という場面もありますよね。
ミルククリームと生クリームは代用できる?
ミルククリームと生クリームが違うものだとわかると、次に気になるのが、
「家に生クリームがあるけれど、ミルククリームの代わりに使える?」
「反対に、ミルククリームを生クリームの代わりにできないかな?」
ということではないでしょうか。
わざわざ材料を買い足さなくても、家にあるもので代用できたら便利ですよね。
結論からいうと、用途によっては代用できる場合がありますが、そのまま入れ替えれば同じ仕上がりになるとは限りません。
ミルククリームと生クリームでは、甘さや固さ、食感、使われている材料などが違うからです。
代用を考えるときは、
「クリームだから置き換えられるかな?」
ではなく、
「そのクリームが料理やお菓子の中でどんな役割をしているのか」
を考えることが大切です。
ミルククリームの代わりに生クリームは使える?
ミルククリームがないとき、生クリームを代わりに使える場合はあります。
ただし、生クリームをパックから出して、そのままミルククリームと同じように使えるとは限りません。
生クリームは基本的に液状です。
一方、パンに使うミルククリームは、塗ったり挟んだりしやすい固さになっているものが多くあります。
そのため、ミルクフランスのようなパンに生クリームをそのまま挟もうとしても、流れてしまいます。
また、生クリームそのものは基本的に甘くありません。
甘いミルククリームの代わりに使うなら、砂糖を加えて泡立てるなど、目的に合った状態にする必要があります。
ただし、泡立てた生クリームにしても、バターや練乳を使ったミルククリームと同じ食感にはなりません。
泡立てた生クリームは、空気を含んでふんわりと軽い口当たりになります。
一方、バターなどを使ったミルククリームは、より濃厚で密度のある食感になることがあります。
ですから、
「同じ白い甘いクリームになるから完全に同じ」
ではなく、
「別のクリームになるけれど、その仕上がりでよければ使える場合がある」
と考えるとわかりやすいでしょう。
生クリームの代わりにミルククリームは使える?
反対に、生クリームが必要なところへミルククリームを使う場合は、さらに注意が必要です。
生クリームは、お菓子だけでなく料理にも使われます。
また、お菓子作りでも、
- 泡立ててデコレーションに使う
- 生地に加える
- ほかの材料と混ぜる
など、さまざまな役割があります。
そこへ完成した甘いミルククリームを入れると、味や食感が大きく変わってしまうことがあります。
たとえば、生クリームを使う料理に、砂糖や練乳などが入った甘いミルククリームを加えれば、料理そのものの味が変わってしまいますよね。
また、ケーキのデコレーションに使う生クリームの代わりとして、バターを使った固めのミルククリームを使えば、口当たりも大きく変わります。
そのため、
「生クリームがないからミルククリームを同量入れれば大丈夫」
とは考えないほうがよいでしょう。
代用できるかどうかは、何を作るのかによって判断する必要があります。
パンに使う場合は代用できる?
パンに塗ったり挟んだりする場合は、比較的アレンジしやすいでしょう。
たとえば、
「ミルククリームを挟む予定だったけれど、材料がない」
という場合に、砂糖を加えて泡立てた生クリームを挟むことはできます。
ただし、完成するのはミルククリームを使ったパンとは違うものです。
ミルククリームなら濃厚でしっかりした食感になるところが、泡立てた生クリームなら、ふんわり軽いパンに仕上がります。
どちらがおいしいかは好みです。
大切なのは、
「代用したら別の仕上がりになる」
と理解したうえで使うことです。
また、パンに挟むならクリームの固さも確認しましょう。
柔らかすぎるクリームは、パンを持ったときに横から出てしまうことがあります。
パンに塗るだけなら多少柔らかくても使いやすいので、代用の幅も広がります。
ケーキに使う場合は代用できる?
ケーキの場合は、どこに使うのかによって判断が変わります。
たとえば、
「焼いたケーキの横に甘いクリームを少し添えたい」
というだけなら、ミルククリームを添えることもできます。
生クリームとは違う味わいになりますが、ミルキーな甘さを楽しめるでしょう。
一方、
「スポンジケーキ全体をクリームで覆いたい」
「絞り袋でデコレーションしたい」
という場合は、その用途に適したクリームを使うことが大切です。
バターと練乳などで作ったミルククリームは、一般的なデコレーション用の生クリームとは固さや口当たりが違います。
そのまま置き換えると、
「思っていたケーキと違う」
となる可能性があります。
初めて作るケーキなら、レシピに指定されているクリームを使うほうが安心でしょう。
お菓子作りでは代用できる?
お菓子作りで代用を考える場合は、特に慎重に判断しましょう。
完成したお菓子にクリームを「添える」「挟む」のであれば、好みに合わせて別のクリームへ変更しやすいことがあります。
しかし、生地やクリームの材料として生クリームを使うレシピでは、単純な置き換えが難しい場合があります。
たとえば、生クリームを生地に混ぜ込むレシピで、代わりに甘いミルククリームを入れれば、
- 甘さ
- 水分量
- 油脂の量
- 生地の固さ
などが変わる可能性があります。
その結果、焼き上がりまで変わってしまうことがあります。
初心者の場合は、
「仕上げに添えるクリームはアレンジしやすいけれど、生地の材料は自己流で置き換えない」
と考えておくと失敗を減らしやすいでしょう。
料理では代用できる?
料理で生クリームを使う場合、甘いミルククリームへの代用は基本的に向きません。
たとえば、生クリームを使ってソースを作るレシピに、砂糖や練乳が入ったミルククリームを加えれば、味のバランスが変わってしまいます。
また、ミルククリームにバターや砂糖などが含まれていれば、生クリームとは成分や固さも違います。
「乳製品っぽいクリームだから大丈夫かな?」
と考えず、料理の場合は特にレシピに合った材料を選びましょう。
ミルククリームは、パンや甘いお菓子などで楽しむものとして考えるとわかりやすいですね。
代用すると味や食感が変わることがある
ミルククリームと生クリームを代用するときに、もっとも覚えておきたいのが、
味や食感は変わる
ということです。
たとえば、ミルクフランス用の濃厚なミルククリームを、泡立てた生クリームに変えたとします。
パンに白いクリームが挟まれているという見た目は似ていても、食べたときの印象はかなり違います。
ミルククリームなら、
「濃厚でなめらか」
と感じるところが、生クリームなら、
「ふわっと軽い」
と感じるかもしれません。
甘さについても同じです。
最初から甘く作られているミルククリームと違い、生クリームは加える砂糖の量によって甘さを調整できます。
代用品を使う場合は、
「元の味を完全に再現する」
のではなく、
「別の仕上がりとして楽しむ」
と考えると使いやすくなります。
完全に同じ仕上がりになるとは限らない
代用という言葉を見ると、
「元の材料と同じように使える」
と思ってしまいがちです。
しかし、ミルククリームと生クリームの場合は、必ずしもそうではありません。
そもそもミルククリーム自体にさまざまなタイプがあるため、
「ミルククリームの代用品はこれ」
とひとつに決めることも難しいのです。
バターと練乳で作った濃厚なミルククリームを再現したい場合と、牛乳を使った柔らかなミルククリームを再現したい場合では、適した代用品も変わります。
代用を考えるときは、
「元の材料は何?」
「どんな固さ?」
「どのくらい甘い?」
「何に使う?」
という4点を確認してみましょう。
そして、完全に同じにならなくても、
「パンに塗れれば大丈夫」
「ふんわりしたクリームになってもOK」
という場合なら、代用できる選択肢は増えます。
反対に、
「レシピどおりの仕上がりにしたい」
という場合は、指定された材料を用意するのが確実です。
ここまで、ミルククリームと生クリームをお互いに代用する場合について見てきました。
しかし、
「そもそもミルククリームが家にない」
「生クリーム以外にも代わりになるものはある?」
と気になる方もいますよね。
ミルククリームがないときに代用できるものは?

パンにミルククリームを挟もうと思ったのに、
「ミルククリームがない!」
と気づくこともありますよね。
そんなときでも、作りたいものによっては、家にある材料で代わりのクリームを用意できることがあります。
ただし、これまで説明してきたように、ミルククリームにはさまざまなタイプがあります。
そのため、
「これさえあれば、どんなミルククリームでも完全に代用できる」
という材料があるわけではありません。
濃厚なミルクフランス用のクリームを作りたいのか、食パンに塗れる甘いクリームが欲しいのかによって、選び方は変わります。
代用品を選ぶときは、
「元のミルククリームとまったく同じにする」より、「今回の用途に使えるクリームを用意する」
と考えると選びやすくなりますよ。
生クリームと砂糖で代用する
生クリームが家にあるなら、砂糖を加えて泡立て、甘いクリームとして使う方法があります。
パンに挟んだり、パンケーキに添えたりするのであれば使いやすいでしょう。
ただし、これはバターや練乳などを使った濃厚なミルククリームとは別の仕上がりです。
泡立てた生クリームは空気を含むため、ふんわり軽い食感になります。
そのため、
「ミルクフランスのような、ねっとり濃厚なクリームが欲しい」
という場合には、少しイメージが違うかもしれません。
反対に、
「パンに甘い白いクリームを挟めればOK」
「ふんわりしたクリームも好き」
という場合なら、代用品として楽しみやすいでしょう。
パンに挟む場合は、柔らかすぎると横から出やすいため、用途に合った状態に泡立てることも大切です。
ホイップクリームで代用する
ホイップクリームも、用途によってはミルククリームの代わりとして使えます。
特に、
- パンに挟む
- パンケーキに添える
- 焼き菓子に添える
- フルーツと合わせる
といった使い方なら取り入れやすいでしょう。
すでに泡立てた状態で使えるタイプなら、クリームを一から作る手間を減らせることもあります。
ただし、こちらもミルククリームとまったく同じ味や食感になるわけではありません。
濃厚で密度のあるミルククリームに比べると、ホイップクリームはふんわりした口当たりになりやすいものです。
「代用品だから元のミルククリームに近づけなければ」
と考えすぎず、
「今回は軽いクリームのパンとして楽しもう」
と切り替えるのもひとつの方法です。
練乳とバターを組み合わせる
ミルクフランスのような濃厚なミルククリームを作りたい場合は、練乳とバターを組み合わせる方法があります。
練乳にはミルキーな甘さがあり、バターにはコクがあります。
この2つを組み合わせることで、パンに合わせやすい濃厚なクリームを作ることができます。
また、バターを使うことで、泡立てた生クリームとは違う、しっかりした食感に仕上げやすくなります。
「ミルククリームを買っていないけれど、バターと練乳なら家にある」
という場合には便利ですね。
ただし、バターが冷たく固いままだと、練乳とうまく混ざりにくいことがあります。
反対に、完全に溶かして液体にしてしまうと、イメージしていたクリームにならない場合があります。
作るときは、参考にするレシピに書かれているバターの状態や混ぜ方を確認しましょう。
また、練乳にはしっかりした甘さがあります。
さらに砂糖を加えるレシピでは、一度にたくさん入れず、全体のバランスを見ながら作るとよいでしょう。
牛乳を使ってクリームを作る
「生クリームも練乳もないけれど、牛乳ならある」
ということもありますよね。
そんな場合は、牛乳を使ったミルククリームを作る方法があります。
牛乳に砂糖や薄力粉などを合わせて加熱し、とろみをつけるタイプです。
バターと練乳を使ったものとは違い、比較的やさしい口当たりのクリームに仕上げやすいでしょう。
この方法なら、
「わざわざ生クリームを買いに行かなくても、家にある牛乳で作ってみたい」
というときにも便利です。
ただし、粉類を使うタイプは、混ぜ方によってダマができることがあります。
また、加熱中は柔らかく見えても、冷めると固さが変わる場合があります。
「パンに挟みたいから、もっと固くしよう」
と加熱しすぎると、冷めたときに思った以上に固くなることもあります。
初めて作る場合は、材料の分量や加熱方法を自己流で大きく変えず、レシピを参考にして作るとよいでしょう。
代用品は用途に合わせて選ぶ
ミルククリームの代用品を選ぶときに一番大切なのは、
「何に使うのか」
です。
たとえば、
「パンケーキに添えたい」
だけなら、ホイップクリームでも使いやすいでしょう。
「コッペパンにふわふわしたクリームを挟みたい」
なら、泡立てた生クリームやホイップクリームなどが候補になります。
一方、
「ミルクフランスに挟む濃厚なクリームが欲しい」
のであれば、練乳とバターなどを使ったクリームのほうが、イメージに近づけやすいでしょう。
また、
「食パンに塗れればいい」
のであれば、多少柔らかいクリームでも問題になりにくくなります。
つまり、代用品を選ぶときは、
味だけでなく、固さや食感も考える
ことがポイントです。
迷ったときは、
「濃厚なクリームが欲しい?」
「ふんわりしたクリームでもいい?」
「挟む?塗る?添える?」
と考えてみてください。
それだけでも、候補をかなり絞りやすくなります。
代用しても元のミルククリームと同じにはならない
代用品を使うときに覚えておきたいのは、
元のミルククリームとまったく同じ仕上がりになるとは限らない
ということです。
たとえば、本来はバターと練乳を使ったミルククリームだったところを、泡立てた生クリームに変更すれば、食感は大きく変わります。
反対に、ふんわりしたクリームを想定していたところへ、濃厚なバター系のクリームを使えば、重めの仕上がりになるでしょう。
でも、それは必ずしも「失敗」ではありません。
自宅で楽しむのであれば、
「今日はふんわりタイプにしてみよう」
「今回は濃厚なクリームにしよう」
と、違いを楽しむこともできます。
ただし、レシピどおりの味や食感を再現したい場合は、指定された材料を用意するほうが確実です。
代用品は、
「完全に同じものを作る方法」ではなく、「目的に近い使い方をするための選択肢」
と考えておくとよいでしょう。
そして、
「ミルククリーム自体は作れるけれど、レシピに書かれているバターがない」
「練乳だけ切らしている」
というケースもありますよね。
材料が足りない!ミルククリームを手作りするときの代用方法

ミルククリームを作ろうとレシピを確認したら、
「バターがない!」
「練乳を買い忘れていた」
「生クリームが必要なのに、家にあるのは牛乳だけ」
ということもありますよね。
すぐに買い物へ行けないと、
「家にある材料だけで何とか作れないかな?」
と思うものです。
ミルククリームにはいろいろな作り方があるため、材料がひとつない場合でも、別のタイプのミルククリームに変更できることがあります。
ただし、元のレシピから材料だけを自己流で抜いたり、別の材料を同じ量だけ入れたりすると、固さや味が大きく変わることがあります。
材料がないときは、
「元のレシピを無理に変更する」より、「今ある材料で作れる別のレシピを選ぶ」
と考えるほうが失敗しにくいでしょう。
バターがない場合はどうする?
バターと練乳を使うミルククリームを作ろうとして、
「バターを切らしていた」
と気づくことがあります。
この場合、バターだけを単純に抜いてしまうと、元のレシピとはかなり違う仕上がりになる可能性があります。
バターはコクを加えるだけでなく、クリームの固さや口当たりにも関わるからです。
たとえば、バターと練乳を混ぜるレシピからバターを抜けば、ほぼ練乳だけになってしまいます。
これでは、パンに挟みやすいクリームというより、とろりとした甘いソースに近い状態になってしまいますよね。
そんなときは、
「バターの代わりに何を同量入れればいい?」
と考えるより、
バターを使わないミルククリームのレシピへ切り替える
ほうがわかりやすいでしょう。
牛乳を使って加熱するタイプや、生クリームを使ったタイプなど、バターを使わずに作れるレシピを探してみてください。
完成するクリームは元のレシピとは違いますが、「甘いミルククリームをパンに使いたい」という目的は叶えられる場合があります。
練乳がない場合はどうする?
バターはあるけれど、練乳がないという場合もあります。
練乳を使ったミルククリームでは、練乳がミルキーな甘さを加える役割をしています。
そのため、練乳を抜くと、
「思っていたミルク感がない」
「甘さが足りない」
と感じることがあります。
だからといって、練乳の代わりに砂糖を同じ量だけ入れればよいとは限りません。
練乳と砂糖では、状態も水分も違うからです。
練乳がない場合は、砂糖などを使った別のミルククリームレシピを選ぶと作りやすいでしょう。
牛乳と砂糖を使うタイプなら、練乳がなくてもミルキーなクリームを作ることができます。
また、生クリームと砂糖を使って、ふんわりした甘いクリームに変更する方法もあります。
ここでも、
「練乳の完全な代用品を探す」より、「練乳なしで作れるクリームに変更する」
と考えるのがポイントです。
生クリームがない場合はどうする?
ミルククリームのレシピによっては、生クリームを使うものがあります。
そんなとき、
「牛乳ならあるけれど、生クリームの代わりにそのまま入れてもいい?」
と思うかもしれません。
しかし、生クリームと牛乳では性質が違います。
特に泡立てる工程があるレシピでは、牛乳を同じように使うことはできません。
そのため、生クリームを使うレシピから単純に牛乳へ置き換えるのではなく、最初から牛乳を使って作るミルククリームのレシピを選びましょう。
牛乳・砂糖・薄力粉などを使って加熱するタイプなら、生クリームがなくても作ることができます。
「生クリームがないから作れない」
と諦めなくても、違うタイプのミルククリームなら作れることがありますよ。
牛乳しかない場合でも作れる?
冷蔵庫を確認したら、
「乳製品は牛乳しかない」
ということもありますよね。
その場合でも、砂糖や薄力粉など必要な材料がそろっていれば、牛乳を使ったミルククリームを作れることがあります。
牛乳と砂糖などを混ぜ、加熱しながらとろみをつけるタイプです。
バターと練乳で作る濃厚なクリームとは違い、やさしい口当たりに仕上がります。
そのため、
「ミルクフランスのような濃厚なクリームを完全に再現したい」
という場合にはイメージが違うかもしれません。
一方、
「食パンに塗る甘いクリームが欲しい」
「パンに少し挟んで楽しみたい」
という場合には、十分選択肢になります。
家に牛乳しかないときは、
「牛乳を生クリームの代わりにする」のではなく、「牛乳から作れる別のミルククリームを作る」
と考えるとわかりやすいですよ。
材料を変更すると味や食感も変わる
ミルククリーム作りでは、
「この材料がないから、似ていそうなものに変更しよう」
と考えることがあります。
ですが、材料を変えると、味だけでなく食感や固さまで変わることがあります。
たとえば、バターを使えば濃厚でしっかりしたクリームになりやすく、生クリームならふんわりした口当たりに仕上げることができます。
牛乳を加熱して作れば、また違ったなめらかさになります。
つまり、材料にはそれぞれ役割があるのです。
特に初めてミルククリームを作る場合は、
ひとつのレシピを自己流で大きく変更するより、手元にある材料に合ったレシピを選ぶ
ほうが失敗しにくくなります。
「バターなし」
「練乳なし」
「生クリームなし」
など、自分が使いたくない材料や家にない材料を除いたレシピを探してみるとよいでしょう。
ミルククリームは、ひとつの決まった作り方しかないわけではありません。
だからこそ、材料が足りないときにも別の作り方を選べるのが便利なところです。
ただし、作り始める前には、
「パンに挟みたいのか」
「トーストに塗りたいのか」
「ふんわりしたクリームがいいのか」
「濃厚なクリームがいいのか」
まで考えておくと、より自分に合ったレシピを選びやすくなります。
ミルククリームを手作りする前に知っておきたいポイント

ミルククリームは、牛乳やバター、練乳、生クリームなど、身近な材料を使って家庭でも作ることができます。
レシピによっては工程もそれほど多くないため、
「思っていたより簡単そう!」
と感じるかもしれません。
ただし、作り始める前に少しだけ確認しておきたいことがあります。
ミルククリームにはさまざまなタイプがあり、同じ名前でも完成したときの固さや食感が違うからです。
「せっかく作ったのに、パンに挟むには柔らかすぎた」
「トーストに塗りたいのに固すぎる」
ということにならないよう、まずは完成形をイメージしておきましょう。
まず何に使うクリームなのか決める
最初に考えたいのが、
「作ったミルククリームを何に使うのか」
です。
たとえば、
- ミルクフランスに挟む
- コッペパンに挟む
- 食パンやトーストに塗る
- パンケーキに添える
- 焼き菓子に添える
など、使い方はいろいろあります。
用途が違えば、使いやすい固さも変わります。
ミルクフランスに挟むなら、パンから流れ出しにくい、少ししっかりしたクリームが便利です。
一方、トーストに塗るなら、ある程度やわらかく伸ばしやすいほうが使いやすいでしょう。
レシピを選ぶ前に、
「私は何に使いたい?」
と考えてみてください。
これだけでも、
「作ってみたら想像していたクリームと違った」
という失敗を減らしやすくなります。
パンに挟むなら流れにくい固さを意識する
ミルクフランスやコッペパンに使うなら、クリームの固さは特に重要です。
クリームが柔らかすぎると、パンを持ったときに横から出てしまうことがあります。
たっぷり挟んだつもりが、
「食べようとしたらクリームが全部横へ……」
となると少し残念ですよね。
パンに挟むことを目的にするなら、レシピを探すときに、
「パン用」
「ミルクフランス用」
などの説明があるか確認してみましょう。
また、出来上がった直後と少し時間がたったあとで固さが変わるタイプもあります。
特にバターを使ったミルククリームは温度によって固さが変わりやすいため、作ってすぐの状態だけで判断しないことも大切です。
塗って使うなら伸ばしやすさも大切
食パンやトーストに塗りたい場合は、固すぎるクリームだと使いにくく感じることがあります。
特に柔らかい食パンへ固いクリームを無理に塗ろうとすると、パンの表面が破れてしまうこともあります。
塗ることが目的なら、
スプーンやナイフで無理なく伸ばせる柔らかさ
を意識しましょう。
「パン用のミルククリームだから、固いほうがいい」
とは限りません。
同じパンでも、
挟むのか、塗るのか
によって使いやすい状態が違います。
レシピを選ぶときにも、完成写真だけではなく、どんな用途を想定しているのか確認するとよいでしょう。
材料の温度にも気をつける
バターなどを使うミルククリームでは、材料の温度も仕上がりに関係します。
たとえば、冷蔵庫から出したばかりのバターは固いため、そのままほかの材料と混ぜようとしてもうまくなじまないことがあります。
だからといって、急いで完全に溶かしてしまえばよいわけでもありません。
レシピに、
「室温に戻す」
「やわらかくしておく」
などと書かれている場合は、その状態を目安にしましょう。
初心者のうちは、
「このくらいなら大丈夫かな」
と自己流で進めるより、材料の状態までレシピに合わせるほうが失敗を減らしやすくなります。
最初は少量から作ってみる
初めてのミルククリームを作るときは、いきなり大量に作るより、少量から試すのもおすすめです。
ミルククリームはレシピによって、
- 甘さ
- ミルク感
- 濃厚さ
- 固さ
- 口当たり
がかなり違います。
「人気のレシピだから自分にもぴったり」
とは限りません。
少量作ってみて、
「もう少し濃厚なほうが好き」
「もっと柔らかいほうが塗りやすそう」
など、自分の好みを知ると、次からレシピを選びやすくなります。
特に甘さは好みが分かれやすいところです。
最初から自己流で材料を大きく変更するのではなく、まず基本の分量で少量作り、仕上がりを確認してみるとよいでしょう。
レシピによって仕上がりが違うことを知っておく
ミルククリーム作りで一番覚えておきたいのは、
レシピによって完成形が違う
ということです。
同じ「ミルククリーム」という名前でも、バターと練乳で作るものと、牛乳を加熱して作るものでは、まったく同じ仕上がりにはなりません。
そのため、レシピを探すときはタイトルだけを見るのではなく、
- 使われている材料
- 完成したクリームの固さ
- どんな用途を想定しているか
- 作り方
まで確認しましょう。
特に、
「パン屋さんで食べたミルククリームを再現したい」
という場合は注意が必要です。
お店によってクリームの材料や配合は違うため、家庭向けレシピを作れば必ず同じ味になるわけではありません。
最初から完全な再現を目指すより、
「自分が好きなミルククリームを見つける」
という気持ちでいろいろ試してみると楽しみやすいですよ。
作りたい用途とクリームのタイプが決まったら、いよいよ実際に作ってみましょう。
簡単!ミルククリームの基本的な作り方

ここまで、ミルククリームにはいろいろなタイプがあることを紹介してきました。
「違いはわかったけれど、実際にはどうやって作るの?」
と思いますよね。
家庭で作るミルククリームには、バターと練乳を使う濃厚なタイプや、牛乳を加熱して作るやさしいタイプ、生クリームを使ったふんわりしたタイプなどがあります。
どれが正解というわけではありません。
何に使いたいのか、どんな食感が好きなのかに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、家庭で作りやすい基本的なタイプを紹介します。
練乳とバターで作る濃厚ミルククリーム
ミルクフランスやコッペパンに挟むような、濃厚なミルククリームを作りたいときに向いているのが、練乳とバターを組み合わせる方法です。
基本的な材料は、
- 無塩バター
- 練乳
です。
甘さを調整するために、砂糖などを加えるレシピもあります。
作るときは、まずバターを混ぜやすい状態にしておきます。
冷蔵庫から出した直後のバターは固いため、そのまま練乳を加えるときれいに混ざりにくいことがあります。
レシピに「室温に戻す」と書かれている場合は、指示された状態までやわらかくしておきましょう。
やわらかくしたバターをなめらかになるまで混ぜ、練乳を少しずつ加えてなじませます。
一度にたくさん加えるのではなく、少しずつ混ぜるのがポイントです。
全体が均一になり、なめらかなクリーム状になれば完成です。
このタイプはバターのコクと練乳のミルキーな甘さを感じやすく、パンに合わせやすいでしょう。
ただし、バターの温度によって固さが変わりやすいので、
「作った直後は柔らかかったのに、冷たくしたら固くなった」
ということがあります。
これは必ずしも失敗ではありません。
使うときの状態を見ながら、扱いやすい固さにしましょう。
牛乳・砂糖・薄力粉で作るやさしいミルククリーム
「バターや練乳がない」
「牛乳を使ったやさしいクリームを作りたい」
という場合は、牛乳を加熱して作る方法があります。
基本的には、
- 牛乳
- 砂糖
- 薄力粉
などを使います。
レシピによっては、ほかの材料を加えることもあります。
まず、薄力粉と砂糖などを混ぜ、牛乳を少しずつ加えてなじませます。
最初から牛乳を一気に入れると、粉がうまく混ざらずダマになることがあるので、少量ずつ混ぜると扱いやすくなります。
全体がなじんだら加熱し、とろみがつくまで混ぜます。
ここで注意したいのが、
加熱中の柔らかさだけを見て、必要以上に煮詰めないこと
です。
クリームは冷めると、加熱中より固く感じることがあります。
「まだ柔らかいから、もう少し加熱しよう」
と続けていると、完成したときに思った以上に固くなる場合があります。
反対に、十分にとろみがついていないと、パンに挟んだときに流れやすくなることがあります。
初めて作る場合は、分量や加熱時間などをレシピに合わせて作りましょう。
バターと練乳を使ったタイプとは違う、やさしい口当たりのミルククリームを楽しめます。
生クリームを使ったふんわりミルククリーム
「濃厚なバター系より、ふんわりしたクリームが好き」
という方は、生クリームを使ったタイプも選択肢になります。
生クリームに砂糖などを加え、用途に合わせて泡立てます。
レシピによっては練乳などを加え、よりミルキーな甘さに仕上げることもあります。
生クリームを使うタイプの魅力は、軽い口当たりです。
バターを中心にしたクリームとは違い、空気を含ませることでふんわりした食感になります。
柔らかなコッペパンなどに挟んでもおいしいですね。
ただし、生クリームは泡立て具合によって状態が変わります。
柔らかすぎるとパンから出やすくなりますし、泡立て方によっては想像していたなめらかさにならないこともあります。
初めて作る場合は、
「どのくらいまで泡立てるのか」
というレシピの指示を確認しながら進めましょう。
また、バターと練乳で作ったミルククリームとは食感がかなり違います。
「ミルクフランスのような濃厚なクリームが欲しかったのに、ふわふわになった」
という場合、それは作り方の失敗ではなく、選んだクリームのタイプがイメージと違った可能性があります。
作る前に完成写真や説明を確認しておくと安心です。
パンに挟む場合は固さを確認する
どのタイプのミルククリームでも、パンに挟む場合は固さを確認しましょう。
目安は、
パンを持ったときに、クリームが簡単に流れ出さないこと
です。
ただし、必要以上に固くする必要はありません。
固すぎるクリームはパンとなじみにくく、食べたときにクリームだけがかたまりのように感じられることもあります。
また、柔らかなコッペパンへ固いクリームを無理に塗ると、パンがつぶれたり表面が破れたりすることもあります。
パンに挟む前に、スプーンなどですくって状態を確認してみましょう。
「少し柔らかすぎるかな」
と感じたら、レシピに沿った方法で状態を整えてから使います。
自己流で粉類などを大量に追加すると味まで変わってしまうことがあるので注意してくださいね。
塗って使う場合はなめらかさを意識する
食パンやトーストに塗るなら、挟む場合よりも柔らかなクリームが使いやすいでしょう。
ナイフやスプーンを動かしたときに、無理なく広がるくらいが扱いやすい状態です。
特にバターを使ったミルククリームは、冷たいと固くなることがあります。
固い状態で柔らかなパンへ無理に塗ろうとすると、パンが破れてしまうことがあります。
そんなときは、
「失敗したから水分を足そう」
とすぐに材料を追加するのではなく、まずクリームの温度やレシピで想定されている状態を確認しましょう。
温度によって固くなっているだけなら、材料を追加しなくても扱いやすくなる場合があります。
甘さを調整するときは少しずつ
手作りのよいところは、自分好みの甘さに調整しやすいことです。
ただし、最初から砂糖や練乳を大幅に増減すると、甘さだけでなくクリームの状態まで変わってしまうことがあります。
特に練乳は甘さだけを加える材料ではありません。
そのため、
「甘さを半分にしたいから、練乳も半分にしよう」
と単純に変更すると、元のレシピとは違った固さになる可能性があります。
初めて作るレシピでは、まず基本の分量で作ってみるのがおすすめです。
そのうえで、
「次は少し甘さを変えてみよう」
と調整すると、自分好みの配合を見つけやすくなります。
また、甘さを追加するときは一気に増やさず、少しずつ加えるようにしましょう。
甘さは足すことはできても、入れすぎたものを取り除くのは難しいからです。
ミルククリーム作りは、材料自体はシンプルでも、温度や混ぜ方、加熱具合によって仕上がりが変わることがあります。
でも、
「少し柔らかい」
「ダマになってしまった」
「バターとうまく混ざらない」
といったことが起きても、原因を確認すれば次に生かせます。
ミルククリーム作りでよくある失敗と対処法

ミルククリームは比較的身近な材料で作れますが、実際に作ってみると、
「思ったよりゆるい」
「冷めたら固くなりすぎた」
「なぜかダマができてしまった」
など、仕上がりに戸惑うことがあります。
特に初めて作る場合は、
「失敗したかも……」
と不安になりますよね。
ただし、ミルククリームは使う材料によって性質が違います。
バターを使うタイプと、牛乳を加熱して作るタイプでは、同じトラブルに見えても原因が異なる場合があります。
まずは慌てて材料を足さず、どのタイプのミルククリームを作っているのか確認することが大切です。
クリームがゆるすぎる
パンに挟もうとしたとき、
「クリームが流れてしまう」
というのはよくある困りごとのひとつです。
原因は作り方によって異なります。
バターを使ったクリームなら、温度が高くてバターが柔らかくなりすぎている可能性があります。
牛乳を加熱して作るタイプなら、十分なとろみがついていないことも考えられます。
生クリームを使うタイプなら、用途に対して泡立て方が足りない場合もあります。
ここで避けたいのが、
「ゆるいから、とりあえず粉を入れよう」
と自己判断で材料を大量に追加することです。
味や食感まで変わってしまうことがあります。
まずはレシピを確認し、そのタイプに合った方法で状態を整えましょう。
冷やしたら固くなりすぎた
作ったときはちょうどよかったのに、冷たくしたら、
「こんなに固かったっけ?」
と驚くこともあります。
特にバターを多く使ったミルククリームは、温度によって固さが変わります。
冷たい状態ではしっかり固くなり、温度が上がると柔らかくなります。
そのため、固くなったからといって、すぐに牛乳などを加える必要があるとは限りません。
まずは、そのクリームが温度によって固くなっているだけではないか確認しましょう。
食パンに塗る場合などは、扱いやすい状態になるまで少し待つと塗りやすくなることがあります。
ただし、長時間暖かい場所に置いて無理に柔らかくするのではなく、使用している材料に合った扱い方をしてください。
ダマができてしまった
牛乳と薄力粉などを使って加熱するタイプでは、
「クリームの中に小さなダマがいっぱいできた」
という失敗が起こることがあります。
粉類に牛乳を一気に加えたり、十分に混ざらないまま加熱したりすると、ダマになりやすくなります。
作るときは牛乳を少しずつ加え、その都度よく混ぜてから加熱すると失敗を減らしやすいでしょう。
また、加熱中も一部分だけに熱が入りすぎないよう、レシピに沿って混ぜながら作ります。
ダマができてしまった場合の対処方法は、クリームの状態やレシピによって異なります。
無理に材料を追加するより、まず参考にしているレシピの対処法を確認しましょう。
ざらざらした食感になった
見た目はクリームになっているのに、
「食べるとなんとなくざらざらする」
という場合もあります。
材料が十分になじんでいなかったり、混ぜ方や加熱の仕方が影響していたりすることがあります。
特に砂糖などの材料が均一になじんでいないと、なめらかさを感じにくくなる場合があります。
ミルククリームは、材料をただ一度に混ぜればよいとは限りません。
レシピに、
「少しずつ加える」
「なめらかになるまで混ぜる」
といった指示がある場合は、省略せずに行いましょう。
バターがうまく混ざらない
バターを使ったミルククリームでよくあるのが、
「練乳を加えたらうまく混ざらない」
というケースです。
バターが冷たく固い状態だと、ほかの材料となじみにくくなります。
反対に、
「柔らかくしたほうがいいなら、電子レンジで完全に溶かしてしまおう」
と液状になるまで溶かすのも、レシピによっては適しません。
必要なのは、
溶かすことではなく、混ぜやすい状態にすること
です。
レシピに「室温に戻したバター」などと書かれている場合は、その指示に従いましょう。
また、練乳などを一度に全部加えず、少しずつ加えて混ぜる方法が指定されている場合は、その手順を守ると均一になじみやすくなります。
分離したようになった
ミルククリームを混ぜている途中で、
「なめらかになるはずなのに、なんだかボソボソしている」
「油っぽい部分が分かれているように見える」
ということがあります。
材料同士の温度差や混ぜ方などが影響している可能性があります。
特にバターなどの油脂を使うタイプでは、材料の状態が仕上がりに影響することがあります。
分離したように見えたからといって、慌てて別の材料を大量に加えるのは避けましょう。
まずはレシピを見直し、
「材料の温度は合っていたか」
「一度に材料を入れすぎなかったか」
「混ぜる手順を飛ばしていないか」
などを確認します。
ミルククリームにはいろいろな作り方があるため、対処法も一律ではありません。
作っているレシピに合った方法で対応することが大切です。
甘くなりすぎた
手作りだからこそ起こりやすいのが、
「味見したら思った以上に甘い!」
という失敗です。
特に練乳を使うタイプは、練乳自体にしっかり甘さがあります。
そこへ砂糖などを多く加えると、予想以上に甘くなることがあります。
一度甘くなったクリームから砂糖だけを取り除くことはできません。
そのため、甘さを調整する場合は、
最初から大量に加えず、少しずつ確認する
ことが大切です。
ただし、レシピの砂糖や練乳を大幅に減らすと、クリームの状態まで変わる場合があります。
初めて作るレシピなら、まずは基本の分量で試し、次に作るときに好みに合わせて調整する方法もあります。
ミルク感が思ったより弱い
「ミルククリームなのに、思ったほどミルキーじゃない」
と感じることもあります。
これは失敗というより、選んだレシピと自分が想像していたミルククリームのタイプが違う可能性があります。
たとえば、練乳を使ったクリームと、牛乳を使って作るクリームでは、ミルク風味の感じ方が異なります。
また、バターを多く使ったものなら、ミルク感よりバターのコクを強く感じる場合もあります。
そんなときは、完成したクリームへ自己流で材料を追加するより、
「次は練乳を使ったタイプを選んでみよう」
など、レシピそのものを見直すほうが簡単です。
ミルククリームは作り方がひとつではないからこそ、自分好みのタイプを探すことができます。
パンに挟むとクリームがはみ出す
味はおいしくできたのに、
「パンに挟んだら横からクリームが全部出てしまう」
ということもあります。
この場合は、クリームがパンに挟む用途には柔らかすぎる可能性があります。
また、単純にクリームをたくさん挟みすぎていることもあります。
ミルクフランスやコッペパンに使うときは、パンを閉じたときにクリームが押し出されることも考えて量を調整しましょう。
柔らかなクリームなら、無理にパンへ挟まず、
・トーストに塗る
・パンケーキに添える
・焼き菓子に添える
など、別の使い方へ変更する方法もあります。
「パンに挟めない=失敗」と考えなくても大丈夫です。
クリームの固さに合った使い方を選べば、おいしく楽しめます。
想像していたミルククリームと違う
きれいに完成したのに、
「味も食感も、思っていたミルククリームと違う」
ということがあります。
この場合は、作り方に失敗したのではなく、選んだレシピのタイプがイメージと違っていた可能性があります。
たとえば、
「ミルクフランスに入っている濃厚なクリームを想像していたのに、ふんわりしたクリームになった」
のであれば、次回はバターや練乳などを使ったパン向けのレシピを探してみましょう。
反対に、
「もっと軽いクリームがよかった」
という場合は、生クリームを使ったタイプなどを探してみる方法があります。
ミルククリームには一つだけの正解があるわけではありません。
だからこそ、
「失敗した」と決める前に、「自分が想像していたタイプと違っただけでは?」と考えてみる
ことも大切です。
作ったクリームが思ったより柔らかかったり濃厚だったりしても、その特徴に合った使い方があります。
手作りミルククリームのおいしい使い方

ミルククリームを作ったら、
「パンに挟む以外には、どんな使い方ができるの?」
と思うこともありますよね。
ミルククリームというとミルクフランスのイメージが強いかもしれませんが、ほかにもいろいろな楽しみ方があります。
また、
「少し柔らかくなりすぎて、パンに挟みにくい」
「思っていたより濃厚にできた」
という場合も、クリームの特徴に合った使い方へ変えれば楽しめます。
ここでは、家庭で取り入れやすい使い方を見ていきましょう。
ミルクフランスにする
ミルククリームの定番といえば、やはりミルクフランスです。
パンに切り込みを入れ、ミルククリームを挟めば、自宅でも楽しむことができます。
特に、バターや練乳などを使った濃厚なミルククリームは、しっかりしたパンと合わせやすいでしょう。
パンに挟むときは、クリームの量にも注意します。
たっぷり入れたくなりますが、パンを閉じたときに押し出されない程度にすると食べやすくなります。
また、クリームが柔らかすぎる場合は、無理に挟まないことも大切です。
レシピで想定されている状態を確認してから使いましょう。
コッペパンに挟む
柔らかなコッペパンとミルククリームの組み合わせも楽しめます。
コッペパンの場合は、濃厚なタイプだけでなく、少し軽いミルククリームも合わせやすいでしょう。
パンに切り込みを入れ、クリームを塗るように挟めば完成です。
「朝は少し甘いパンを食べたい」
「市販のコッペパンをちょっとアレンジしたい」
というときにも手軽ですね。
クリームが固めの場合は、柔らかなパンへ無理に塗り広げるとパンが破れることがあります。
扱いやすい状態になっていることを確認してから挟みましょう。
食パンやトーストに塗る
もっと手軽に楽しみたいなら、食パンやトーストに塗る方法があります。
パンに挟む場合と違い、クリームが多少柔らかくても使いやすいのがメリットです。
「ミルククリームが少しゆるくなってしまった」
というときにも向いています。
焼いたトーストにミルククリームを塗れば、パンの香ばしさと甘いミルク風味を一緒に楽しめます。
柔らかな食パンに塗る場合は、クリームを無理に押しつけないようにしましょう。
固めのクリームを強く伸ばすと、パンの表面が破れてしまうことがあります。
パンケーキに添える
パンケーキにもミルククリームを合わせることができます。
パンケーキの横に少量添え、食べるときに好みの量をつけるだけなので簡単です。
この使い方なら、パンに挟むほどクリームの固さを気にする必要もありません。
少し柔らかめのミルククリームでも使いやすいでしょう。
濃厚なクリームなら少量ずつ、軽いタイプなら少し多めに添えるなど、クリームに合わせて量を調整してみてください。
スコーンに合わせる
スコーンを食べるときに、ミルククリームを添えるのもひとつの楽しみ方です。
スコーンを割り、少量のミルククリームをつけながら食べれば、ミルキーな甘さを加えられます。
特に、少し固めに仕上がったミルククリームなら、スコーンにのせやすいでしょう。
反対に柔らかなタイプでも、スプーンで添えながら食べれば問題ありません。
「パンに挟むには少し固すぎた」
というミルククリームも、別の食べ方なら使いやすいことがあります。
クレープに使う
クレープの具としてミルククリームを使う方法もあります。
薄く焼いたクレープ生地にミルククリームを塗り、好みの具材と組み合わせます。
ただし、濃厚で甘いミルククリームをたっぷり使うと、全体の甘さが強くなることがあります。
最初は少量から使い、全体のバランスを見ながら調整するとよいでしょう。
ふんわりした生クリームを使ったクレープとは、また違った味わいになります。
焼き菓子に添える
シンプルな焼き菓子にミルククリームを添えることもできます。
そのまま食べるのとは違い、ミルキーな甘さが加わることで味の変化を楽しめます。
ここでも、焼き菓子の生地にミルククリームを自己流で混ぜ込むのではなく、完成したお菓子に添える使い方なら取り入れやすいでしょう。
特に、初めて作ったミルククリームが想像より柔らかかった場合などにも使いやすい方法です。
フルーツと組み合わせる
ミルククリームはフルーツと組み合わせて楽しむこともできます。
いちごやバナナなどに少量添えれば、ミルキーな甘さをプラスできます。
ただし、練乳やバターを使った濃厚なミルククリームは、少量でも味がしっかりしています。
たくさん使うとクリームの味が前に出やすいため、フルーツとのバランスを見ながら量を調整しましょう。
「フルーツそのものを楽しみたい」
なら少量に、
「クリームの甘さもしっかり楽しみたい」
なら少し多めにするなど、好みに合わせてくださいね。
ミルククリームは、パンに挟むだけでなく、塗ったり添えたりとさまざまな使い方ができます。
そのため、
「少し柔らかく作ってしまった」
「想像より固めだった」
という場合でも、すぐに失敗と考える必要はありません。
クリームの状態に合った使い方へ変えるのもひとつの方法です。
ここまでいろいろなクリームを紹介してきたので、
「情報が多くて、結局私はどのクリームを選べばいいんだっけ?」
と思っている方もいるかもしれません。
あなたが探しているのはどのクリーム?目的別早見表

ここまで、ミルククリームを中心に、生クリームやホイップクリーム、練乳などについて詳しく紹介してきました。
でも、種類が多いと、
「違いはわかったけれど、結局どれを使えばいいの?」
と迷ってしまいますよね。
そんなときは、クリームの名前から考えるのではなく、
「何を作りたいのか」
から逆算してみましょう。
大まかな目安をまとめると、次のようになります。
| やりたいこと | 選択肢の例 | ポイント |
|---|---|---|
| ミルクフランスを作りたい | ミルククリーム | パンに挟みやすい固さを選ぶ |
| パンに濃厚な甘いクリームを挟みたい | バターや練乳を使ったミルククリームなど | コクとミルキーな甘さを楽しみやすい |
| パンにふわふわのクリームを挟みたい | 泡立てた生クリーム・ホイップなど | 軽い口当たりになりやすい |
| トーストに塗りたい | 塗りやすいミルククリームなど | 柔らかさを確認する |
| ケーキをデコレーションしたい | 生クリーム・ホイップなど | デコレーションに適したものを選ぶ |
| フルーツに甘さを足したい | 練乳・ホイップなど | 好みの甘さや食感で選ぶ |
| パンケーキに添えたい | ミルククリーム・ホイップなど | 比較的自由に選びやすい |
| 料理に使いたい | レシピに適した生クリームなど | 甘いミルククリームとは分けて考える |
あくまで目安なので、実際には作るレシピの材料や手順も確認してください。
ミルクフランスのようなクリームが欲しい
ミルクフランスのような、
「甘くてミルキー」
「濃厚でなめらか」
「パンに挟んでも流れにくい」
というクリームが欲しいなら、パン向けのミルククリームを探すとよいでしょう。
家庭では、バターと練乳などを使ったタイプが選択肢になります。
レシピを探すときには、
「ミルククリーム」だけではなく「ミルクフランス用」
という言葉にも注目してみてください。
ミルククリームには柔らかなタイプもあるため、用途が書かれているレシピのほうがイメージに近づけやすくなります。
パンに塗れる濃厚なクリームが欲しい
ミルクフランスのように挟むのではなく、
「トーストや食パンに塗って楽しみたい」
という場合は、塗り広げやすさも大切です。
バターや練乳を使った濃厚なミルククリームも候補になりますが、温度によっては固く感じることがあります。
食パンに塗る場合は、
なめらかに伸ばせる状態か
を確認しましょう。
固いクリームを柔らかなパンへ無理に塗ると、パンが破れることがあります。
一方、牛乳を使った柔らかなタイプなども、塗って楽しむ用途には向いています。
「濃厚さ」と「塗りやすさ」のどちらを重視するか考えて選びましょう。
ふわふわしたケーキ用クリームが欲しい
ショートケーキのような、ふわっと軽いクリームが欲しいなら、泡立てて使う生クリームやホイップクリームなどが候補になります。
ここはミルククリームとの違いを特に意識したいところです。
バターや練乳などを使った濃厚なミルククリームでも白いクリームにはなりますが、一般的なデコレーションケーキのふわふわしたクリームとは食感が異なります。
「白いクリームなら何でも同じ」
ではありません。
どんな口当たりにしたいか
を考えて選びましょう。
フルーツに合わせる甘いものが欲しい
いちごなどのフルーツにミルキーな甘さを加えたいなら、練乳が手軽です。
ふんわりしたクリームを添えたいなら、ホイップクリームなども選択肢になります。
もちろん、ミルククリームを少量添えることもできます。
ただし、濃厚なミルククリームは味がしっかりしているため、フルーツよりクリームの存在感が強くなることがあります。
「フルーツを主役にしたい」
「クリームの甘さもしっかり楽しみたい」
など、好みに合わせて選んでみましょう。
料理に使えるクリームが欲しい
料理に使う場合は、甘いミルククリームとは分けて考えましょう。
レシピに生クリームと書かれているのであれば、レシピが想定している生クリームを選ぶことが基本です。
パン用のミルククリームには、砂糖や練乳などが入っていることがあります。
それを料理用の生クリームと同じ感覚で加えると、料理全体の味が変わってしまう可能性があります。
「ミルクという名前が付いているから似ている」
と判断せず、料理では特にレシピを確認しましょう。
泡立てずに使える甘いクリームが欲しい
「泡立てる作業はちょっと面倒」
「パンに塗れる甘いクリームを手軽に作りたい」
という場合は、完成した状態で使えるミルククリームが便利です。
バターと練乳などを混ぜて作るタイプなら、生クリームのように泡立てて使うのとは違った作り方になります。
牛乳を加熱して作るタイプも、完成後はそのままクリームとして使えます。
ただし、どちらも仕上がりは異なります。
濃厚なものがよいならバター系、やさしい口当たりがよいなら牛乳を使うタイプなど、自分の好みから選んでみましょう。
クリーム選びで迷ったら、
「ミルククリームと生クリーム、どちらが正しい?」
と考える必要はありません。
大切なのは、
「何に使う?」
「どんな固さがいい?」
「ふんわりと濃厚、どちらが好き?」
という3つです。
この3点が決まれば、自分に合ったクリームをかなり選びやすくなります。
そして最後に、
「ミルククリームには必ず牛乳が入っているの?」
「練乳だけでもミルククリームになる?」
「生クリームをそのままパンに塗っていい?」
など、まだ細かな疑問が残っている方もいるでしょう。
ミルククリームと生クリームについてよくある質問

ここまで、ミルククリームと生クリームの違いや、ホイップクリーム、練乳などとの違いについて詳しく見てきました。
最後に、
「ミルククリームには必ず牛乳が入っているの?」
「練乳とミルククリームは同じ?」
「生クリームをそのままパンに使える?」
など、迷いやすいポイントをQ&A形式で整理します。
Q1.ミルククリームには必ず牛乳が入っている?
必ずしも、牛乳そのものを使っているとは限りません。
ミルククリームには、さまざまな作り方があります。
牛乳を使って作るタイプもあれば、バターや練乳、生クリームなどを使うタイプもあります。
そのため、
「ミルククリーム=牛乳と砂糖を混ぜたもの」
と決まっているわけではありません。
市販の商品について何が使われているのか知りたい場合は、商品に記載されている原材料表示を確認しましょう。
家庭で作る場合も、レシピによって必要な材料が違います。
「牛乳がないからミルククリームは作れない」とは限らないので、手元にある材料に合ったレシピを探してみてください。
Q2.ミルククリームと練乳は同じもの?
ミルククリームと練乳は同じものではありません。
練乳は、とろりとしていて甘く、フルーツなどにかけて使うこともありますよね。
一方、ミルククリームはパンに塗ったり挟んだりするクリームとして作られるものなど、さまざまなタイプがあります。
ミルククリームの材料として練乳が使われることはあります。
たとえば、
バター+練乳
を組み合わせたミルククリームです。
この場合、練乳はミルククリームを作るための材料のひとつということになります。
「練乳が入っている=練乳そのもの」というわけではありません。
Q3.ミルククリームとホイップクリームは同じ?
同じものとは限りません。
ホイップという言葉は「泡立てる」という意味で使われることがあり、泡立てたクリームはふんわりした食感になります。
一方、ミルククリームは必ずしも泡立てて作るわけではありません。
バターと練乳などを混ぜて作るタイプなら、ホイップクリームとは違った、なめらかで濃厚な食感になります。
牛乳を加熱して作るタイプもあります。
そのため、
「白くて甘いクリームだから同じ」
とは考えないほうがよいでしょう。
Q4.生クリームをそのままパンに塗ってもいい?
一般的な生クリームは液状なので、パックから出したものをそのままパンに塗ろうとしても流れてしまいます。
ケーキなどで見かけるふわふわのクリームは、生クリームに砂糖などを加え、泡立てて作られているものがあります。
パンにふんわりしたクリームを挟みたい場合も、用途に合った状態に泡立てて使います。
ただし、泡立てた生クリームとミルククリームでは味や食感が異なります。
ミルクフランスのような濃厚なクリームをイメージしている場合は、パン向けのミルククリームレシピを選んだほうが近い仕上がりになるでしょう。
Q5.ミルククリームは泡立てるの?
レシピによります。
生クリームを使ったミルククリームなら、泡立てる工程があることもあります。
一方、バターと練乳などを混ぜて作るタイプや、牛乳を加熱して作るタイプでは、生クリームをホイップするときと同じような泡立て方をするとは限りません。
つまり、
「ミルククリーム=必ず泡立てるクリーム」
ではありません。
作りたいミルククリームのレシピを確認して、その手順に従いましょう。
Q6.ミルクフランスのクリームは生クリーム?
必ずしも生クリームとは限りません。
ミルクフランスに使われるクリームには、さまざまなタイプがあります。
家庭向けのレシピでは、バターと練乳などを使った濃厚なミルククリームもよく見られます。
お店や商品によって材料や配合が違うため、
「ミルクフランスの白いクリーム=生クリーム」
と決めつけることはできません。
特定の商品について知りたい場合は、その商品の表示などを確認してください。
Q7.ミルククリームはバタークリームなの?
すべてのミルククリームがバタークリームというわけではありません。
確かに、ミルククリームにはバターを使ったものがあります。
そのため、材料や作り方によってはバタークリームと似ていると感じることもあるでしょう。
しかし、ミルククリームには牛乳を使ったタイプや、生クリームを使ったタイプなどもあります。
「バターを使うミルククリームもある」
くらいに考えておくとわかりやすいでしょう。
Q8.ミルククリームはカスタードクリームと同じ?
同じものではありません。
一般的なカスタードクリームは、牛乳、卵、砂糖、薄力粉やでんぷん類などを使って加熱して作ります。
ミルククリームにも牛乳や砂糖を使ったタイプがありますが、卵を使わないレシピも多くあります。
そのため、見た目が似ているものがあっても、材料や味わいは異なります。
クリームパンのようなカスタードを作りたい場合はカスタードクリームのレシピを、ミルクフランスのようなクリームを作りたい場合はミルククリームのレシピを探すと選びやすくなります。
Q9.牛乳だけでミルククリームは作れる?
牛乳だけをそのままクリーム状にするというより、牛乳に砂糖や薄力粉などを組み合わせ、加熱してとろみをつける作り方があります。
そのため、
「バターも生クリームもないけれど、牛乳はある」
という場合でも、ほかの必要な材料がそろっていれば作れるレシピがあります。
ただし、バターと練乳を使ったミルククリームとは味や食感が異なります。
牛乳を使ったタイプは、比較的やさしい口当たりのクリームを作りたいときに選択肢になるでしょう。
Q10.練乳だけをパンに塗ってもミルククリームになる?
練乳をパンに塗って楽しむことはできますが、一般的なパン用ミルククリームと同じ状態にはなりません。
練乳はとろりとしているため、たくさん挟むと流れやすくなります。
一方、バターなどと組み合わせてクリームにすれば、パンに挟みやすい固さに仕上げることができます。
「とにかく手軽にミルキーな甘さを加えたい」
なら練乳をそのまま使う方法もあります。
「ミルクフランスのようなクリームにしたい」
なら、パン用のミルククリームを作るほうがイメージに近づけやすいでしょう。
Q11.植物性のホイップでもミルククリームの代わりになる?
パンに甘いクリームを挟んだり、パンケーキに添えたりする目的なら、植物性油脂を使ったホイップ商品などを選択肢にできる場合があります。
ただし、味や口当たりは元のミルククリームとは変わります。
特に、バターや練乳を使った濃厚なミルククリームを想定している場合は、ふんわりしたホイップへ変更するとかなり印象が違います。
完全な代用品というより、
「別のタイプのクリームとして楽しむ」
と考えるとよいでしょう。
Q12.市販のミルククリームと手作りは同じ味になる?
必ずしも同じにはなりません。
市販品やパン屋さんの商品は、それぞれ材料や配合、作り方が異なります。
家庭向けレシピで同じ「ミルククリーム」という名前が付いていても、特定のお店の商品とまったく同じ味になるとは限りません。
「お店のものと違うから失敗」
と考える必要はありません。
自宅で作る場合は、
「もう少し濃厚なものが好き」
「私はふんわりしたほうが好み」
など、自分に合ったレシピを探す楽しみがあります。
Q13.ミルククリームと生クリームは結局どちらを選べばいい?
一番簡単なのは、
作りたいものから選ぶこと
です。
ミルクフランスのような濃厚なクリームをパンに挟みたいなら、パン向けのミルククリーム。
ショートケーキのようなふんわりしたクリームが欲しいなら、生クリームを泡立てたものや用途に合ったホイップ。
料理のレシピに生クリームと書かれているなら、料理に適した生クリーム。
というように考えるとわかりやすくなります。
「ミルククリームと生クリームのどちらが優れているか」ではなく、
用途によって使い分けるもの
と考えましょう。
まとめ|ミルククリームと生クリームの違いを知って用途に合わせて選ぼう
ミルククリームと生クリームは、どちらも名前に「クリーム」が付いているため、
「同じものじゃないの?」
「ミルククリームは生クリームを甘くしたもの?」
「パンに入っている白いクリームは全部生クリーム?」
と迷いやすいですよね。
しかし、ミルククリームと生クリームは、同じものとして考えないほうがわかりやすいでしょう。
生クリームは乳を原料とする「クリーム」で、ミルククリームは牛乳やバター、練乳、生クリームなど、さまざまな材料を使って作られるクリームを指すことがあります。
そのため、「ミルククリーム」という名前だけを見て、
「必ず牛乳だけで作られている」
「必ず生クリームが入っている」
「どの商品も同じ材料で作られている」
と判断することはできません。
ミルククリームには、いろいろなタイプがあります。
バターと練乳を組み合わせれば、濃厚でミルキーなクリームに仕上げやすく、ミルクフランスやコッペパンなどにも合わせやすくなります。
牛乳と砂糖、薄力粉などを使って加熱するタイプなら、やさしい口当たりのクリームを作ることもできます。
生クリームを使えば、よりふんわりとしたタイプのミルククリームに仕上げることもできます。
つまり、
「ミルククリームはこういう味、こういう固さ」
とひとつに決めることはできないのです。
一方、生クリームも、パックから出した時点では、ケーキにのっているようなふわふわの状態ではありません。
液状の生クリームに砂糖などを加えて泡立てることで、ケーキのデコレーションなどに使いやすいクリームになります。
この点を知っておくと、
「生クリームを買ったのに、開けたら液体だった!」
と戸惑うこともなくなりますね。
また、生クリームと一緒によく見かける「ホイップ」についても、まったく同じ言葉として考えないことが大切です。
「ホイップ」は泡立てることを表す言葉として使われるほか、市販の商品名などでも目にします。
スーパーでは、生クリームとホイップ系の商品が近くに並んでいることもあります。
見た目だけではわかりにくいため、何を買えばよいか迷ったときは、商品名だけでなく原材料や使い方など、パッケージの表示を確認しましょう。
練乳との違いも覚えておくと便利です。
練乳は甘く、とろりとしたものですが、ミルククリームそのものと同じではありません。
ただし、練乳はミルククリームの材料として使うことがあります。
特にバターと練乳を組み合わせれば、ミルキーな甘さとコクのあるクリームを作りやすくなります。
「ミルクフランスのような濃厚なクリームを作りたい」
というときにも選択肢になります。
さらに、ミルククリームとバタークリーム、カスタードクリームも、それぞれ分けて考えましょう。
バターを使ったミルククリームはバタークリームと似た部分がありますが、すべてのミルククリームにバターが使われているわけではありません。
カスタードクリームも牛乳などを使いますが、一般的には卵などを使って作るため、ミルククリームとは材料や味わいが異なります。
いろいろなクリームが登場すると、
「覚えることが多くて難しい……」
と感じてしまうかもしれません。
そんなときは、すべての名前や違いを完璧に覚える必要はありません。
迷ったら、
「何を作りたいのか」
から考えてみましょう。
たとえば、
「ミルクフランスのような濃厚なクリームを挟みたい」
なら、パンに挟みやすいミルククリーム。
「ショートケーキのようなふんわりしたクリームにしたい」
なら、生クリームを泡立てたものや用途に合ったホイップ。
「フルーツに手軽にミルキーな甘さを足したい」
なら、練乳。
「料理のレシピに生クリームと書いてある」
なら、その料理に適した生クリーム。
というように、完成形から逆算すれば選びやすくなります。
ミルククリームと生クリームを代用したいときも同じです。
用途によっては別のクリームを使うことができますが、完全に同じ味や食感になるとは限りません。
特に、お菓子の生地や料理に生クリームを加えるレシピでは、甘いミルククリームへ単純に置き換えないほうがよいでしょう。
一方、
「パンに挟む」
「パンケーキに添える」
「焼き菓子に添える」
といった使い方なら、
「今日はミルククリームではなく、ふんわりしたホイップにしてみよう」
と別の仕上がりを楽しむこともできます。
また、ミルククリームを手作りするときに、
「バターがない」
「練乳がない」
「生クリームがない」
という場合も、無理にひとつのレシピを変更する必要はありません。
ミルククリームにはいろいろな作り方があります。
手元にある材料で作れる別のタイプのレシピを探す
という方法もあります。
牛乳を使うもの、バターと練乳を使うもの、生クリームを使うものなど、それぞれ仕上がりが違うからこそ、自分好みのミルククリームを見つける楽しさもあります。
最後に、この記事のポイントを簡単に整理すると、
・ミルククリームと生クリームは同じものとは限らない
・ミルククリームにはさまざまな材料や作り方がある
・生クリームはそのままでは液状で、泡立てて使うこともある
・ホイップと生クリームは言葉の意味や商品の原材料を分けて考える
・練乳はミルククリームそのものではないが、材料として使われることがある
・白いクリームだからといって生クリームとは限らない
・代用するときは味だけでなく固さや食感の違いも考える
・クリーム選びに迷ったら「何を作りたいか」から考える
ということになります。
パン屋さんやスーパーで白いクリームを見かけても、
「ミルククリーム?生クリーム?ホイップ?」
と必要以上に悩まなくて大丈夫です。
まずは、どんな材料が使われているのか、どんな用途の商品なのかを確認してみましょう。
そして自宅でクリームを使うときには、
「ふんわりしたものがいい」
「濃厚なものがいい」
「パンに挟みたい」
「トーストに塗りたい」
など、自分が求めている仕上がりから選んでみてください。
違いがわかれば、ミルククリームも生クリームも、それぞれの特徴を生かして使い分けやすくなりますよ。

